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2017年10月01日

書評『鯨の話』

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a>こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、小川鼎三様の「鯨の話」です

このような方にお勧めです
「鯨好き」
著者の方のプロフィール
「解剖学者 医史学者  脳の比較解剖学的研究で有名」

まとめ
自身、動植物や微生物関係の本が大好きで読み漁っている
哺乳類である鯨、以前は学校給食でクジラの肉が出ていたと父親から聞いたことがある
それ程、クジラの肉は日本人に食されていたのだろう
牛肉や豚肉などあまり食べられなかった時代に摂取できなかった栄養をクジラの肉で補っていたのだろう
そもそも鯨が哺乳類だということはいつ頃世間に知られたのだろうか
古くはギリシアのアリストテレスには知られていたそうである
しかしその後中世に鯨は哺乳類であることが忘れ去られ、クジラ=魚となってしまった
17世紀になりイギリス人やデンマーク人が鯨体の解剖を行い、はっきりと誰がその頃最初に言い出したかはわかっていないがこの頃クジラ=哺乳類、であることが確定となったそうである

大型の哺乳類鯨
今現在間違いなくこの地球上でもっとも大型の哺乳類である
その鯨をわが国でとり始めたのはかなり昔のことで最初は突いてとり始めその後大きな網を使って自由を奪ったのちに銛などをもって殺すことが考え出され、この網取り法はわが国で独特の発展を遂げ、江戸時代の終わりになると非常に盛んになり、各地に鯨組というのができて、多数の鯨をとったという
その頃、アメリカでは大きな帆船で遠洋航海をしながらマッコウクジラをとることが盛んにおこなわれて、そういう捕鯨船が日本近海にやってきて、食料や水の補給のために日本の港に着きたいお思っても、鎖国政策のため断念せざるを得なかった
ぺルリ提督という人物が艦隊を率いて浦賀に来たのは、アメリカの捕鯨船の保護ということが一つの目的であったらしい
つまり、日本の開国に鯨が大きく関係していたのだ
開国に関係した事象はいくつもあるだろうが、鯨がその一つであったことは海に囲まれた日本国ならではなのか

開国に関係した鯨、大型の被食者となることが度々問題になっている
人間の食料としての鯨……ではなく、捕食者のシャチも鯨を捕食者として生きている
シャチは鯨のどこを狙うことが一番効率的かを熟知している
舌である
鯨の体表は固く、傷をつけることしかできず致命傷となるまでには大変なエネルギーを使う
相手は自分よりもうんと大きな鯨、狩り中はシャチ自身の命も危険になる可能性がある
そのため、数頭で一頭の鯨を攻撃するさいに様々な場所を攻撃して傷をつけていく、そして体力勝負となり、鯨が疲れてか、複数の傷のせいかで舌を出した時を見逃さずに一斉に一番柔らかい舌に噛みつくのである
そして死ぬのを待ってから食すのである
舌、もはやどの動物も舌を進化の過程で強固にすることはできなかったのだろう



ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。

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