2024年08月28日
■あいこ 生きる選択
付き合い始めてから
妻は時々 発作が起きました
幼い頃から
心臓の持病を持っていて
血液が逆流をして
苦しい状態が
少しの間 続くのです。
中学の頃
1度 手術の相談をしたそうですが
その頃は
胸にメスを入れる
大手術で 跡も残ると言う事で
しばらく様子を見ることに
「50歳まで生きられたら
そのままなんとか生きて行けるかも」
医者の言葉。
妻となり
イベント会社の方も
なんとか軌道に乗り
落ち着いた頃
「お父さん
あまり遠くない病院に
有名な先生が見えるみたい
若い先生だけど
手術しようかな」
イベントの仕事も
かなり 身体に負担がかかるので
自分なりに
病院を捜していたようです。
検査入院が始まって
何日かして
執刀の先生に
僕が呼ばれました
「かなり
難しい手術になります
成功率は6割か6.5割です
全力を尽くしますが
100%ではありません
どうされますか」
同意書に印鑑を欲しいと言われました
「本人の気持を
もう1度聞いて見ます」
「明日でも明後日でも
結構ですから
相談して頂けますか」。
あいこ どうする?
先生を信じるし
自分も頑張る
手術決行です!
手術の前日
おふくろに 呼ばれました
「人は生まれて来た時
多かれ少なかれ
誰でも障害を持って生まれて来る
そうなの
誰が悪くもない その人の運命
戻って来た時 どんな状態で
帰って来るかわからないけど
支えて上げるのは 近くにいる人
特に 夫である あなたなのよ
まず あなたが
愛情を持って支えてあげなさいよ。
手術当日
あいこの 親戚
僕の兄弟に
見守れながら
手術室へ
「お父さん 頑張って
必ず帰って来るからね」ニッコリ
「あ〜待っとるからな」
いつのまにか
妻の左手を
握りしめていました。
長い時間が過ぎて行きます
手術室の前の椅子で
両手に汗をかきながら
じっと 待ちます
兄に
「予定時間より2時間
過ぎてるな 大丈夫かな‥」
それから 1時間あとぐらいに
ドアがパターンと開き
先生が出て見えました
予定より時間かかりましたが
成功です!
よかった 良かった良かった!
2ヶ所に小さな 穴を開ける ほとんど
傷口が残らない
さすが僕の嫁さん
明るいし やさしいし
良く頑張った えらい!
こども子どもだった2人 長い人生を供に歩くとは
3日後に無事 退院できました
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