【シノアリス】シナリオ

一節

ある者は自らの命を絶った。
ある者は他人に命を奪われた。
少女達は様々な理由で命を落とした。
……はず、だった。

気づくと薄暗い空間に
少女達は横たわっていた。
私達は死んでしまったのだろうか？
それともここは、

「残念ながら地獄デハアリマセン」
「残念ながら天国デモありません」

そこに立っていたのは、
二体の不気味な人形だった……

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Normal

• 【　ギシン　】私ノ名前はギシン。
• 【　アンキ　】私のナマエはアンキ。
• 【　ギシン　】ようこそ物語世界「ライブラリ」へ。
• 【　アンキ　】ヨウコソ絶望の国へ。
• 【　ギシン　】ではサッソク殺してクダサイ。
• 【　アンキ　】サア戦いマショウ。殺しましょう。

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Hard

• 【　ギシン　】当然ですが、もう判ってるンデスヨネ？
• 【　アンキ　】当然ですが、モウ知ってるンデスヨネ？
• 【　ギシン　】この世界ノ真実を。
• 【　アンキ　】現実世界ト繋がる未来ヲ。
• 【　ギシン　】さあ、準備してください。
• 【　アンキ　】華ヤカな殺し合いノ準備をシテクダサイ！！

二節

これは……妄想の世界？
私は、ビルで飛び降りた筈なのに……
あの人形達は、何？

三節

何でしょうか？ここは？
でも敵さんがいるのなら、殺しましょう！
大丈夫……ボクが、
一番痛く殺してあげられますから！

四節

ここが何の場所だかわからないけれど……
私を眠らせてくれるのなら、嬉しい。
でも、そうでないのなら……
私の眠りを、邪魔させたりはしない……

五節

ハハッ。こいつら弱いねぇ。
この場所も悪くないかな？
弱い奴等を嬲り殺しにする事程、
楽しい事はないからねぇ。

六節

あれ……？私は時間を超越する機械を開発し
た筈なのに……ここは？どこですか？
まさか空間を超越してしまった？それは興味
深いですね……調べなくては……たっぷりと。

七節

おかしいなぁ。死んだ筈なのに……
首にはしっかりと絞められた跡が残ってる。
っていうか、ここはどこでしょうか？

八節

ああっ！！地獄がこんな場所だったなんて！
なんて不幸なんでしょう……！
なんて悲しいんでしょう……！！
なんて素晴らしいんでしょう……！！！！

九節

バケモノ達が私を襲ってくるなら倒すだけだ。
この薄暗い世界でも、現実世界でも、
間違った行為は正さなくてはいけない。

十節：前半

貴方達は少し勘違いを」
　シテイルカもシレマセンネ」
人形達は静かに語り始める。

「貴方達はココに来た
　のではないのです。コノ世界は常に
　アナタ達と共にあると同時に全く
　触れる事ノデキナイ不可触領域トシテ
　定義された上位概念ノディレクトリで
　あルのですがソの解除鍵に適合する。
　貴方達が……」

意味不明の言葉の羅列。人形達の警告。

「敵を殺さなければコロサレマスよ？」

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Normal

• 【　アンキ　】これから貴方達が見るのは望ンデイナイ世界。
• 【　ギシン　】素晴ラシク、愚かしい世界。
• 【　アンキ　】楽しいデスヨネ？再び顕現デキルノハ。
• 【　ギシン　】嬉シイですヨネ？例え望ンデいなくてモ。
• 【　アンキ　】さあ……ソロソロ、時間です！
• 【　ギシン　】調和と破壊ノ始まりナノデス！！

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Hard

• 【　サタン　】汝、カノ世界ヲ愛シ給エ。
• 【　サタン　】汝、コノ世界ヲ救イ給エ。
• 【　サタン　】呪イト光ガ等シク顕現シタ時、
• 【　サタン　】ソノ魂ヲ代償トシテ欲望ヲ顕現サセン……

十節：後半

ギシンとアンキが
耳障りな声で吠える。

「アア！世界が拡張サレマス！」
「ああ！世界が接続サレマス！！」

少女達の目の前で、物語世界
「ライブラリ」の空が割れてゆく。
ゆっくりと広がる裂け目から、
大量の血が滝のように流れ出す。
異臭と轟音の中で、
ギシンとアンキが歌いながら
奇妙な踊りを踊る。

空の割れ目の奥に
何か見えはじめる。
それは、見慣れた風景。
東京の高層ビル群だった。

エピローグ

• 【　アンキ　】世界の臨時接続ガ完了シマシタ。
• 【　ギシン　】これも皆サンのヨクボウの賜物デアリマスデスマス。
• 【　アンキ　】ライブラリ世界カラ再び現実へと戻る彼女達は……
• 【　ギシン　】果タシテどんな運命を辿るノデショウカ？
• 【　アンキ　】楽しみデスネ？
• 【　ギシン　】嬉しみデスネ？
• 【　アンキ　】そして「本当ノ」アリス達はどこに行ったのか。
• 【　ギシン　】「作者を復活サセル」話ハドウナッタのか。
• 【　アンキ　】誰にも判ラないノデス。
• 【　ギシン　】本当に、誰にも……判らないノデス……
• 【　アンキ　】…………フフッ。
• 【　ギシン　】…………ヒヒッ。