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2017年12月31日

320.討鬼伝 極

討鬼伝 極(通常版) - PS Vita



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「討鬼伝 極」のレビューです。

 これまでのあるへ
 8月に買ったヒットマンのボリュームがやばすぎて、かつデータ取りも並行していて嫌気が差す。
 ちょいちょい別ゲーに浮気して、ついにPS Vitaのゲームにも手を出してしまう。

 そいつがまずかった。
 昔懐かしいRPGの忘失のイストリアが楽しすぎて、フリーダムウォーズで火が付いてしまう。
 そしてAmazonで討鬼伝を買い込み没頭。

 100時間ほどでストーリーはクリアしたのだが、やりこむには全然足りない。いつしかトロフィーコンプを目指して、(その頃にはすんごい飽きて嫌気が差していて、Xboxに戻ろうと思ったことも何度もあったのだが)気が付けばプレイ時間は400時間に達していた。

 満を持して討鬼伝 極の全トロフィーを獲得したあるへは、ようやくXboxに戻って来てまた別ゲーを楽しんでいるのであった(ヒットマンはどうした?)。
 すでに年が明けようとしていた。

 というわけで、本ブログにも広告が表示され失踪していたあるへですが、なんとか戻って来られました。
 和ゲー(日本で作られた日本で売るためのゲーム)と洋ゲー(海外で作られた世界で売るためのゲーム)はやっぱり感触が全然違いますね。
 箱ゲーをやってるとPS系のゲームが恋しくなり、PSゲーをやってると今度は箱ゲーが懐かしくてホームシックに罹る、故郷が二つあるような感慨でした。

 さてさて余談はさておき、本作はコーエーテクモが出した和風ハンティングアクション「討鬼伝」の内容に、モンハンで言うところの「G級」を加えた超ボリュームアクションゲームです。

 ストーリー作りがしっかりしており、討鬼伝だけでなく、極(きわみ)にも様々な追加要素と共にがっつりとストーリーも組み込まれていて大変面白かったです。
 ラストの展開にはなかなか涙を誘われました。
 ラスボスらしく、最凶の存在としてあれだけ名前が出てきた鬼が、実際戦ってみるとクエヤマ以上にサンドバッグだったのには失笑しましたが……。
 ただこいつ、距離を取ると途端にプレイヤーの胃を攻めてくるチート敵と化すので、遠距離武器でさえ足元に張り付いての接近戦を余儀なくされるんですけどね。

 ゲームとして良かったのは、鬼に攻撃を当てた時の音が、それぞれの武器毎に特徴的で、大きくはっきりしているところでしょうか。
 お陰で「斬ってる」感がすごく感じられ、ちょっと上から目線な感想ですが「無双よりよっぽどバサバサ感あるな」と見直したものです。

 ミタマの組み合わせによるスキルのシナジー効果が非常に高いゲームで、これによって同じ武器でも戦い方がまったく違ってくるのは楽しい反面、いささか面倒だったり、武器本来の持ち味を生かせなかったりするのは厳しいところでしょうか。
 どの武器も扱いに癖のあるものが多く、何度ぶっ殺されてもめげずに立ち向かって、アクションの硬直や立ち回りを覚えないとならないのが楽しくもあり、辛くもあり。

 たとえば手甲(てっこう)なんか超接近戦武器であり、武器自体の特徴として腕を振りかぶった瞬間に攻撃ボタンを押すと好連携となりダメージが増すのですが、これが同時に次の攻撃の予約となり、もう一つの武器特性である不動の構え(つまりガード)に移行するには予約した攻撃が終了してからでないと発動しません。
 本作の敵には、避けろ、潰せ、なんとかしろと言わんばかりの大ぶりな攻撃モーションがある一方で、絶対に反応できないようなジャブばりのいじわるな攻撃もすごく多いので、ミタマの回復が尽きるか、敵の体力が尽きるかのダメージレースな点もあったりします。

 結局、うまく扱えて隙も少なく、あらゆる攻撃を受け流す「薙刀」で中盤あたりまで進め、最終的に敵の都合に関係なく立ち回りのみで太刀打ちできる「銃」に落ち着きました。
 しかしこの「銃」もうまく扱うには近接武器には無い独特の苦労があるので、特に気分が乗らないとそれがDPSに顕著に表れるのは何とかしてほしいです(笑)

 マルチプレイにも人はまだいました。
 フリーダムウォーズほどではないけれど、夜の良い時間帯には常連がいて、1000時間も2000時間もプレイしている人を見かけました。
 勝手な想像ですけど、こういう人は、きっと仕事から帰って寝るまでの数時間にちょっとだけ、とか、がっつりやらずに少しずつっていうサイクルが出来ていて、生活の一部にはまりこんでいるのでしょう。
 そういった綺麗な円の中に無理なくゲームがはまり込んでいる姿が、たまにうらやましくも感じます。
 特にこの手の共闘ゲームは、マルチプレイが本当に楽しいですからね。
 これはフリーダムウォーズをプレイしていた時にも感じたことでした。
 和ゲーは、こんな感じの作りのゲームを作るのがうまいと思います。
 洋ゲーはやっぱり「消費物」感が否めません。

 だからこそ私みたいに実績コンプ渡り鳥プレイスタイルが通用するというのもあるんですけどね。

 蛇足が多くなりましたが、とても面白かったです。
 ええもうおよそ二ヶ月Xboxに触りもしないくらいには。
 和の雰囲気もすごくよく出ていて、敵となる鬼も一癖も二癖もあり、戦っていて楽しいです。またこの鬼達のネーミングも非常にセンスがあると思いました。
 オンジュボウとか、普段はカタカナで表記されるんですが、漢字で書くと怨樹坊とか、なかなか厨二心をくすぐってくれます。
 全ての鬼には角がある、とか、鬼は本来いわゆる瘴気の塊で形は見せかけなので、四肢をぶっちぎっても平気とか、世界観も独特なものになっています。そのため部位破壊で多くの部位をばっさばっさ千切れるのは良いアイデアですよね。
 生物を相手にするのとはまた違う、アクションならではの爽快感が得られていると思います。


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