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2021年01月07日

apple  「iPhone 12 mini」と「iPhone SE」を徹底比較 小型iPhoneはどちらを選べばいい?


コンパクトiPhone利用者にとって待望の「iPhone 12 mini」が登場したことで、ようやく、iPhone 8や7、6sや旧SEから買い替えられると喜んだ人も多いでしょう。ただ、新型コロナの影響下ではマスク装着時も便利な指紋認証センサー搭載で低価格な「iPhone SE(第2世代)」(以下、iPhone SE)も魅力的で、どちらを買うべきか悩ましいところ。


「iPhone 12 mini」と「iPhone SE」どちらに買い替えた方がより便利なのか、新型コロナの影響下もあり判断が難しくなっている

そこでこの記事では、iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sや旧iPhone SE(第1世代)などからの買い替えを念頭に、iPhone 12 miniとiPhone SEの使い勝手をチェックしました。価格差は3万3000円(税込み)で完成度の高い2モデル、どちらを買うべきか片手操作の快適さや機能について見ていきましょう。
2機種を比べると、最新設計で画面が大きく小型軽量な「iPhone 12 mini」と、従来iPhoneと同型で約3万円安い「iPhone SE」という特徴が浮かび上がる(価格は全て税込み)

画面サイズと持ちやすさはiPhone 12 miniが圧倒的


iPhone 12 miniとiPhone SEで悩む人にとって最も重要なのは、画面の大きさと片手持ちでの親指操作のしやすさです。これらは両方とも、iPhone 12 miniの方が圧倒的に良好です。
「iPhone 12 mini」5.4型(2340×1080ピクセル)有機ELを搭載(写真=左)、「iPhone SE」4.7型(750×1344ピクセル)液晶を搭載(写真=右)

iPhone 12 miniの画面サイズは5.4型(1080×2340ピクセル)の縦長になりました。SEなどの4.7型(750×1344ピクセル)をそのまま上下に伸ばしつつ、解像度を上げています。

これにより、ブラウザやSNSで一度に確認できる情報量が増え、使い勝手が向上しました。画面解像度の向上により、高画質な写真や動画、アプリ画面を表示する場合も12 miniの方が繊細に見えます。
左からiPhone SE(第1世代)、iPhone 12 mini、iPhone SE。iPhone 12 miniは上下に長い分、より多くの情報を表示できる

動画再生時の画面サイズは、iPhone 12 miniとSEともに画面横幅が同じなので基本的には変わりません。ですが、12 miniは画面が縦長なのでより横長のシネスコの映画を大きく再生できる他、ピクチャーインピクチャーの動画再生も使いやすいです。
上からiPhone SE、iPhone 12 mini。一般的な16:9の動画再生時の表示面積は両モデルとも変わらない

映画再生に関して加えると、iPhone 12 miniはHDR動画の再生に本格対応。HDR動画の再生時は最大1200ニトの明るさと有機ELの締まった黒により、迫力ある明暗差を表現できます。内蔵スピーカーは両モデルともステレオで音は同程度に大きいです。音の質ですが、12 miniは空間オーディオ対応により音の定位感がややはっきりしていますが、ボーカルはiPhone SEの方が響く印象です。
底面と受話口のステレオスピーカーを内蔵、イヤフォン端子はない。小型モデルとしては音の響きも音量も良好だ

持ちやすさは、iPhone 12 miniが横幅64.2mmと非常にスリム。iPhone SEなど従来の4.7型iPhoneの67.3mmと比べて約3mmも削減され、より深くしっかりと握りやすくなっています。軽さもiPhone 12 miniは133gと現行モデルで最軽量。iPhone SEの148gも軽いのですが、性能を強化しつつ15gも下回りました。片手で楽に持ち続けられます。
iPhone 12 miniは横幅64.2mmとスリム。深く握れるので、親指の届く範囲も広い(写真=左)、iPhone SEの横幅は、従来の4.7型モデルとほぼ同じ67.3mm。12 miniと比べ約3mm太く、片手親指操作では画面の奥まで指が届きづらい(写真=右)

実際に片手持ちで文字入力を試すと、12 miniは本体をしっかり握れる分、親指の届く範囲がSEなどと比べて広く、より楽に文字入力できます。12 miniは画面が縦長になりましたが、画面上部の操作もさほど苦になりません。これなら、iPhone 8や7、6sあたりの利用者だけでなく、旧SE(第1世代)の人も満足して移行できるでしょう。

指紋認証は必要? 生体認証を比較


マスク装着時のロック解除も買い替え時の要チェック事項です。これからの季節、新型コロナ以外にもインフルエンザや花粉症の対策でマスクを装着する機会は増えてきます。

ロック解除が便利なのはiPhone SEの指紋認証(Touch ID)です。ホームボタンを押すと同時に指紋を認識してロック解除。マスク装着の有無を問わず、すぐに操作を始められます。また、ホームボタンを素早く2回押すと非接触IC(SuicaやiDなど)の決済も利用できます。
iPhone SEは、指紋認証センサー内蔵のホームボタンを押すだけでロック解除。1種類の操作でホーム画面やキャッシュレス決済の画面を表示できる

iPhone 12 miniの顔認証(Face ID)は、他の対応モデルと同じく、電源キーなどで画面を点灯した後に画面を下から上にスワイプし、本体の画面(インカメラ)を目で見える範囲に持ち上げて注視し、顔が認識されると操作を始められます。手間がかかるうえに、マスク装着時は顔認証を通過できず、パスコード入力が必要になります。
iPhone 12 miniの顔認証は、画面を点灯した後にスワイプの操作が必要。マスク装着時は顔を認識できず、パスコード入力が必要になる

ただ、iPhone 12 miniは軽量かつ片手で親指操作しやすいので、顔認証のために本体を持ち上げるのは楽ですし、パスコードも片手親指で楽に入力できます。他の大画面iPhoneと操作内容は同じですが、実際の解除操作の負担はかなり軽減されました。これなら、指紋認証がなくても妥協して使えるでしょう。

iPhone 12 miniのロック解除を楽に使いたいなら、いっそのことFace IDでのロック解除をオフにするのも有効な手段です。「設定」→「Face IDとパスコード」で「iPhoneのロックを解除」をオフにすると、パスコードのみでロックを解除できるようになります。その際、「パスコードを要求」する時間が「即時」だけでなく「1分後」「5分後」なども選べるようになります。設定した時間だけiPhoneのロックを無効にできるので、覚えておくといいでしょう。









カメラは12 miniの超広角とナイトモードが便利、だがSEも十分使える


iPhone 12 miniは広角と超広角の1200万画素デュアルカメラを搭載。さらに、両方のカメラともナイトモードに対応。ダイナミックな風景や室内を広く撮れる上に、暗い室内や夜景も手持ちのロングシャッターで明るく撮影できます。また、今後どこまで一般化するかは不透明ですが、Dolby VisionのHDR動画も撮影できます。

iPhone SEの1200万画素カメラも、日中屋外の画質は12 miniとそこまで変わらず、ある程度高感度で多くの人は不満を持たないレベルにあります。ただ、日常のカメラ撮影が多いなら12 miniを選んだ方が満足できるでしょう。

 

 
posted by gomabon at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | デジタル
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