損失回避理論で利小損大
2月も終盤とはいえ、今日も温かい一日となりました。
昼間は日差しが温かさを超えて暑く感じられる程でした。
この陽気で花粉も多く飛んでいるようで、鼻がむずむず
して、ときどきくしゃみが出ます。(>_<)
投資家の心理を研究する「行動ファイナンス」によれば
人間には誰でも損失を避けたがる「損失回避理論」
というものがあるそうです。
名前を聞くと、損を避けて得することが出くる理論
だろうかと思ってしまいますが、違います。(-_-)
投資した対象に少しでも利益がでれば、その後の
ドローダウンを恐れてすぐに利益確定してしまい、
損失が発生すると、その後の回復に期待して
損切りを遅らせる行動を取ることです。
一言でいえば悲しいかな「利小損大」ということです。
この傾向は「処理効果」という人間の心理に基づくもの。
ただしこの傾向、偏り(バイアス)が強い人では
投資で継続的に利益を確保することは難しいようです。
とくに損切りの先送りは致命的になる場合が多い。
損切りできない心理には次の2つがあります。
@損切りしたあと値が戻したら悔しい「後悔回避」
A自分の過ちを認めたくない「自己正当化」
今週は円高が大きく進行して、ロングポジションを
損切りせずに持ったままの方も多数いらっしゃる
かと思います。また銀行の年末キャンペーン等で
外貨預金をしてしまい含み損を抱えているひとも
たくさんいらっしゃるかと思います。
また円高は日本のデフレを加速させます。
日本経済のためにも来週は円安に振れてくれる
ことを祈りたいと思います。
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