2018年11月16日
書評『ざんねんなスパイ』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、一條次郎様の「ざんねんなスパイ」です
このような方にお勧めです
「頭の固い人 笑いが出てしまう小説を探している人」
著者の方のプロフィール
「1974年生まれ 「レプリカたちの夜」で慎重ミステリー賞を2015年に受賞」
まとめ
ある街に市長暗殺のためにやってきたスパイで73歳の主人公
この主人公に関わるほぼ全ての人達のその場しのぎの生き方が面白おかしく、声を出すほど笑ってしまった
そのため電車やバス、飛行機などの知らない人だらけの空間では決して読まない方がいい
読んでいるこちらがおかしな人間だと思われてしまうだろう
「いや、おかしいのはこの本に登場してくる奴らなのだ!俺ではない!」などと言っても、ただのおかしなやつアピールになってしまう
しかし、本の魅力を知っている人から見れば「なんだ!?あの人笑っているが、そんなにあの本は面白いのか?ぜひ何の本を読んでいるのか知りたいが、話しかけては読書の邪魔になるだけだから、そっと読んでいる本の情報を見つけてみよう(例えば、表紙を見たり、中身をチラ見したりして)」と興味を持たせることになるだろうが、やっぱり一人だけの空間を創り上げて、読むに限る
もちろん声を出して笑ってしまうのだから、図書館などもこの本を読むにはやめておいた方が身のためだろう、周りに迷惑をかけるだけではなく、笑い声のせいで注意されたり、舌打ちされたりして集中できなくなるに違いない
市長暗殺…しかしターゲットとなる市長と友だちになってしまう
何とも頼りないスパイだがそれも計算の内なのか?友達になれば信用され簡単に市長に近づくことが出来る
優秀なスパイというのは、誰にも疑われずに指令を実行するのだ
しかし何という事だろうか!?主人公は疑われまくる
しかもスパイとして疑われることは全て本人の責任だがそれだけではない。それぞれ別々の疑いの目はとんでもない方向からやってくる
それらは結局本人の言動や行動が生んでしまうことは確かだが、読んでいてスパイ疑惑以外に関しては同情してしまう、と同時に笑ってしまうが
この街はイカレテいる、がそんな街に隣接している他の街はどんな街なのか?
そんな疑問が浮かんでくる
フライングスノーマンはこの街にしか販売されていないのか?そんなはずはない
他の街にも間違いなく販売されているはずだ
あのワリダカ社長なら間違いなく全国展開も視野に入れていたに違いない
ではその隣接している街とはどんな街だったのか?
勝手に想像してみた
隣接している街は4つ
一つは、イカレタ街に嫌気がさして故郷を捨てた人たちが断固フライングスノーマン反対を掲げ街づくりをしている平凡で安心安全な街
一つは、フライングスノーマンそれだけでは市民は反対だが、さらにそれに改良を加え活力剤として生まれ変わらせ、働く人たちのエネルギーとして販売したが、改良費用が高く、販売価格が高額なため一部の富裕層しかそれを手に入れることは出来ない。しかし富裕層は実際に自分が働かずにお金が入ってくるため活力剤など頼ることはない、そのため活力剤を開発し販売している会社は経営不振に陥っていて、結局フライングスノーマンをイカレタ街に転売している、自分の街ではやはりフライングスノーマンは断固反対だからだ
一つは、刑務所と警察関係者しか住んでいない街で、もちろんフライングスノーマンなどどこにも存在していなく、そもそも商店やコンビニ、スーパーすらない街で住んでいる人たちは皆、ネットで生活用品や食料品を注文して過ごしている、幼稚園や学校も全て警察関係者が経営し、そこに通う子供たちは皆将来警察関係の仕事に就くことになっている
一つは、住民全てがある宗教の信者で決まり事としてアルコール類の摂取は厳しく禁じられている、もちろんそれらを転売行為で購入することも触る事すら厳しく禁止られている
つまり隣接する4つの街全て、結局はフライングスノーマンに住民はお目にかかれないようになっているのだ
だから悪影響は決して受けずに隣接する街は成り立っている
そんな4つの街に囲まれているイカレタ街は、やはりどんどん独立どころか孤立をしていくしかないのだろうか
新市長のチェロキーの元、これからイカレタ街が良い方向へ変わっていくことを願ってみる‥フィクション小説の世界だが
ちなみにこの本も代官山蔦屋書店の店員さんにお薦めされた一冊
大満足となった
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
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