2018年01月07日
書評『動物になって生きてみた』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、チャールズ・フォスター様の「動物になって生きてみた」です
このような方にお勧めです
「自分探しに興味のある人 野生動物の生態に興味のある人 詩人 小説家」
著者の方のプロフィール
「イギリス人 ナチュラリスト 2016年イグノーベル賞生態学賞受賞」
まとめ
あなたは野生動物になりきれるとしたら、どの動物を選択しますか?
この本を読んでいて、自分ならどんな動物になり切りたいだろうか?という問いが生まれてくる
著者は様々な野生動物になりきろうとしているが、自分で例えるのなら様々な動物よりも一点に絞って想像を膨らませてみた
野生動物と言ってもとんでもない数がこの地球上には生息している
タヌキ、野良猫、鳩、カラスなどの一般的な野生動物からコモドオオトカゲ、フンコロガシ、ハゲタカ、ヤブイヌ、シャチなどの遠くの国に生息している野生動物まで沢山だ
動物関係の本は割とたくさん読んできたし、個人的に好きでこれからもたくさん読んでいく気満々な私なりに一つに絞って想像してみた動物は
熊
なぜ熊(日本に生息している熊)を選択したのかというと、たまたまこの本を読む前の晩に見た夢に熊が出てきたから(熊に追われる夢で恐ろしかったのを覚えている)
熊になりきってまず疑問に思う点は「なぜ自分(熊)は冬眠しなければならないのか?冬眠せずに越冬した場合どのように自分は変化するのか?」
この疑問を胸に越冬に挑戦していく自分(熊)を想像してみることから物語を始めていく…
このようなことを想像させてくれる
著者は実際に様々な動物になりきって、時には都会のごみ箱をあさり、時には穴の中で息子と生活したり実体験が書かれている
まさに「自分の体で実験している」ともいえる著者
社会貢献等を目的とせず、ただただ自分の興味の範囲を越した言ってしまえばこの著者の本能に従った生き方に魅了される
実はこの本、言葉の使い方にも魅力あふれている
確かにこれは翻訳本なので翻訳者の方の表現力も影響している
いくつかを抜粋
「一年が寒さの前にひれ伏す」
「自分と関係があるかどうか全く分からない世界に、実に上手に対応した」
「彼らの景色は食われる者の景色であり、食われる者の目を通さなければ見ることができない」
他にも色々と言葉の表現に出合い、読む人の想像力を掻き立ててくれる
野生動物になりきって著者のようにしばらく生きてみる(しかし他人にあまり迷惑のかからない程度に)ことで遠くの国に自分探しという一人旅をするよりもはるかに「自分という者の新たな生態を発見できる」可能性が無きにしも非ずです
そして都会を歩いていてゴミ箱などをあさっている人がいたら、その人はもしかしたら都会の野生動物(タヌキ、キツネ、野良猫、ハクビシンなど)になりきろうとしているのかもしれませんね
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
動物になって生きてみた [ チャールズ・フォスター ] |
⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/
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