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2017年08月18日

書評『そもそも島に進化あり』

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こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、川上和人様の「そもそも島に進化あり」です

このような方にお勧めです
「生物が好きな人 生態系に興味有」
著者の方のプロフィール
「新林総合研究所主任研究員 鳥類学者」

まとめ
もし自分だけの好きな島をつくれるとしたら、果たしてそこにはどのようなドラマ(生態系)をつくるだろうか?
そんなことを考えてしまう一冊

島には様々な生物や植物が存在し、そこでは様々な生存戦略がひしめき合っている
生まれ故郷である島から、一羽の鳥が海を渡り他の島へと冒険に出て、無事に新しい島に到着して、そこからその種の繁栄がその新しい島でスタートする
無事に外来種としてその島で繁栄に成功したとしたら、その種はどのようにして繁栄をしたのかを勝手に想像してみる
まず何よりも、食料の調達である。今まで住んでいた島での食料環境と同じと考えて見よう
よしっ、食料の環境は整った!では、次に大切なことは?
そう、繁栄といえば?子孫繁栄である
始めてきたこの鳥は、一匹!そしてオス…
どうすれば子孫を残すことができるだろうか?考えた…
この鳥は、また元いた島に戻り、仲間を集めて集団で海を渡り新しい島に移住したのだ
そして、子孫を無事残して、種を繁栄することに成功した
この島は平穏でこの鳥たちにたいする捕食者の存在が一切ない、以前住んでいた島にはイタチやキツネなどの捕食者が存在していて、常に被食者の立場にいた
しかしこの島は違う。被食者になることがない
そして長い年月が経ち、遺伝子は変化していった…
捕食者のいないこの島(環境)では、逃げたり、身を隠したり、高いところへ巣をつくることがなくなった
そのため、この鳥は飛ぶことをやめてしまった。そして、翼は退化し短くなり本格的に飛べなくなった
そしてちょうどその頃、大きな漂流物(船)がその島に流れ着いた
この漂流物が鳥たちにとって脅威となった
その漂流物にはなんと、捕食者のイタチが群れで乗っていたのだ
イタチたちは島に降り立った
その瞬間から、飛べなくなった鳥たちは一気に被食者へと舞い戻ってしまった
しかし時すでに遅し、逃げる術を全く持っていない鳥たちはたちまちその島から姿を消していった
続く…

なんてことを想像してしまう一冊なのです
実際に漂流物に乗った外来生物が、島に到着してしまうことがある
それが、2011年3月11日東日本大震災によって津波で流された小型漁船がワシントンのビーチに流れ着いた(2013年4月)
この漁船は話題になったのだが、その理由は積載物にあった
船のタンク内に生きた石鯛を見つけたのである
二年間で約8千キロの移動(その後どうなったかはこの本には書かれていない)
このようなノアの箱舟となりうる例がたくさんあるのだ


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

そもそも島に進化あり (生物ミステリー) [ 川上和人 ]
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