2018年04月22日
書評『走れメロス』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、太宰治様の「走れメロス」です
このような方にお勧めです
「孤独だと感じている人 インドアタイプ」
著者の方のプロフィール
「1909年青森生れ 小説家」
まとめ
9つの短編小説集
そのため区切りがよく読みやすいのが特徴の一つ
恥ずかしながら、走れメロスを初めて読んだ
NHK教育テレビなどでたまに見たことのある物語で、もちろん作品名は知ってはいた
が、内容をこの本を読むまで勘違いして覚えていたことに気づかされた
主人公であるメロスは友人に自分の罪を擦り付けて逃亡してしまう
その罪とは、人殺し
重罪を犯したメロスは、死刑を免れるために罪を友人に擦り付けてしまう
そして逃亡
擦り付けられて友人は動揺を見せるが、メロスとは古くからの友人という事もあり一時その罪をかぶることを選んでしまう
そして逃亡中のメロスは友人が罪をかぶることを選んだことを後で知る
裁判が始まってもメロスはもちろん戻ってこない
そして友人に死刑の判決が下されることとなる
死刑執行までの間に友人は様々なことを考えて、死刑日までを過ごす
しかし友人は死が近づくにつれて、恐怖感と虚しさに心が占領され事実を話す事を決意する
裁判官たちはその事実を疑うが、あまりにも真実味を帯びているように思われ一人の裁判官がこう言う
「それならば死刑執行日までにメロスがここに戻り、事実を話すというのなら君を無実と認めよう」
そして、罪をかぶった友人の友人(A)は面会で、そのことを告げられ直ぐにそのことを世間に広めだす
しばらくしてメロス本人にそのことが伝わり、メロスは友人を助けるべく死刑の日までに戻ることを心に決めひたすら走る
そして友人は死刑を免れメロスは死刑となりこの世を去る
ざっくりと書いたがこのようなストーリーだと勝手に勘違いしていた
もちろん本当の「走れメロス」は違っていた
なんという勘違い
そしてもう一つ、「走れメロス」という作品が短編小説であることも同時にこの本で知った
しかし、短編小説集というのも面白い作品に出合うとすごく得した気分にもなる
今回の一冊で走れメロス以外に心に残った作品は「女生徒」と「帰去来」の二つ
孤独感を強く感じてしまうのは私だけだろうか
死刑になってしまうかもしれないのにメロスを信じる友人
友人をダシにして妹の幸せのために行動をするメロス
自殺願望にも感じられるメロスの発言
沢山の人を殺めてきた王様の最終的な発言
主人公はメロスかもしれないが、王様が主人公としても、友人が主人公としても成り立ちそうな物語
友人は三日間どのような生活を送ってきたのかを想像するのも面白いし、王様がなぜ自分以外の人を信じなくなったのかを考えるのも面白い
なぜ王様は自分以外の人間をあそこまで信用しないでも生きていけているのか
孤独感を感じるのは特に王様
メロスと友人の友情のきずなを実際に目の当たりにすることで最終的には王様は孤独感から解放されるが、王様が行ってきた殺人の罪は消えないだろう
その罪に今後は悩まされ、その悩みでまた孤独に陥ってしまうと思う私です
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
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