2018年05月04日
書評『ヒトは食べられて進化した』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、ドナ・ハート様 ロバート・W・サスマン様の「ヒトは食べられて進化した」です
このような方にお勧めです
「人類進化に興味ある人 被食者の進化に興味のある人」
著者の方のプロフィール
「ドナ=ミズーリ大学セントルイス校人類学科の教授 ロバート=ワシントン大学の自然人類学教授」
まとめ
人類進化の過程では様々な原因が複雑に絡み合っているに違いない
それは奇跡とも呼べる
今の私たち人類は、この先も進化をたどっていけるのかは誰にもわからない
未来がわからない、私達はそう思えるが太古の昔のわれらの祖先たちは「未来はわからない」という思いは落ち合わせてはいなかったと思う
しかしそれでも、子孫を残すことで未来を描いていたことに関しては今の私達とは変わりはないだろう
子孫が反映していく条件の一つに捕食者からの回避があがるなんて、現代では到底考えられない
しかし、現代のわれわれも捕食される立場にいるかもしれない
私はこの本を読んでそう感じた
それは、ウィルスや病原菌だ
私たち人類の体内に忍び込み、内側から捕食し破壊していく
それに対抗するかのように医療は進化していき、その恩恵を受けて死を免れられる人もいる
新たな医療体制が出来上がり、治療の措置ができなかった病気が治るようになり命は次の一歩を踏み出すことができている
しかし、被食者である人類だけが医療の発展のおかげで進化をしているのではなく、ウィルスや病原菌もまた捕食者としての進化をしていることを想う
外側から食べられることが進化を促した太古の祖先
今では内側から捕食される恐怖が進化を促している
よくテレビでシマウマやキリンなどの被食者の出産を見るとき、それは主に夜間出産が多いような気がする(私だけか?)
今までその出産シーンを神秘的な目線で見ていたが、今後は進化の過程でこのように夜間出産を選択している、という風に見ることになるだろう
昼間に出産をすれば、集団移動に不利に働き(陣痛、分娩、最初の授乳など)、捕食者から狙われるリスクも減る
捕食者が最も狙うのは、エネルギーの消耗が少なく簡単につかまえることができる者
つまり生れたばかりのまだ歩き方もままならない赤ちゃんだ
そして、それはシマウマやキリンなどだけに限った話ではない
霊長類もまた夜間出産が大半という見方がある
人間の出産もほとんどが夜中に生まれているそうだ
正常分娩の実例を集めると。午前二時から午前三時の間にはっきりとピークがあり、陣痛時間の統計でも昼間よりも夜間の時の方が短い
このようなことからも推測できるが、捕食される圧が人類進化に確実に一役かっている
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
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