2017年12月18日
書評『食糧と人類』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、ルース・ドフリース様の「食糧と人類」です
このような方にお勧めです
「人類進化と食べ物の関係に興味のある人 食の育成に力を注いでいる人 農家」
著者の方のプロフィール
「コロンビア大学の経済、進化、環境生物学部教授」
まとめ
人類化進化の過程で様々な品種改良を試みては、失敗種を生みながらも諦めずに成功種を生んできた
それも全て生き残るためであった(餓死という意味で)
しかし現代社会では、生き残るため(飢餓からの生還)ではなく、食への執着つまり、人が食べたことのない貴重な食べ物や料理を我先に食べたいという欲求がテレビを見ていても、周囲の人たちを見ても感じる
地元に新しいお店ができれば、我先にすぐ食いつきそのクオリティに対する自論を述べ、その人なりの味覚判断を周囲にアピールする
それだけ今の社会では食べ物に困る人が少なくなっているということ
しかしご存知の通り世界に視野を広げて見れば今でも、まともな食べ物を摂取する事すらできない人たちがいるということを改めてここに書いておきます
そして食べ物に困らなくなり、捨てるほどの食料にありつけると新たな問題が生まれてくる
人間や犬などの肥満、生ごみ問題、農地の拡大による森林伐採、病気、食糧(無限ではない)に対しての危機能力の低下、所得格差などなど挙げればきりがないほどに出てくる
いつか尽きてしまう可能性のある食糧に対して、今よりも少しだけ未来の地球の維持のために考えさせられる一冊
さらに一般的な学校では教わらないであろう偉人や研究者や科学者も出てくる
現在、遺伝子と文化が絡み合いながら共進化するすくみを研究しているリチャーソンとボイドという二人の言葉がとても印象的だった
「文化が進化できたのは、遺伝子にできないことをやってのけたから」
これはまさに殺虫剤に負けていた種があるとき突然変異で抗体のあるモノが誕生する、それはつまり誕生させた母体が今まで殺虫剤に負かされていた遺伝子たちに出来なかったことを母体という媒介を使い進化させたということに結び付くのではないだろうか
このことは自分の人生観にもとても役に立つ
今までのご先祖たちとは異なった、自分にしかできないことを遺伝子レベルではなく自分の意志で行動し変化していく
それはまさに突然変異となり、それがどのような結果となろうが自分の意志で行動したのだから受け止めやすくなる
自分の苗字(代々)の文化をさらに進化せるために今日も一生懸命生きてみる
そんなことを考えさせられるのがこの本です
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史 [ ルース・ドフリース ] |
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http://cycleair.jp/
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