台風情報を一番先に捉える、日本南端の石垣島気象台で知られ、空から見下ろすと全てサンゴ礁で縁どられ、そこへ打ち寄せるさざ波は白くリング状に取り巻く鮮やかなコバルトブルーから、濃いネイビーブルーへと変化。
まばゆい紺碧、膨大な絵の具を流し込んだのではないか、とさえ思われる風光明媚な大自然が豊富に残されています。
またこの地区は郷土芸能の宝庫とも言われ、マタハーリヌ、チンダラカヌシャマヨー、と歌われる、沖縄県を代表する安里屋ユンタ等、数多くの民謡や踊りを生み、方言や風習等、貴重な財産として引き継がれ、サンゴの種類や規模の大きさ等でも世界屈指の群棲地として注目の的となっています。
現在、テレビは全国の家庭に入り込み生活の一部となっている事は言うまでもありません。
信じがたい事ですが、この地区は5万人もの人口を有するにも関わらず平成5年末迄、NHK以外の民放テレビの電波が届きませんでした。
沖縄本島迄450キロ、中継局が作れずテレビの最後の未開地。
60年前、この地区の周囲12キロ、人口二百数十人という小さな太平洋に浮かぶ琵琶湖程の島から、ひかる少年がテレビにロマンを求め、風呂敷包とパスポートを携え旅立ちました。
さて、どんな人生になるのでしょうか・・・
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