2019年02月28日
ハイファに戻って
皆様こんにちわ
小谷中広之という男の書評「小谷中広之」です
本【ハイファに戻って 太陽の男たち】
著者【G/カナファーニー】
お勧めする人【平和ボケに浸かっている人 中東情勢を知りたい人 夢を追いかけている人】
⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/
本との出会いを大切に…
本【ハイファに戻って 太陽の男たち】
著者【G/カナファーニー】
お勧めする人【平和ボケに浸かっている人 中東情勢を知りたい人 夢を追いかけている人】
中東文学の短編小説で全七作品が書き下ろされている
「太陽の男たち」「悲しいオレンジの実る大地」「路傍の菓子パン」「盗まれたシャツ」「彼岸へ」「戦闘の時」「ハイファに戻って」
どの作品を読んでも、日本に住んでいる自分がいかに平和なのか、それはもはや平和ボケではないのか?そう問われているように感じる
自分の力ではどうすることもできない、目に見えない存在を信じることで希望を失わずに生きていられる
目に見えるぞんざい、つまり他人を信じることは自分の人生をその他人に預けることになる、つまり生か死か
「太陽の男たち」はとくにそういった作品に思う
家族を残して生まれ故郷を貧困から脱出させるため仕事を求め離れる父
しかし仕事がある街へ行く方法に徒歩は死を意味する
距離、暑さ、盗賊、水分、食糧など様々な緊急事態が起きる
そして何よりも最大の難所、国境越えだ
歩き、仕事を求める難民とわかれば国境を出ることは愚か捕まり重い罰が待っている
それらの緊急事態や難所越えを可能にし、仕事のある街へ連れて行ってくれるのが、そう他人だ
しかし、その他人は本当に無事に目的地に連れて行ってくれるのか?
お金だけ巻き上げて途中で何かの理由で下ろされ、待たされ、そのまま戻ってこない…そんなことにならないか?しかし、この目の前の他人を信じなければ目的地にはいけない、行かなければ家族は今後も貧困に苦しむことになる
父親として妻に子供たちに何がしてやれるのか?
とにかく働きお金を手に入れなければ、ならばやはり目の前のこの他人を信じなければならないのか
本当に信じることで未来は輝くのか?それとも死か?
日本に住んでいる私たちの多くは衣食住には欲を出さなければ困ることはない
中東の難民、世界の難民方たちは私たち日本人が考える欲ではないことをまず感じてほしい
私達の欲は、もっと美味しいものを、もっと簡単なものを、もっと美容に良いものをなどと付帯する部分を考える
しかし世界の難民方たちはそうではないように思う
今日を生きるために、明日の可能性のためだけにお腹を満たす
ただただ口に食べ物を入れて、必要以上に噛み、ゆっくりと飲み込む
胃に流れてきた食べ物は、体中を創り上げていく
創られた体が動くうちにまた新たな食料を求めなければならない
世界には求めることが出来ない難民もいる(またその逆もあるだろう)
求めることもできない難民たちは難民キャンプから定期的に配られる配給によって飢えをしのんでいくほかない
配給を頼りにしている、つまり他人を頼りにしている
そうする他ない
でも考えてみてほしい
その配給を担当する他人が自分の利益のために配給しなければならない食糧や水分などを横流しして売りさばいていたら
そして定期的に決まった配給を得られるはずの難民には、定期的に配給が回ってこなくなる
何かしらの理由をつけて配給する他人たちは、配給を先延ばしにする
難民たちは、従うしかない立場にいる
もし反抗すれば反逆者として配給はストップしてしまう
そんな危険な行動は出来ない
ただただ他人を信じ、従うことでしか生きていけない
生死関わる現状が世界には多く存在しているに違いない
私はその現実をこの目で見たわけでもなければ、今後も金銭的にまずその現状を現場で観ることは出来ないだろう
しかし、本は訴えかけてくれる
現場を経験しなくとも、意識は本によってその現場を経験する
「太陽の男たち」「悲しいオレンジの実る大地」「路傍の菓子パン」「盗まれたシャツ」「彼岸へ」「戦闘の時」「ハイファに戻って」
どの作品を読んでも、日本に住んでいる自分がいかに平和なのか、それはもはや平和ボケではないのか?そう問われているように感じる
自分の力ではどうすることもできない、目に見えない存在を信じることで希望を失わずに生きていられる
目に見えるぞんざい、つまり他人を信じることは自分の人生をその他人に預けることになる、つまり生か死か
「太陽の男たち」はとくにそういった作品に思う
家族を残して生まれ故郷を貧困から脱出させるため仕事を求め離れる父
しかし仕事がある街へ行く方法に徒歩は死を意味する
距離、暑さ、盗賊、水分、食糧など様々な緊急事態が起きる
そして何よりも最大の難所、国境越えだ
歩き、仕事を求める難民とわかれば国境を出ることは愚か捕まり重い罰が待っている
それらの緊急事態や難所越えを可能にし、仕事のある街へ連れて行ってくれるのが、そう他人だ
しかし、その他人は本当に無事に目的地に連れて行ってくれるのか?
