2014年12月12日
枯葉
美しく紅葉していた公園のアメリカ楓が散り、枯葉が地面を被ていますよ……、と事務局から写真が届きました。
「枯葉」と聞けば、イヴ・モンタンやジュリエット・グレコが歌うシャンソンの「枯葉」が思い出されます。
その歌詞は遠く過ぎ去って還ることのない恋愛への追想を、季節を背景とした比喩を多用して語るもので、シャンソンの曲として、世界的にも有名なスタンダードですね。
日本へは、1951年(昭和26年)にパリへ留学していた高英男がこの歌を聴き、親交の深かった歌手・淡谷のり子へ「この歌は貴女にぴったり」と楽譜等をフランスから日本へ送り、譜面を見て、気に入った淡谷が舞台で披露、レコードにも吹き込んことに始まる。翌1952年(昭和27年)、帰国した高も、帰朝リサイタルで早速この歌を披露したのでした。
晩秋から冬への季節、何かしらしみじみとした思いが伝わってきますね。
では、短歌を三首あげておきます。(参考:『広辞苑』『Wikipedia』『短歌作例事典』)
伊東 光男
花の頃入院をせしが院庭の桜大方葉をおとしたり
山下喜美子
やはやはし黄の枯葉は沈む日に華やぎ長し指冷ゆるまで
林 霞舟
枯葉ひとつ玉砂利のうへに舞ひおちしかそけさにとほし神々の世は
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