暇つぶしに読める話のまとめ

ぜんぜん秘話じゃないんだけどさ。
先週末が息子の卒園式だったんだよ。

「みんなでおわかれのうたをうたいます（バラバラ）」とか
「みんなありがとうこれからもがんばってね（棒読み）」とか
ありきたりで形式的な儀式が淡々と行われ、
徹夜仕事の後で正直ダルくて、うんざりしながら列席してた。

で、小一時間も経ってそろそろ終わりってとこで
「卒園証書授与」ってのがあって、
園児がステージ上で将来の夢を叫んで、お母さんに証書を渡すことに。

「サッカー選手になりたい」とか「警察官になりたい」とか、
「宇宙飛行士」「漫画家」「お菓子屋さん」とかさ。
実にどうでもいいありがちな夢が羅列されてた。

で、いきなり流れが止まったのよ。
「はい○○ちゃん、ステージに行ってみようか？」
「やー」
どうも発育生涯なのか性格的なものなのか、よくわからんけど
行事関係の進行をぜんぜん指示通りにできない
少々困った子らしかった。

その子だけでもう五分くらいかかって、俺もいい加減うんざり。
もう帰ろうかと思った頃、ようやくステージに行った。
証書をもらってからもまたグダグダして、降りる前にまた止まるのよ。

んでさ、その子のお母さんが困った顔でステージまで行って
抱えて降ろそうとしたら、すげえデカイ声で
「わたし、お母さんになりたい！」って。

あれ、反則だよな。鼻水出た。列席者全員号泣。