2020年11月20日
ハスタートノコギリクワガタ Prosopocoilus hasterti hasterti
こちらはベララベラ島のハスタートです。今回は、ダイソーで購入した森林写真を背景にしてみました。
ベララベラ島とコロンバンガラ島のハスタートが原名亜種で、他にはマライタ島のモイニエリ、ガダルカナル島のナカゴメイがいます。
それぞれの島で独自の進化を遂げており、はっきりとした特徴が出ていて好きな虫のひとつです。
ソロモン諸島ベララベラ島の地図はこちら
昆虫の分布は2万年前の氷河時代に遡ると面白いことが分かります。
現在は地球温暖化の影響で北極大陸の氷が融け、海水面の上昇により徐々に陸地の面積が減少していますが、
2万年前の氷河時代は地球の気候が寒冷化し、北極大陸の氷が増えることにより、海水面が今より140mも低かったと言われています。
2万年前の陸の部分はgoogleMapの世界地図(航空写真)で見ることができます。
Map上の薄青い部分が2万年前の陸になりますので、ソロモン諸島のそれぞれの島が陸続きであったことが分かりますね。
この観点で日本周辺を見ると、大陸棚と呼ばれる部分が昔は陸であり、黄海、東シナ海は陸地で、中国、ロシア、朝鮮半島、台湾まで陸続きであったことが分かります。なんと日本海は大きな湖だったそうですよ。
推測でしかありませんが、奄美大島の虫は中国大陸から台湾を経由し、石垣島、宮古島、沖縄と連なる陸地を渡って来たのでしょうか?
もちろん氷河期以前から居たものもいるでしょうし、流木にしがみついて流されてきたものもいるでしょう。正確なことは誰にも分らないでしょうが、こういう見方をすると昆虫の進化について推測を膨らませることができて楽しいですね。
学名:Prosopocoilus hasterti hasterti
和名:ハスタートノコギリクワガタ
産地:ソロモン諸島 ベララベラ島
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