2017年12月20日
書評『ピカソは本当に偉いのか?』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、西岡文彦様の「ピカソは本当に偉いのか?」です
このような方にお勧めです
「投資家 富裕層」
著者の方のプロフィール
「1952年生まれ 版画家 著者(絵画の読み方 モナリザの罠など)」
まとめ
元々ピカソという人物は知っていた、もちろん絵も題名はすぐに出てこずとも脳裏にはイメージできる
そのくらいの知識でさほど興味も沸かなかったが、そこはやはり本の威力であり魅力
読んでしまえば以前とは全然異なった見方を習得してしまう
ピカソは生前に経済的に儲かっていた画家、しかも美術史上最高だったそうだ
ピカソが紙のテーブルクロスにサインをすれば数十人分のディナーが支払えたという
つまりすぐさま通貨価値が出る画家なのだ
それに通常モノの値段は、数が限定されればされるほど希少価値として値段が高くなるのだがピカソの作品はソレとは異なる
点数においても価格においてもほかの芸術家は圧するという現象が起きている
生前中から作品のすべてが高値で取引される対象となる
画家は生前中は貧乏でその価値が上がるのは死んだ後…というのが常識と認識していた今までの私
しかし、ピカソを知りさらなる偉大さを感じずにはいられなくなった
これは面白エピソードとして有名な話かもしれませんが何度も言うように全くピカソに対して無知だったのでとても印象に残ったエピソードが書いてあります
皆さんはピカソという人物の正式な名前をご存じでしょうか?
ほとんどの人がわからないのではないでしょうか(もちろん私もわかりませんでした)
正式な名前は「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダート・ルイス・イ・ピカソ」
いやいや長い名前です
スペインでは、先人から先祖までの多くの名前を連ねることが少なくありませんが、ここまで長い名前は珍しいそうです
両親から待ち望まれていた男児だったせいもありこれほどの長い偉大な姓名を授かったのでしょう
ここでお気づきの方はいらっしゃると思いますが日本にも長ーい縁起ものの名前を授かった人物がいますね(実際いたかどうかはわかりませんが物語の中で登場します)
「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来松風来松食う寝るところに住むところやぶらこうじのぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシュ―リンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」
これは面白い、私の子供たちはNHKの影響もあり寿限無を完全に暗記していますが意図的にピカソの長ーい姓名を覚えさせてみようと思います
ピカソに話を戻しますがそれでも結局は二十歳を過ぎるまで作品に長い名前は記さずに「P・ルイス」または「P・ルイス・ピカソ」とサインしてたそうです
その後さらに簡略化させて「ピカソ」とサインをし始めるそうです
この長い名前、確かに両親がつけたのですがここで疑問がわいています
この本には載っていませんが両親はピカソのことを何と呼んでいたのでしょうか?
そして本当に両親は頭から最後まですべての名前をいつでも言えたのでしょうか?
これは疑問です。いつか答えを知っている本に出合うことを楽しみにネットで簡単検索はさけたいので疑問のままでここはそっとしておきます
ピカソが画家を目指したといわれる出来事がまた凄い
勘違いが生んだ、天才画家ピカソ
元々ピカソの父親は画家を目指していましたが様々なことがあり諦めてしまいます
そしてその父親が果たせなかった夢をピカソに託そうと動きますがそれがかえってピカソの反感を生んでしまいます
しかしそんな中でも元々絵を描くのが大好きだったピカソはおのずと画家への道は決まっていたのかもしれません
そんな彼の画家菅というものを決定する事件が起きます
ピカソの住んでいる故郷が大地震に会い父親の友人である画家のドン・アントニオを一家でと頼ります
ところが避難先である宅は留守でドン・アントニオは外出していました
そして帰ってきたその日はたまたま国王が慰問に訪れていた日と重なります
無数の旗で飾られた町荷馬車を連ねて慰問に訪れた王の行列を見て幼いピカソは画家ドン・アントニオの帰宅を祝うものと勘違いをしてしまいます
この勘違い(画家は王である)が彼が画家としての力を発揮していく大きなきっかけとなっていくのです
このことが大きく出ているのが19歳でバルセロナを出てパリに向かうピカソは記念に書いた自画像に「われは王なり」と書き入れているそうです
勘違いや思い込みというのは、とてつもない未知のエネルギーを生む原動力となることを改めて教えられた
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
ピカソは本当に偉いのか? (新潮新書) [ 西岡文彦 ] |
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