おはようございます。あるへです。
本日はこちら「BAYONETTA」のレビューです。
本作は∞(クライマックス)アクションで有名な神ゲーです。ディレクターが神谷さんだからという理由では決してございません。
さて、細かいことは忘れてしまったのですが、本作との出会いは何かで見たCMだったでしょうか。悪者であるはずの悪魔や魔女が、善者であるはずの天使をぶっ倒す、その設定や、なにより天使のように神々しい「顔」を持った奇怪な敵デザインに惚れました。このモンスターデザインを見た瞬間、私のハートは見事に打ち抜かれたわけです。
そして一月以上前から予約し、発売を今か今かと待ち続け、ようやく手に入れた本作品、わくわくしながら起動し、お腹いっぱいになるまで攻略し続け……ついにその期待、PVを見て感じた様々な予感と感動は、裏切られることはありませんでした。
非常に面白かったです。なんていう上品な感想を取っ払いたくなります。
「めっちゃおもろかったでぇぇ!!」 公式サイトッ!
このゲームはあらゆる要素が高次元に纏まっており、プレイした人はほぼ例外なく面白かったと感じるでしょうが、ではいったい何が面白かったのか、と問われれば百者百様の答えが返ってくるでしょう。
ですので、ここは一つひとつ見ていきたいと思います。
まずはキャラクターです。完全無欠の美人、ちょっと頼りないイケメン、痺れるハードボイルド、お茶目なマフィア、属性を上げただけでも十分キャラが立っている気がしますが、その一人一人にとても丁寧なエピソード(≠設定)が盛り込まれており、見た目とはギャップのある性格など、本当に丁寧に掘り下げてくれます。ゲーム進行と共に彼らをより深く知り、愛着を持ち、クリアまでのモチベーションとしてくれます。
次にストーリー。とある依頼をきっかけに主人公・ベヨネッタは自分のアイデンティティでもあるキーワード「魔女」についての因縁や過去と向き合うことになります。正直なところ、本作は「バカゲー」としての属性も持ち合わせる貴重なゲームですので、ハチャメチャな「現在」に目が行きがちですが、きちんとした基盤をいい塩梅に敷いているからこその、このストーリーなのです。深みや気になる謎など、伏線も絡めつつ、「現在」でハチャメチャしても許されるくらいの作りこみ、余裕を持たせています。
ベヨネッタの面白さを構成する各要素に比べれば若干インパクトに欠けますが、十分にスパイスとして効いていると思います。
それから世界観。私はまずここに惚れこみました。最初に言ったとおり、モンスターデザインの奇抜さ、同時に神々しさに圧倒されました。「人の顔」というのが個人的ツボでしたね。あまりにモンスター然としたデザインには飽きていましたから。
そしてゲームを始めて知る、えもいわれぬお洒落感。登場人物の服装から、ゲートオブヘルの内装、ヴィグリットの町並み、果ては台詞回しに至るまでハイセンスです。
血みどろな荒廃した世界で泥臭く暴れるのではなく、こうした瀟洒な雰囲気の中で、スタイリッシュに、華麗に、舞う、というのはなかなか無いものです。
「プルガトリオ」という素晴らしいご都合主義設定(褒めてます)が、人も住みつつ魑魅魍魎どもが跳梁跋扈するこの世界をきっちり結び付けています。
世界観と関連して音楽。プレイヤーのモチベーションを引き上げ、キャッチコピーの通り∞(クライマックス)な気分を演出してくれる、素晴らしい曲です。どんなシーンでも迷い無くゲームに飛び込むことができます。
ジャズ調? というのでしょうか。音楽には疎いのですが、ピアノアレンジされたアップテンポのジャズチックな曲が、耳にも心地よく、自然とわくわくさせてくれます。
最後にアクション。現代の魔女、と呼ぶに相応しいクールで魅惑的なアクション満載です。アクションに関してはDMCのよう、といって差し支えないのですが、回避行動を挟んでもコンボを続けられる「ダッヂオフセット」や、能動的にスローモーを発動させ魔女の超人感を演出する「ウィッチタイム」など、ハードなDMCとは対照的に非常に遊びやすく設計されています。
これがまたスタイリッシュ感に磨きをかけていまして、プレイしていて本当に気持ち良いです。
極めつけは「悪魔召還」。ボス撃破演出限定となるのですが、ベヨネッタよりも遥かに大きいボスを、更に上回る悪魔を召還してふるぼっこタイム。∞アクションの極みでしょうか。ただボタンを連打しているだけなのに、爽快感がとんでもないことになります。天使の顔を殴ってボコボコにする……背徳の快感すら覚えます。
他にも、ちょっとした物事でいちいち一喜一憂できる憎い演出が盛りだくさんです。カプコンの傑作デビルメイクライを意識し、意識させつつも、何故だかDMCのパクリだ! という声の上がらない、素晴らしいゲームです(当然といえば当然ですが)。
そんなわけで、どこか欠点を探そうにも素晴らしい点達が眩しすぎて、ちょっと見つからないくらいです。
最初から最後まで間違いなく∞(クライマックス)モチベーションで攻略できること請け合いです。
続編である2が、WiiUというのは残念でなりません。
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