2018年06月12日
赤ずきん / 憤狼のクラッシャー
とある家に仲の悪い十人の兄弟がおりました。兄弟はお互いの考えがまるで異なり、毎日のように些細なことで争っては怒り、喧嘩していました。十人十色とはよく言ったものです。
喧嘩は次第に激しくなり、怒りを発散しようと暴力を振るうようになりました。ある日、見知らぬ少女が突然彼らの家を訪ね「みんなが仲良くなる儀式をしてあげる」と言いました。
「それは助かる」と長男が招き入れるやいなや、少女は兄弟十人を部屋の中央に集めました。すると、持っていた巨大な槌の一撃を全員の頭に振り下ろしたではありませんか。
「これでみんな仲良く一緒だね!」人間達だったそれは潰され、一つの塊となりました。少女は新たに十人の血が染みた赤いずきんを被り、次の獲物を探しに行くのでした。
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10133710
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック