2017年09月29日
書評『男と女の家』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、宮脇檀様の「男と女の家」です
このような方にお勧めです
「様々な住宅に関する本を読んでいる方 これから家を建てようと考えている人 住宅関係者」
著者の方のプロフィール
「1936年名古屋生まれ 78年個人邸「松川ボックス」で日本建築学会賞を受賞 著者としても建築関係の本を多数出版」
まとめ
この本が発行されたのは1998年10月
私自身この本に出合ったのが去年(2016年)18年も前の住宅関係の本であるのにもかかわらず今現在読んでも大変勉強になる一冊
私自身おおよそ100冊ほどの住宅関係の本(新築、リフォーム、増築、健康住宅、材質など)を読んできましたがその中でもこの本はTOP3に入る本!!
100冊ほどの住宅関係の本は9割が同じようなことが書いてあり、当たり前の発想しか書かれていませんがこの本は違います
何が違うかといいますと、住宅を、住まいを女性の子宮と捉えて家を建てることをお勧めしているのです
人間を含め哺乳類は母親の胎内で栄養をもらいながら、外の世界に出る準備をしていきます
つまり、外の世界とは仕事。そして子宮(胎内)は住宅(住まい)と考えるわけです
人間には胎内回帰という願望があるそうです。そういう気持ちを大事にして建物をつくる
羊水の中に浮いている、お母さんの体温と同じ温かい羊水に無重力で浮いている
誰からも襲われないという安心感の中で
酸素の栄養もへその緒から入ってくる
かすかに遠くの方で父親や母親の声が聞こえる
そして常に母親の心臓や呼吸を音が聞こえてくる
それもどれも心地よい
そういう幸せを住宅で再現できないか、家という空間を気持ちのいい安らぎのある子宮のように造りたい100%再現できなくてもリビングだけでも、寝室だけでも、書斎だけでもと考えさせられます
また、こんな言葉が記憶に残りました
それは「今、日本に突然だれか外国のお客様が来て、ドアを開けて入ったとたんに「すばらしい、美しい日本の生活とはこれか」といわれる家が何軒あるでしょうか」
この言葉グサッと突き刺さりました
自身の周りを見渡しても、外国人に自慢できる「これが日本の家だ」と呼べる住宅は一軒も見当たりません
様々な文化を取り入れて、様々な特色のある住宅がいいという日本の住宅の空気感
果たしてそれが日本国民がが誇れる「これが日本の家」なのでしょうか?
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
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