仕事の関係で、8日ごとに宿直が回ってくるのですが、昨晩はいよいよ毛布を引っ張り出しました。
宿直室には電気ストーブはあるのですが、個人的にあまり好きじゃない。
じつは年中置いてある座卓が「こたつ」なのですが(ヒーターユニットがつけっぱなしなのです)、コタツ布団などの備品がありません。コタツ用の電気コードもないので、寒さが増してくるとエアコンと電気ストーブで暖をとります。
そんな晩秋の朝、自宅に帰ったら、1階のリビングにコタツを出す準備が進められていました。
これを出すと、一瞬で「猫の楽園」が完成します。春がきてコタツが撤去されるまで猫が常駐します。
2階の自室にもコタツを出そうかと思いましたが、もう少しだけ我慢します。
宿直明けの今朝、まだ薄暗い時間に気温を記録するために屋外の温度計のある場所に行ってみたら、すぐ近くに小鳥が1羽死んでいました。
スズメよりも大きくて、鳩よりは小さい。 おそらくヒヨドリだと思われます。 ムクドリはたしか脚やくちばしが黄色いはず。 野鳥の名前や見分けがつくようになりたいのですが、あまり詳しくはないのです。 |
外見上はとくにケガなどはなく、死因は不明です.自然死なのか、ガラスなどに激突してしまったのか、仰向けになって固まっていました。
これも何かのご縁かと思い、シャベルを持って早朝の構内を歩き、一番大きな櫻の樹の根元にお墓を作りました。
櫻の樹の下には屍体が埋まってゐる! と書いたのは梶井基次郎だったと思います。
なんとなく、櫻には生と死の流転を想起させるものがあります。
春がきて、この櫻が満開になる度に、あの小鳥のことを思い出すのです。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image