2018年08月12日
ピノキオ / 憤狼のクラッシャー
あるところに一匹の狼と羊がいました。羊は狼に尋ねました。
問:「怪我をしたあなたを助けたのは誰でしょう?」
答:「そんなもの決まっている、仲間の狼たちだ」
答えを間違えたのか、目の前の羊が死に次の羊が現れました。
問:「怪我が快復したあなたが住処に戻ると何が起きていた?」
答:「当然、仲間が俺の帰りを心配して待っていた」
次々と羊が死に、辺り一面が羊の死体で埋まっていきました。
問:「狼たちが羊に殺されたことを知ったあなたは何をした?」
答:「やめろ!もうやめてくれ!!」
そういって羊を噛み殺すと、ふと我に返った。辺りに羊の死体は一体もなかった。自分の犯した罪をまた繰り返してしまった狼は、自分に対する憤りを叫ぶように、天高く咆哮した。
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