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2019年01月04日

現実篇〈アリス〉三章

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一節

女子高生が教師と不倫する。

よくある、本当に、よくある下らない、
どうでもいい話だ。
誰もがそうやって安っぽい関係を見下す。

自分が当事者になるまでは、
全て他人事だ。
そして、当事者になってしまったら、
甘美な沼からは
抜け出す事は出来ない。彼の笑顔
が好きだ。彼の言葉が好きだ。
彼のシャツが好きだ。彼の
ゴミが好きだ。彼の全てが好きだ。

私にとって彼は
生きる意味
そのものになっていった。


「好き」って一体なんだろう?
性欲が変化した物?動物の本能?
昆虫は恋をするの?植物は愛を語るの?
誰がそれを、証明出来るの?


Normal

  • 【 アリス 】先生の顔を思い出すと切ない気持ちになる。
  • 【 アリス 】先生の声を思い出すと悲しい気持ちになる。
  • 【 アリス 】こんな感情、先生に会うまで知らなかった。
  • 【 アリス 】他の誰も教えてくれなかった。
  • 【 アリス 】先生が……
  • 【 アリス 】先生だけが、全部教えてくれた。

Hard

  • 【リアルプラント】アア、コノ子ノ心ハ闇デ満タサレテイルネ。
  • 【リアルプラント】ソシテ、ソノ闇ヲ心地良ク感ジテイルネ。
  • 【リアルプラント】僕達ト同ジダ……同ジ種類ノ生キ物ダ……
  • 【リアルプラント】ダカラ殺ソウ。コノ世界ニハ不要ダカラ。

二節

私と先生の関係が正しいなんて思わない。
けれど「正しい関係」って何だろう?
他の人達は「正しい関係」だから
「恋をするんだろうか?

三節

先生とは学校の中では、話さない。
これは特別な関係だから、誰にも話さない。
話せない、んじゃない。話さない。

四節

外で会う時はあまり目立たないようにしてい
る。だけど先生は制服が好きだから、たまに
はサービスで着ていく。そうすると先生は喜
ぶ。そうすると私は嬉しい。

五節

先生とは色んな所に行った。
映画を見たり、海や山にドライブにも行った。
買い物に行った時に買ってもらったアクセサ
リは、もったいなくてまだ付けていない。

六節

年上に恋すると、同世代がバカに見える……
というのは、嘘だ。
私にとっては、先生以外は、全て意味がない。
いてもいなくても、同じ。

七節

悲しい思い出も沢山あった気がするけど、
楽しい思い出だけが残っている。
そういう風に作られていないと、
人間は壊れてしまうから。

八節

この妄想のような、夢のような場所で
戦っている間は、現実世界の時間は
止まっているんだろうか……?

九節

誰に何を言われようとし、逃げたりはしない。
先生を好きなことは自分で決めた事だから。
誰かに教えてもらった事じゃないから。

十節:前半

ダメな彼に振り回される事は
辛くはなかった。
あの人の為に代償を支払い続ける事で、
生きている事を実感出来たから。

お金も、時間も、容姿も、
全て彼の希望に合わせた。
自分が愚かな事は判っていたが、
その愚かさこそが、生まれて初めて
自分で決める事の出来た人生だったのだ。

幸せかどうかは判らない。
だけれど、今は満たされている。

彼から連絡が来たのは
3日前の事だった。


本当に自立して立派な人は
他人なんか必要としない。
でもそれって、本当に人間らしいのかな?
貴方は、どう思う?


Normal

  • 【 アリス 】その日は生憎の雨だったけれど……
  • 【 アリス 】先生に会える嬉しさで気にならなかった。
  • 【 アリス 】たくさん抱きしめてもらって……
  • 【 アリス 】たくさんキスしてもらって……
  • 【 アリス 】それから、もう一度抱きしめてもらう。
  • 【 アリス 】そう、決めていたのに……

Hard

  • 【リアルオーク】雨ニモマケズ風ニモマケズ
  • 【リアルオーク】槍ニモ地獄ノ炎ニモマケヌ
  • 【リアルオーク】ヒトリノトキ血ヲナガシ
  • 【リアルオーク】ミンナニ殺人鬼トヨバレル
  • 【リアルオーク】サウイフモノニワタシハナリタイ

十節:後半

ラブホテルでの○×△の後、
路上で彼が切り出したのは
別れ話だった。

私は理解出来なかった。
理解したくなかった。
世界が回って
いるように感じる。
現実感が無い
何も言葉が出ない。
何も考えたくない。
何も思い出したくない。

他人が見たら嗤うのだろう。
だけど、そんな事はどうでもいい。
私は、彼に束縛されていない
人生など想像できなかった。


体の傷は薬で癒せるけれど、
心が壊れた時に塗る薬はない。
時間が解決すると誰もが言うけれど、
その間の苦しみは誰も引き取ってくれない。

posted by 白の書 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現実篇
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