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2019年07月01日

融合篇〈人魚姫〉三章

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一節

速報です。
東京駅周辺で新たな爆発が
起きた模様です。
付近の方は退避してください。
繰り返します……
――くるみさんがリツイート
爆発の瞬間の動画
やばい
――@sashibami
これ中心にの人いない。
――@sashibami
自爆テロ?
――@sashibami
山手線の爆発も女
――@sashibami
同一人物だったりして笑


不意に起きた爆発は多くの命を奪った。
それと同時に、『仲間』を引き合わせた。
爆発に巻き込まれても死なない、
同じ力を持つ女同士を。


Normal

  • 【シンデレラ】ったく、いきなり爆破なんてやってくれる。
  • 【シンデレラ】アンタ、どこの組の人間?
  • 【 人魚姫 】え……?組……?
  • 【シンデレラ】爆弾持ってんだろ?
  • 【シンデレラ】カタギじゃないよねぇ
  • 【 人魚姫 】知らない……私……私は……!

Hard

二節

奇妙な女に出会った。
見た目は完全なカタギだけど、
やり口が驚くほど大胆だ。
この手口は○○組の奴か?

三節

怖い人に会ってしまった。
獲物を見定めるような目で、私を見てくる。
手口?組?
何を言っているのか、判らない。

四節

可愛らしい外見で、
泣けばなんとかなると思っている女。
ふわふわとしていて柔らかそうで。
――こういう奴を見ると、反吐が出る。

五節

嘲るような笑みを浮かべて、
私を見下ろす女性。
強そうで、激しそうで、獣みたい。
……怖い。

六節

OLは、いやだいやだと泣きながら、
襲ってくる黒いバケモノを倒している。
 
この力……私と同じ……?

七節

見た目通り、強い人。
黒いバケモノに怯む事なく、
笑いながら殺している。
……駄目、この人は。

八節

同じ力を持った奴はいらない。
これは私だけのもの。
邪魔者は−−始末しなきゃね?

九節

この人はきっと、笑いながら私を殺す。
それは駄目。
私の死は、涙と共にあるの。
喜劇の中で殺されるのだけは――いや!

十節:前半

無言で睨みあう二人の女性。
その周囲を黒い化け物
が徘徊している。

「一応聞くけど。
アンタにもコレが見えて
いるんだよね?」
OLは無言で頷いた。
「ってことは、シャブの幻覚
じゃないのか」
「……現実、なのね」
「ああ。そして私達の力も――なぁ!」

ヤクザのような女は、バケモノごと
OLに襲いかかった。


夢から沁み出した黒い化け物達が踊る。
睨みあう二人の女を囲んで踊る。
これから起きる、二人の争いを祝して。


Normal

  • 【 人魚姫 】……っ!
  • 【シンデレラ】チッ!まとめて殺るつもりだったのに
  • 【シンデレラ】アンタ、意外にしぶといね?
  • 【 人魚姫 】こんな所で……私は死なない……!

Hard

十節:後半

「アンタがどこの組のモンであろうと
関係ない。邪魔な奴は殺す
「……駄目。私は、綺麗な悲劇の中で
死にたいの」
「はあ?何言ってんの?」
「貴女みたいな変な人に、笑いながら
殺されるなんていや!」
「変なのはどっちだよ。このクソ女!」

二人の女は互いに向けて攻撃を放つ。
それは黒いバケモノも、傷付いて倒れて
いる人々も、すでに遺体となった肉塊も、
全てを平等に焼き払い――

「続報です!東京駅周辺で再び大規模な
爆発が起きました!!」


せっかく同じ力を持っているのに。
いや、だからこそ。
互いに互いが邪魔だった。
それは悲劇?それとも喜劇?

posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 融合篇
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