説明するまでもない作品ですが、一応念のために補足すると、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全4部作の第4作目にあたる作品で、TVシリーズを含めた「エヴァンゲリオン」の完結編です。
制作/スタジオカラー 企画・原作・脚本/庵野秀明 監督/鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏 総監督/庵野秀明 |
管理人は3月10日の水曜日の午後に、仕事を半日休んで観に行きました。
某イオンシネマでご鑑賞しましたが、平日の午後だけあって、場内はそれほどの混雑はありませんでした。
ご高齢の方とお子様はいなくて、10代から50代ぐらいの男女がバラバラと一人置きに着席していました。
内容に関しては、タイトルにも入れた通りネタバレしません。良いも悪いも書きません。
ただ無事に、生きているうちに鑑賞できたなあと、そういう深い感慨があったことを記しておきます。
「エヴァンゲリオン」は、ご承知かと思いますが、1995年にTVアニメとして放送されたのが始まりです。
「新世紀エヴァンゲリオン」というのがTVシリーズのタイトルです。
管理人は放送第1話からリアルタイムで追いかけてきた、いわゆる「古参」のファンです。
その後、旧劇場版を経て新劇場版が2007年から始まり、「序」「破」「Q」と続いて、今回の「シン・エヴァンゲリオン」でようやく完結に至りました。
TV版でも25-26話で一応物語は終わっていますが、あまりにも「斬新」すぎて皆がポカンとなったのは有名な話です。私も25話を見た時点で猛烈に不安になり、1週間先行して、すでに26話を見ている関東圏の友人に電話をしてしまったのですが、親切な友人は多くを語らず「とにかく1週間後に落ち着いて話そう」ということになりました。
ちなみにTV放送していた時期、特に23話以降は、終了後に猛烈に延々と電話で話し込んでいました。
多分、あの当時のエヴァファンだった人の「あるある」だと思います。
「エヴァンゲリオン」の監督は庵野秀明氏です。彼は大阪芸術大学の出身なので、映像計画学科の課題としてアニメを制作していますが、アニメ制作者になるきっかけになったのは、日本SF大会のオープニングアニメに関わったことだと思います。
日本SF大会は毎年全国を持ち回りで開催されていますが、1981年と1983年には大阪でDAICON3と4が開催されています。このときのオープニングアニメに庵野氏は参加しているので、あのときの拍手喝采が彼の進む道に大きな影響を与えたのではないかと思います。ちなみに管理人は、1983年のDAICON4に参加し、オープニングアニメに度肝を抜かれた一人です。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が完成して思うのは、40年近くにわたってSFが好きな人たちが、その初志を忘れずに、ずっと作品を作り続けているということが、いかに有難いかということです。
SFはジャンルとしてはずっとマイナーなままですが、そのポテンシャルはとても大きく、これだけ多くの人々を魅了できる力があるのです。
SFはあらゆるものを取り込むことができる空想的無限大のジャンルです。「エヴァ」という途方もないスケールの作品でさえも、その中に収めることができるのです。
庵野監督もようやく「エヴァ」を卒業することが出来ましたので、今後はさらに自由で奔放な作品を作り続けていただければと思います。
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