映画とテレビ視聴感想

初回放映：1979年1月6日

テレビ朝日系

長浜忠夫監督による長浜ロマンロボシリーズの第三作。長浜ロボットアニメとして
は「勇者ライディーン（後半）」、「超電磁ロボコンバトラーＶ（シリーズ第一作）
」、「超電磁マシーンボルテスＶ（シリーズ第二作）」、本作、「未来ロボダルタ
ニアス」がある。

コンバトラーとボルテスは５台合体だったのが、本作は巨大トレーラーが変形する
合体なしの形態で操縦者も主人公の竜崎一矢一人である。また、カンフー、空手ブ
ームにのったパンチや蹴り、三節棍などの武器を使う接近戦が中心となった。また
ロミオとジュリエットを意識した主人公と敵異星人幹部の妹との恋愛も主軸となっ
て前二作とはかなり毛色が異なる作品となった。

打ち切りにより４クールを予定通り制作することが出来ず４４話で終了。シリーズ
であったロボットアニメも本作で終了。次回作はスーパー戦隊シリーズ再開第一作
の「バトルフィーバーＪ」となった。




（ストーリー：ネタバレ）

木星付近にある敵バーム星人の本拠地、要塞小バームに向かう地球側の宇宙船ダイモ
ビックでは地球とバーム星人反対勢力の会議が行われていて、小バームには冷凍睡眠
中の一般市民のバーム星人10億人がいる為に強行突入は出来ないという結論に達た。

その頃、小バームでは敵の首領オルバンン大元帥との結婚を承諾することで近づき、
暗殺しようとするエリカとその真意を知らず翻心したと思いこんでいる乳母マルガレ
ーテが言い争っていた。そこにオルバンからの通信がエリカ宛に入ってきた。早くオ
ルバンに近づきたいエリカは結婚の催促をするが、オルバンもエリカをまだ信用して
いるわけでは無く、一矢の命を土産に取ってくるように条件を出した。

エリカは小バーム内地図のマイクロフィルムを麻酔弾に詰めて一矢を撃つつもりであ
ったが、エリカの監視にオルバンから派遣されたギルドにそのことを知られてしまう。
そしてギルドは、また始まったエリカと乳母のいざこざを利用して銃を実弾入りのも
のとすり替えた。

エリカとギルドは木星付近のアステロイドベルトの基地へ移動して、ダイモビックに
エリカが小バームから脱走してきたので迎えに来てほしいという嘘の通信を送った。

ダイモビックは、地球の大気圏を出た時の影響で機関が故障し十分に動けない状況だ
った。ダイモスでは目立つため、小型機で一矢と京四郎がエリカを迎えに行くことに
なった。基地からの攻撃を避けて内部に侵入した二人はエリカの元にたどり着くが、
エリカの発砲により一矢は胸を撃たれて倒れた。実弾が発射されたことに驚くエリカ
とエリカが本当に裏切ったと信じて激昂する京四郎。

京四郎の攻撃をよけ、ギルドは気を失ったエリカを抱えて逃げていった。また京四郎も
気を失った一矢を連れ小型機でダイモビックへ戻った。

基地では悲しむエリカにギルドが実弾にすり替えたことを明かす。そしてオルバンに
知られたくなかったらこれからは自分に従えと脅迫する。一矢が死んだと思いこんだ
ギルドとエリカは残ったダイモビックを破壊するためにメカ戦士ガルドスで出撃した。

ダイモビックに戻った一矢を診断した結果、銃弾はあばら骨で止まっており命に別状
がないことが分かった。銃弾を取り除く手術を行う際、バーム星人の襲撃に対応する
ため一矢は麻酔無しでの手術を希望した。

ガルドスがダイモビックを襲撃。まだ修理が終わっていないため被害は大きくなる一
方だったが、手術を終了した一矢はダイモスで出撃した。一矢の苦戦にエリカはギル
ドを銃で撃ち殺す。そしてこれで会うのは最後と脱出艇で基地に戻っていった。操縦
者のいなくなったガルドスを倒し、一矢はエリカの裏切りに悲しむのであった。









物語も終盤。遂に敵の本拠地を叩くために宇宙へ出たダイモビックとダイモス。打ち
きりのためあと３話で終了です。予定通りでは何話制作されることになっていたのか
はわかりませんが、４クールフルで５２話制作されると仮定すると、残り８話が３話
に短縮されることになるので、相当慌ただしくなると予想されます。

初回放送当時は地方在住で、そこにはテレビ朝日系列のテレビ局が無かったため、こ
の長浜ロマンロボシリーズは、リアルタイムでは放送されず、「コンバトラーＶ」の
後、「ボルテスＶ」の放送を飛ばしてこの「ダイモス」が放送されていました。男と
女のすれ違いドラマの展開が当時は好きではなかったので、途中で観るのをやめてし
まったので、ほとんど初見に近いです。

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