教育現場レポート

　就職に有利だからという理由で、昔ながらの部活動をしている先生も多いです。
　３年間、厳しい練習にも耐え、続けることができたということで、就職試験も受かりやすいと言われています。
　どんなことがあっても文句も言わずに、言われたことをできますということかもしれません。
　企業からすると、上司の言うことを聞いて、勤勉に働いてくれるYesマンです。
　数年前から、企業の採用する基準も変わってきているように思います。
　言われたことしかできないのではなく、自分で考えて行動するタイプ、コミュニケーションがとれる人材を求めてきています。
　どちらかというと学校では不真面目とされている子でも、３年間バイトをしたり、人とコミュニケーションをとれる子に変わってきています。
　子どもたちもだんだん変わってきて、今までは文句のある奴は辞めろというのが通ってきたけれども、簡単には部活を辞めてくれないし、自分たちの要求をしてくる。

　昨日の新聞記事に、一生懸命部活をがんばっている先生は、ブラック企業に勤めているのと同じだとありました。
　休みをとらずにこんなに頑張っているのに、生徒は理解してくれない・・・という感じなのかもしれません。
　以前と違い、生徒のおかれている環境も違います。
　ここにも格差があらわれてきて、お金を出してもらって思う存分部活ができる子どもたちは減ってきています。
　今は、部活動の費用も自分で稼がないといけない子どもが多いのです。
　スポーツも忍耐から、楽しむに移行してきていると思います。
　強いチームを見ていても、厳しい練習を楽しんでいます。
　指導者も変わらなければ、練習は厳しいけれどもイヤイヤやっていて、勝ったこともないでは楽しくありません。