2018年03月01日
書評『ジャガタラお春』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、小島笙様の「ジャガタラお春 海を越えた少女」です
このような方にお勧めです
「キリシタン 長崎に旅行に行く人 教師」
著者の方のプロフィール
「1920年北海道生まれ 著者(れっぱくのいのち)」
まとめ
結構探していた「ジャガタラお春」に関する書籍
たまたまメルカリで検索をかけたらヒットした
速攻で購入の手続きをして、遂に私の手元にたどり着いた
「ジャガタラお春」に関する書籍はいくつか出版されていることをこの本で知るが、私は研究者ではないので今後はこの本に関する書籍を購入することは控えておく
つまり、この書籍一冊で十分であるように思うからだ
お春さんという人物は実際に存在していて内容もおおよそ忠実に再現されていることと思う
どうしても歴史に関する本は、伝えられている間に歴史家や小説家などが自分なりの感性や思いや調べたことを含めてさらに付け足し補正され伝えていくこととなるので、全てが本当とは思わないがお春さんは実在していた人物であり、お春さんは追放流刑にあっていることは間違いないだろう
キリシタンの歴史、島原の乱や天草四郎、鎖国など歴史の教科書にも登場しているだろう日本国の昔を知ることを勉強とは無縁で生きてきた学生時代の私は、今この「ジャガタラお春」という一冊の書籍で知ることとなった
お春さんの人生は全てが悲しいものではないように私は思う
幼いころに父親を亡くし、キリシタンとして肩身の狭い思いをしながら日本で暮らし、混血児ということで祖国から追放されてしまい異国の地へと同じような境遇の人々と共にブレダ号で二度と祖国の地に足をつけることのできない人生へと進んでいく
異国の地では、お春さんは商売で成功を収め結婚をし七人子宝に恵まれる
しかし、子宝に恵まれるも六人は早くに亡くなってしまう
現地での生活は不自由はほとんどないような生活に感じる
六人の子供が亡くなってしまうことは誠に悲しいことではあるが、私がこの書籍でお春さんの人生を知るまで誠勝手にもっと壮絶な人生を描いていた
祖国から追放されるということは何かの本で読んでいたが、異国の地での生活に関しては全く知らなかった
そのため異国の地では相当な差別や、家畜以下の扱いをうけてそれでも祖国の地をいつの日か踏める日を夢見ながら一生懸命に生き抜く姿をイメージしていた
しかしこの書籍に書いてある通り、それとは違っていた
もちろんお春さんの人生は壮絶に悲しい面ももちろんあるが幸せであった面も存在している
実はこのことが親近感を沸かせてくる
壮絶な人生ばかりを歩んでいて、それが「ジャガタラお春」であるのなら、親近感はわかなかったの違いない(壮絶すぎるため)
キリシタンということで日本国から追放となったお春さんだが異国の地ではキリシタンを隠す必要が全くなくなり、むしろキリシタンであることを表現しても誰も何も文句など出てこないし、むしろ受け入れられていた
キリシタンであることを制約されていた日本とは全く違う異国の地では、キリシタンとしての自由を手に入れることもできた
追放されてしまい二度と異国の地を踏めない人は今の日本にはいないと思うが、やはり宗教に対する見方をお春さんの時代のような偏見をもって見ている人は現代にも多いのではないだろうか
イスラム教、創価学会、幸福の科学などなどに対する偏見
本当かどうかもわからない噂に対して危険であると感じる人は多いのではないか
宗教問題に首を突っ込む気は全くないが、その感じているイメージが大きくなってしまい誤解を生み、お春さんの生きていた時代には多くのキリシタンは殺害されたという事実は知っておくべきだろう
世界のどの国でも悲しい歴史や事件には宗教が大きく絡んでいることもまた大きな悲観的事実であることをこの本では考えさせられる
全くの余談であるが、この本が読書週間を開始した私の通算1000冊目となる記念の書籍であったことは記憶に残る経験となった
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
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