2015年04月25日
躑躅・つつじ
庭の躑躅の花が、陽光に映えて鮮やかな彩りを見せていて綺麗ですよ、と事務局から写真が届きました。
さらに、毎年、つつじが咲き誇るこの季節に、隣の市・久留米市の百年公園で「久留米つつじまつり」が開催されます(4月5日〜5月5日)。熊本市、栃木県鹿沼市の植木市と並び、日本三大植木市のひとつとも言われているそうで、今年も、150品種30万本のつつじが出品されていると伝えています。訪ねてみたいですね。
躑躅は、ツツジ科、ツツジ属の常緑または落葉灌木の通称です。
ただし満天星(どうだんつつじ)のようにツツジ属に属さないツツジ科の植物にもツツジと呼ばれるものがあります。主にアジアに広く分布し、ネパールでは国花となっています。日本ではツツジ属の中に含まれるツツジやサツキ、シャクナゲを分けて呼ぶのが一般的です。種類も山躑躅、霧島躑躅、蓮華躑躅、皐月等々沢山ありますし、花色についても、紅、紫、白、黄など多彩です。
(参考:『万葉集』『植物短歌辞典』『マイペディア百科事典』『広辞苑』『久留米市HP』『Wikipedia』)
では、短歌を三首あげておきます。植物『語源辞典』
(『万葉集』九1694)
細領巾(たくひれ)の鷺坂山の白躑躅われににほはね妹に示さむ
○美しい白領巾のような鷺坂山の白躑躅よ、わたしに匂っておくれ、そうしたらわたしは帰って家の妻に示そうと思う。
佐藤佐太郎(『しろたへ』)
生くる物生きの相(すがた)の美しさここに示せる躑躅の花かも
碇 登志雄(『神幸』)既出:楓の項
吹きそよぐ楓の若葉の下べにてつつじは咲けりそのま白さを
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