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2017年12月05日

書評『いかもの喰い』

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こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、山田仁史様の「いかもの喰い 犬、土、人の食と信仰」です

このような方にお勧めです
「食を生業としている人 食べ物の規制のある宗教者」
著者の方のプロフィール
「1972年宮城県生れ 東北大学大学院文学研究助教授 著者(首狩りの宗教民俗学など)」

まとめ
いかもの喰いとは、人の喰わないものを喰う、であるという
今回ご紹介する本は三つのテーマに分かれている
「犬を喰う」「土を喰う」「人を喰う」
犬を喰う…!?
今のこの時代の日本でこのテーマの本はタブーに近いだろう
近年のペットブーム、我が子のような地位に上り詰めた「犬」いや、ワンちゃんと呼ぼう
そのワンちゃんを美味しいと、ワンちゃんの肉がしかも子犬の肉が美味すぎるそうだ
私はもちろんのこと食べたことはない(しかしいつの日かそのような文化のある国に行ったら、迷わず喰うと思われます)
ワンちゃんをペットとは考えずに我が子のような存在、と考えている人でもきっと、赤ちゃん(犬)の頃から自分(人)の母乳(出ればの話だが)で育てたことのある人はいないに等しいのではないか?
どんなにワンちゃんがかわいくても自分の母乳で育てるなんて、とんでもない
と思う方の方が大半かと私は思います
しかし世界は広い
この本の著名の通り、ワンちゃんを喰う。そうです。人間の母乳で育てたワンちゃんを、子犬を喰うのです
人間の母乳で育てることで、それはそれはとても柔らかく美味しい肉となるそうです

「美味しい肉」という文字だけを見ると皆さんはどのような肉を想像しますか?
牛?ブタ?鳥?羊?ヤギ?などが想像つくでしょうか?
それでは、他国の文化から日本人の食を考えて見ましょう
水鳥で日本人が喰う鳥といえば?きっと皆さんも私と同じように「鴨」と答えるのではないでしょうか
また、答えずとも「鴨」と聞けば「鴨南蛮」が料理としてはイメージしてしまうのではないでしょうか
日本人には割となじみのある「鴨(水鳥)」
しかしモンゴル人(全てのモンゴル人ではないと思いますが大方)から言わせてもらえば、鴨を食べる人間に対して嫌悪感を抱かずにはいられないそうです
われわれ日本人が何の気なしにお腹を満たすために喰う鴨南蛮、モンゴルの人から見れば嘔吐してしまうほどの食文化なのです
人間は雑食で他の動物よりもより広い食の域を確立しています
その食域が広いおかげで生存にも有利に働いてきましたし、今でも働いています
しかしその分だけ不健康になるリスクも多く摂取しています(病は口より入る)
そのリスクを減らすためには、食べる領域を自分なりに制限することも一つの生存戦略ではないでしょうか
食域を減らすことを意識して進化してきた結果、もしかしたら日本人は犬を食べないことを文化にしたのではないかと考えてしまうのは私だけかもしれませんが…

「土を喰う」というテーマは触れません
読んでみてください

そしてもう一つのテーマである「人を喰う」
カニバリズム
カニバリズムとは直接的には関係ないことですが、貨幣文化ということについて書きたいと思います
我々は貨幣といえば、そうですお金(紙幣や硬貨)です。が、ある種族はお金ではなく…頭蓋を貨幣として使用していたのだ
その村では頭蓋を最も多く持つものが最も裕福であるとみなされる
この文化もまた日本人には全く意味不明なことです

カニバリズム、人を喰う
この章で最も過去の文化を振り返り考えさせられた文章がある
フランスのモラリストである、ミッシェル・ド・モンテーニュの有名な話(恥ずかしながら私はこの本で知った)がある
カニバリズム文化のある種族と1550年頃当時のヨーロッパの風習についての一文(私なりに編集した一文)
このような行為(カニバリズム)に対して恐ろしい野蛮さを感じるのは当然であるかもしれない
死んだ人間を喰うなんて、しかし考えて見てほしい
まだ十分に感覚の残っている生きた人間を拷問として引き裂いたり、じわじわと火あぶりにしたり、犬や豚などにかみ殺させたりする方が、カニバリズム(死んでから喰う)よりも野蛮で恐ろしいことなのではないか
カニバリズムを野蛮と感じることはできても、それを行ってきている我々の方こそが野蛮さでは大きく上回っているのではないか
この頃のヨーロッパの風習の方が恐ろしいと感じる一文である
死者を喰うことよりも、生きた人間をジワジワとなぶり殺しにする方がよっぽど野蛮であると私は思う
それでもやはり、カニバリズムになることはどう転んでも無理だろう





ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。

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