物語は21世紀初頭の日本から始まる。無神論者のサラリーマンがリストラの恨みで命を落とし、「神」によって別世界に転生させられる。そこは、「第一次世界大戦」と「第二次世界大戦」が混ざったような状況のヨーロッパに似た、初めて世界大戦を経験する世界であり、その世界に「女の子」として生まれ変わった「元日本人のサラリーマン」が軍へ入隊、自分が所属する「帝国」の兵士として敵対国家群と戦っていく、という物語。
「神」が無神論者に戒めを与えるという設定なので、主人公は「神」(無神論者なので「存在X」と呼称)を憎んでおり、また「神」はことあるごとに主人公に「試練」を課す。執拗に、際限もなく。
という作品なのですが、管理人は、原作小説を読まず、マンガ版とアニメだけを見ています。
そしてこの度、めでたく「劇場版」が完成したので、初日から威力偵察を行った次第です。
劇場版は、TVアニメシリーズの直接の続編です。
つまり、TVアニメ版を見ていない人には「全く理解できない」作品です。この点、ご注意ください。
「第203魔導大隊」について、何の説明も無く、いきなり大暴れします。
ソ連とよく似た「連邦」の首都を襲撃し、蹂躙します。明らかにやりすぎです。主人公は、頭は良いのですが、性格が悪いので、結果的に悪い因果を引き当てます。本人は「存在X」の仕業だと考えていますが、自分の胸に手を当てて猛省すべきかと思います。
後半は、父親の復讐に燃えるメアリー・スーとの壮絶な戦いが繰り広げられます。
メアリー・スーは「存在X」によってチート級の魔力を付与されているので、戦っている間に、別の作品みたいになっていきます。たとえば「ガンダム」とか、「ダンバイン」とか、「イデオン」とか。
戦いの理由が私怨なのも、前述の作品に似ています。
予言ですが、この物語は最終的に「イデ」の無限力が発動して、全員が肉体を失い、魂となって因果地平に飛散するでしょう。みんなお星さまになってしまえばいいんだよ。
ということで、好きな方だけ見てくださいね、という映画です。
予習のためにアニメ版は必ずチェックしましょう。
個人的にはマンガ版のキャラデザインのほうが好きなのですけどね。
幼女戦記 TVアニメ版
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