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2016年02月03日

X265の音声多重化

X265の音声多重化

X264でエンコードする、副音声を追加すると言うのはGUIプログラムでも豊富にあり、比較的一般的なエンコード法になってきましたが、X265はまだまだ一般的とは言えません。

しかしながら、X265の場合H264と比べて、約半分のファイルサイズで、X264と同等の画質であると言うことは非常に魅力です。

また、最近iPhoneでも(iPhone6s &Android)でもアプリを使うとX265が再生できるようになりました。
(iPhone5sの頃は再生できなかった)

サイズも小さく画質も良いとなると非常に魅力的なエンコード法となります。

しかし、エンコード時にマシーンパワーが必要な事、エンコード時間がX264に比べて約倍の時間を要する事はいかんともしがたい事実です
また、エンコードするファイルによっては、(30fpsの場合が主)実時間の約4倍掛かる場合もあります

スペック
CPU   Intel(R) Core(TM) i7-4770K(OC-4.1GHz)
メモリ 32GB
OS   64Bitオペレーティング

また、X265に対するGUIアプリケーションはほぼ無い状態で、まして副音声を入れるとなるとそのプログラムを探すのが非常に困難でもあります。

そこで、現在考えられる、X265に副音声を入れる、つまり多重音声ファイルの作り方を模索しましたのでここに記します。


前段階の準備

AviUtlでX265をエンコードする場合  x265guiEx をインストールする必要があります。

インストールの方法は非常に簡単で、サポートもしっかりしているため、今後の更新も非常に楽です。

1、x265guiEx_3.xx.zip を解凍

2、auo_setup.exeをダブルクリックして実行

3、Aviutl.exeのあるフォルダを指定

4、必要なプログラムが自動DLされて、AviUtlにセットされます。

5、使用するときは AviUtlのプラグイン出力から、X265を選んで使用します

6、X265のセッティング方法はX264と同じです。


TSファイルの分解を高速にする

一般的なのは BonTsDemux.exe を使用することです。

最新のFFmPegを解凍して、bin の中にある FFmpeg.exe を BonTsDemux.exe フォルダにコピーします

01.jpg

BonTsDemux.exeに同梱されているFFmpegを最新のものと入れ替えます

FFmpeg(Previous FFmpeg 64-bit Static Versions)
この時、同梱されているFFmpegは念のためoldフォルダを作成し、その中に入れておきます
03.jpg


最後に BonTsDemux.exe フォルダをSSDにコピーしてディスクトップにショートカットを作成します。

BonTsDemux.exe の設定

02.jpg

BonTsDemux.exe での副音声の出力

04.jpg


FFmpegの準備

(Previous FFmpeg 64-bit Shared Versions)を入手

これを解凍し、中身を C:\FFmpeg のなかにコピーします。


tsMuxerGUI.exe の準備

tsMuxerGUI.exe

現在X265に多重音声を追加できるプログラムは私の知る限りこれしかありません。

本来は、BDを作成するプログラムなのですが、X265を多重音声化してTSコンテナで出力することが出来るためこれを使用します。

しかし、出力されるコンテナがTSなので、不都合があります、したがって、MP4コンテナに変換するためにFFmpegを利用します。



X265の音声多重化 (主音声と副音声を入れる)+(TSコンテナからMP4コンテナへの変換)

1、AviUtlでX265の動画を作成(この場合主音声を含めてエンコードしても良い)

2、副音声をWavで出力して、XMedia RecodeでAACに変換

3、tsMuxerGUI.exe で 先ほど作った映像と、副音声を TS コンテナで出力する

4、コマンドラインをアクセサリーから立ち上げ、cd c:\FFmpeg\bin に移動する

5、ffmpeg -i F:\test1\01\01.ts -vcodec copy -map 0:0 -map 0:1 -map 0:2 F:\test1\01\01.mp4 -acodec copy で TSコンテナをMP4コンテナに変換します


簡単な説明その1

注意点

FFmpegは日本語が使えませんので、日本語の含まないディレクトリとファイル名を使用してください


FFmpeg のコマンド
-map (出力ファイルへのストリームマッピングを指定する。)

    
構成が以下のような場合

#0:0 映像
#0:1 日本語主音声 (AAC 48KHz )
#0:2 日本語副音声 (AAC 48KHz )

例1. Input #0 -> #0.0: 映像、#0.1: 主音声 、#0.2; 副音声 等の場合
-map 0.0 -map 0.1 -map 0.2 とつけると、映像と主音声、副音声のファイルにできます。

簡単な解説その2

このソースから、日本語主音声AACと、日本語副音声AAC音声をそのままコピーし、映像と2つの音声を mp4コンテナ にまとめるためには以下のようにオプションを指定します。

ffmpeg -i 「ファイルディレクトリ¥ファイル名」 -vcodec copy -map 0:0 -map 0:1 -map 0:2 「ファイルディレクトリ¥出力ファイル名.mp4」 -acodec copy

・-map 0:0 -map 0:1 -map 0:2 はそれぞれソースファイルの対応する番号のトラックをこの順で出力ファイルの 0:0, 0:1, 0:2 トラックに対応させることを表します。

「MyMP4BoxでX265を扱えるようにする」も併せて読んでみてください



posted by Sun at 20:36| 動画関連 for Windows
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