お金だけ巻き上げて途中で何かの理由で下ろされ、待たされ、そのまま戻ってこない…そんなことにならないか?しかし、この目の前の他人を信じなければ目的地にはいけない、行かなければ家族は今後も貧困に苦しむことになる
父親として妻に子供たちに何がしてやれるのか?
とにかく働きお金を手に入れなければ、ならばやはり目の前のこの他人を信じなければならないのか
本当に信じることで未来は輝くのか?それとも死か?
日本に住んでいる私たちの多くは衣食住には欲を出さなければ困ることはない
中東の難民、世界の難民方たちは私たち日本人が考える欲ではないことをまず感じてほしい
私達の欲は、もっと美味しいものを、もっと簡単なものを、もっと美容に良いものをなどと付帯する部分を考える
しかし世界の難民方たちはそうではないように思う
今日を生きるために、明日の可能性のためだけにお腹を満たす
ただただ口に食べ物を入れて、必要以上に噛み、ゆっくりと飲み込む
胃に流れてきた食べ物は、体中を創り上げていく
創られた体が動くうちにまた新たな食料を求めなければならない
世界には求めることが出来ない難民もいる(またその逆もあるだろう)
求めることもできない難民たちは難民キャンプから定期的に配られる配給によって飢えをしのんでいくほかない
配給を頼りにしている、つまり他人を頼りにしている
そうする他ない
でも考えてみてほしい
その配給を担当する他人が自分の利益のために配給しなければならない食糧や水分などを横流しして売りさばいていたら
そして定期的に決まった配給を得られるはずの難民には、定期的に配給が回ってこなくなる
何かしらの理由をつけて配給する他人たちは、配給を先延ばしにする
難民たちは、従うしかない立場にいる
もし反抗すれば反逆者として配給はストップしてしまう
そんな危険な行動は出来ない
ただただ他人を信じ、従うことでしか生きていけない
生死関わる現状が世界には多く存在しているに違いない
私はその現実をこの目で見たわけでもなければ、今後も金銭的にまずその現状を現場で観ることは出来ないだろう
しかし、本は訴えかけてくれる
現場を経験しなくとも、意識は本によってその現場を経験する
もしこの書評をご覧になって、少しでもその本にご興味を持たれた方!!私のブログ内から購入をしていただければ、私に少しばかり収入が入り、新たな本への資金となり大変助かりますが、今の時代、ご自身でご購入の道をたどった方が効率が良いと思いますので、その辺の選択はお好きにしてください
さて、私が日々読んでいる本の書評というよりも感想文に近い内容を投稿していますので、完全個人主観となっていますことをご理解お願いします
さて、私が日々読んでいる本の書評というよりも感想文に近い内容を投稿していますので、完全個人主観となっていますことをご理解お願いします
定期的に書評は更新しています(今年の2019年からは、誠に勝手ながら一週間に一冊のご紹介に絞っていきます)
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