@葉酸
葉酸を妊娠前から摂取した方が良いということは、大分周知されてきていて、実際不妊外来に通院中の患者さんも、何らかの葉酸サプリを服用されている方が多いように思います。
例えば、30代のご夫婦を対象に「葉酸が妊活に重要な栄養素であることを知っていますか?」というアンケートを調査した報告では、「重要であることおよびその理由を知っている(49.8%)」、「理由は知らないが重要であることは知っている(38.3%)」という結果となり、約88%の方が葉酸摂取の重要性を理解されていました1)。
葉酸はビタミンB 群の一種で、ラテン語のほうれんそう(folium)の「folic acid」がその名前の由来です。実際ほうれんそう、ブロッコリー、アスパラガスなどの野菜に多く含まれています。葉酸は身体の中でDNA合成,細胞分裂に重要な役割を果たしていて、実際葉酸が不足すると貧血、動脈硬化のリスク上昇、口内炎・皮膚障害の発生といった影響があります。
また母体の葉酸欠乏は胎児の神経管閉鎖障害をひき起こす原因となります。このため妊娠前からの葉酸摂取が望ましいわけです。
神経管閉鎖障害とは、先天性の脳や脊柱に発生する癒合不全のことをいい無脳症、脳瘤、二分脊椎が含まれます2)。2013年の日本での出産1万人に対する発症頻度は、無脳症0.32、二分脊椎5.59、脳瘤は0.32となっています2)。
一方1980年代から、予防的な葉酸摂取により神経管閉鎖障害のリスクを下げられることが報告されてきました。
1992年にハンガリーで妊娠前からの1日0.8rの葉酸サプリメントの摂取が神経管閉鎖障害予防に有効であるとした報告3)などがあります。
日本でも2000年旧厚生省が「当面、食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4rの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減することが期待できる旨情報提供を行うこと。」と通達しています。
葉酸は緑黄色野菜などに多く含まれますが、なぜこのようにサプリメントで1日0.4r=400㎍ の葉酸摂取を推奨しているかというと、
@葉酸の必要量を食事だけで摂取するのが難しい。(例えば1日摂取量を0.4rと設定した場合、グリーンアスパラだと約10本くらい食べる必要があります。)
A食物中に含まれる葉酸は過熱により失われやすく,また水溶性でゆで汁に溶け出しやすいため,食事での葉酸の利用効率の確定が困難である4)。
といった理由が挙げられます。
葉酸サプリをとるべき期間ですが、神経管は妊娠6週末で完成するので、妊娠が成立する1か月以上前からの服用が必要です2)
また2000年の旧厚生省通達では、内服期間を「妊娠3カ月まで」としており、これ以上超えて継続しても問題ないとされていますが2)、ひとつの目安とすると妊娠3か月=妊娠12週までが内服の区切りと考えられます。
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