『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』 少女は北極点を目指す─ お祖父様の名誉のために。 |
「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん 原題Tout en haut du monde」は、フランス・デンマークの共同製作による2015年のアニメ映画です。日本で公開されたのは2019年9月ですが、上映館が希少だったため、劇場でこれを見られた人はかなりのマニアです。そして見た人はみんな褒めています。幻の傑作。
そんなことで、2020年12月にようやく日本でDVDが発売になりました。ひそかにジブリのブランドから出ています。レンタルもされていますので、お店で確かめてみてください。
ストーリーは、19世紀ロシアが舞台です。大好きな祖父が北極探検の途中消息を絶ったことを悩む14歳の少女サーシャ。地に堕ちた祖父の汚名を晴らすべく一歩を踏み出した少女の行く先には・・・というお話。
最近のアニメはどれもCGバリバリですが、この作品はかつての「東映アニメ」を彷彿とさせます。あの「太陽の王子ホルスの冒険」とかね。高畑勲が絶賛したそうですが、実際は口惜しがっていると思います。
主線のない作画がアートな感じで素敵です。画面の完成度が異常に高くて、どのカットを切り取っても、一枚の絵画のようです。色彩といい構図といい、すっげーセンスですよ。
動画は日本の皆さんが好きなリミテッドアニメなので、フルアニメのぬるぬるした動きが苦手な人でも大安心です。
あらすじは、先にちょっと紹介しましたが、実は美少女が未踏の地を征くバリバリの冒険譚なのです。
美少女が極地を目指すお話といえば、もちろん「宇宙よりも遠い場所」がベストですが、あの作品と互角にわたりあえる傑作です。なぜか極地には美少女が似合うのですよ。
余談ですが、この映画には「犬」が登場しますが、なかなか重要な役割を果たします。
この冒険で、いちばんの功労賞はイッヌではないかしら。
ということで、観ない理由が見つからない傑作のご紹介でした。
ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん [ オドレイ・サブレ ] 価格:3,218円 |
タグ:サーシャ ロング・ウェイ・ノース
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