2018年06月23日
赤ずきん / 慮神のガンナー
ここに、とある物語がある。おい先短い老婆の命を奪った一匹の狼。彼はなぜそんなことをしたのか。それは家族の仇討ちだった。これはそんな彼の復讐の物語。
「狼の毛皮は高く売れる」老婆の夫はそう言いながら、狼の家族を殺していった。狼は一瞬の隙を付いて老爺をかみ殺し、この男の家族も全員殺してやろうと心に誓った。
次に老婆を殺した。どうやら娘も孫もいるらしい。狼は老婆の皮を剥いで、被って待つことにした。そして孫である幼い少女が家に来ると、その少女を一口でパクリと飲み込んだ。
しかし狼は後悔した。少女は暴力的に狼の腹を内から食い破ってきたのだ。こうして狼の復讐劇は果たされず、挙句作者によって綴られることもなく、静かに幕を閉じたのだった。
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