管理人の手元には、前売りのムビチケがありますが、ここには「2020.1.10ロードショウ」と記載されています。
8カ月遅れての公開、ということになりますが、ここに至るまでのことを思うと、ただただ感無量です。
今日は午後から休みを取って、午後いちばんの上映に出かけました。
コロナの影響で劇場内はひとり置きに座席が指定されていて、約半分の「満席」、という状況でした。
平日の午後なので、学生服を着た人は見かけませんが、女性比率がやや高めです。私の横に座った人は、きちんとした着物をお召しになっており、この映画を観るための心構えが伝わってくるようでした。
物語は、TVシリーズと劇場版「外伝」のさらに先が語られます。
冒頭のシーンは、ある少女の祖母が亡くなり、その両親とのちょっとした諍いの場面から始まります。その祖母は、かつて「自動手記人形」に縁があったことが分かり、その「自動手記人形」が活躍した時代がすでに「過去」になっていることも分かります。
これからご覧になる方も多いかと思いますので、あまり詳しくは述べませんが、最初のシーンだけでも、この作品の持つ懐の深さが伺えます。ヴァイオレット・エヴァーガーデンというヒロインを中心にしつつ、それに連なる多くの人々を重層的に描いています。劇場版の「外伝」の副題が「永遠と自動手記人形」でしたが、その副題が示すように、命や時代を越えて繋がれてゆく「思い」や「愛」がこの物語の根底に流れています。
管理人は、じつはこの劇場版を観るのをためらっておりました。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品がとても好きなので、この劇場版を観てしまうことで、その長い旅が終わってしまうように感じたからです。
TVシリーズの最終話は、ひとつの作品としての終わり方として、とても良いと思います。
ただ、「彼女の人生」の結末は保留されています。
この劇場版では、間違いなく「彼女の人生」の結びが示される、と分かっていました。
それを見届けてしまえば、もう戻ることはできない、という逡巡がありました。こんなことを考える作品は、本当に稀有なので、自分でも驚いています。
結果として、公開初日に出かけていく自分がいたわけですが、後悔はありません。
長い長い旅路の果てにあるものは、ご自分の目でお確かめください。
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