2018年02月11日
スノウホワイト / 傲獅のブレイカー
くあ、と大きな口を開けてあくびをしながら前足を伸ばして背中をしならせると、ご主人様がボクを見て笑う。猫の体は柔らかいなあと穏やかな声と優しい手が降ってくる。
あたたかな手がひとしきりボクを撫で終えると、ご主人様はいつものようにお家で楽器の練習を始めるんだ。ボクは日当たりのいい窓際でご主人様の演奏を聞きながらうとうとする。
貧しいくせにお人好しのご主人様。あの日死にかけのボクを拾ってくれた人。ずっとこの優しい音楽を奏でてほしいな。ずっと一緒にいたいなあ。世界一幸せになってほしいんだ。
まだ子猫だけどそのうちボクだって大きくなるから、そしたら今度はご主人様のこと守ってみせるからね。絶対に!
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