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2018年08月23日

ビジネス日本語の攻略法1

1 先行研究

 私の学歴や職歴について最初に説明する。元々、ドイツ文学やアメリカの言語学を専攻し、人文と認知科学を研究してきた。また、職歴は、日本語教授法と機械翻訳が中心で、実務や資格を重ねながら翻訳の作業単位(外国語+専門の系列)を調節してきた。例えば、ドイツ語と文学、中国語と法律(契約書)、英語と情報、ドイツ語とバイオ、英語やドイツ語とメディカルである。
 研究実績については、マクロの文学分析に取り組んでいる。人文でマクロというと、まず東西南北である。私の場合は、日本やドイツそしてアメリカが先行し、そこには東西があり、その後日本と中国やアパルトヘイトとナチスから東アジア及び南アフリカとドイツという南北が出てくる。これは、私の著作からもわかることであり、それが客観的な証拠になる。さらに、自分が読める言葉の国地域から小説を選択していくと、日本と豪州、北米と南米という組ができて、オリンピックに近づいて行く。
 さらにフォーマットのシフトという項目をマクロの評価に加えていく。Tの逆さの認知科学を崩して縦横それぞれに言語と情報の認知を置き、Lのフォーマットを作成する。その際、信号がスムーズに横をスライドするように、翻訳の作業単位で調節していく。自分が所属する専門の系列のみならず、他系列の実務や資格でも実績を作れれば、小説のデータベースを作る際に、テキスト共生の基礎として役に立ち、翻訳の実績が文学分析にも影響を及ぼす。
 文系、理系を交えて何か記事を書くとき、こうした実績を私なりに調整している。ビジネス日本語は、先行して技術文の和訳の品質を管理する際に母国語のトレーニングとなり、その後、中国の大学で日本語専門家としてビジネス日本語のクラスを担当したことが実績といえる。
 この論文では、ビジネス日本語に関する理論的な枠組みを教授法から考察し、実践レベルの取り組みを翻訳の実務やトレーニング方法から考えていく。

花村嘉英(2018)「ビジネス日本語の攻略法」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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