2016年06月03日
必殺仕事人2010 感想
必殺仕事人2010 感想
初回放映:2010年7月10日
テレビ朝日系
必殺シリーズを長く牽引してきた中村主水役の藤田まことが亡くなり、シリーズが継続
されるか心配されていましたが、脚本を手直しして、藤田まこと(中村主水)追悼を連
想させるシーンを織り込んで制作された作品です。オープニングには過去の映像を使っ
た中村主水の映像が少しだけ出てきます。ドラマ上は中村主水はどうなったのか興味津
々で放送を見たことを思い出します。
前作のTVシリーズ「必殺仕事人2009」のラストで経師屋の涼次が如月と江戸を去
った他は江戸に残った状態で、残ったメンバーで仕事を続けていたかはわかりませんで
したが、渡辺小五郎とお菊の会話からすると、チームでは仕事をしていなくても、個別
にお菊から仕事を受けていたのではないかと思います。小五郎が中村主水が勤めている
自身番を訪れると、いつものようにめざしを焼く手が見えますが、それはお菊で主水は
急な転勤命令で西へと旅立ったとのこと。
屋敷に二人が赴くと、挨拶の張り紙となぜか十手が障子に刺さっていました。小五郎が
主水を思って「必殺仕事人」のオープニングナレーションを諳んじます。最後の主水の
「それで、今日はどこのどいつを殺ってくれとおっしゃるんで。」は藤田まことの声が
流れました。
仕事のシーンでは、なぜか涼次が緒形拳主演の「必殺必中仕事屋家業」のナレーション
を口ずさみながら仕事をしていたのが不思議でしたが、このナレーションを藤田まこと
が担当していたからのようです。涼次は主水の十手の根付を、小五郎は十手をもって仕
事をしていました。これも追悼ということでしょう。
如月は江戸を離れて重傷を負った涼次の介護をしていたはずなのに、涼次が元気になっ
たらまた一人で江戸に舞い戻ってきたようです。あのまま二人で幸せに暮らすのかと思
ってましたが、今回が如月の退場編でした。もう涼次と二度と会わないと江戸を去って
行きましたが、是非また戻ってきてほしいものです。
小五郎の妻ふくの懐妊騒動は、主水も何回か体験したお馴染みの話でした。仕立て屋の
匳は、仕事を誰かに見られたかも知れないとお伊勢参りに紛れてしばらく江戸を離れま
すが仕事を見た武士が武家殺しに殺された時点で終息していたようです。武家殺しも匳
の殺しを見ていたという風には話が広がっていきませんでした。
お伊勢参りの踊りがまんまブレイクダンスです。時代考証無視の必殺シリーズの面目躍
如でした。
必殺シリーズは、時代劇の形を借りた現代風刺の色も強く、今回は当時の政権の公共事
業削減、事業仕分けが取り上げられています。
勘定吟味役の風間右京之助は、公共事業の延期・中止で幕府の財政を立て直そうとして
民衆からは「天下の嫌われ者」といわれていました。その反面、部屋住みの旗本の三男
坊柿本平太郎として私財を投入して民衆のための炊き出しや、「武士も町人もない世が
いずれ来る、武士は不要」と若者を啓発していました。しかし、町人の娘との間に子供
が出来、炊き出しの金のために父親が前将軍から拝領した茶碗を質に入れたのを政敵に
見つかり、若者たちが啓蒙を曲解して武家殺しを行っていたことが分かるという重なる
不運に心変わりをして大奥御年寄の霧島の誘いに乗って出世の道を選びます。闇落ちす
る理由に納得でした。
主水が居なくなったのに仕事の打ち合わせは自身番で行われていました。次回から場所
が変わっっていたか、見ていたはずですが思い出せません。
小五郎は渡辺家に押し入ろうとした風間右京之助と不意打ちではない正面からの切り合
いを行います。しかし右京之助の腕がどれくらいのものか(少し前のシーンで馬上から
元の仲間を数人切ってお見事といわれてましたが)わからないので、緊迫感に欠けるよ
うに思いました。
この後必殺仕事人は2011年は放送されず、2012年からは1年に1回のスペシャルが放送さ
れています。今年の放送についてはまだ発表がないようですが、是非このまま続いて欲
しいものです。
・必殺仕事人2012 2012年 2月19日放送
・必殺仕事人2013 2013年 2月17日放送
・必殺仕事人2014 2014年 7月27日放送
・必殺仕事人2015 2015年11月29日放送
次は「必殺仕事人2012」ではなく、「必殺仕事人2009」に遡って観ていこうと
思います。
ウォールストリート・ジャーナル日本版
初回放映:2010年7月10日
テレビ朝日系
必殺シリーズを長く牽引してきた中村主水役の藤田まことが亡くなり、シリーズが継続
されるか心配されていましたが、脚本を手直しして、藤田まこと(中村主水)追悼を連
想させるシーンを織り込んで制作された作品です。オープニングには過去の映像を使っ
た中村主水の映像が少しだけ出てきます。ドラマ上は中村主水はどうなったのか興味津
々で放送を見たことを思い出します。
前作のTVシリーズ「必殺仕事人2009」のラストで経師屋の涼次が如月と江戸を去
った他は江戸に残った状態で、残ったメンバーで仕事を続けていたかはわかりませんで
したが、渡辺小五郎とお菊の会話からすると、チームでは仕事をしていなくても、個別
にお菊から仕事を受けていたのではないかと思います。小五郎が中村主水が勤めている
自身番を訪れると、いつものようにめざしを焼く手が見えますが、それはお菊で主水は
急な転勤命令で西へと旅立ったとのこと。
屋敷に二人が赴くと、挨拶の張り紙となぜか十手が障子に刺さっていました。小五郎が
主水を思って「必殺仕事人」のオープニングナレーションを諳んじます。最後の主水の
「それで、今日はどこのどいつを殺ってくれとおっしゃるんで。」は藤田まことの声が
流れました。
仕事のシーンでは、なぜか涼次が緒形拳主演の「必殺必中仕事屋家業」のナレーション
を口ずさみながら仕事をしていたのが不思議でしたが、このナレーションを藤田まこと
が担当していたからのようです。涼次は主水の十手の根付を、小五郎は十手をもって仕
事をしていました。これも追悼ということでしょう。
如月は江戸を離れて重傷を負った涼次の介護をしていたはずなのに、涼次が元気になっ
たらまた一人で江戸に舞い戻ってきたようです。あのまま二人で幸せに暮らすのかと思
ってましたが、今回が如月の退場編でした。もう涼次と二度と会わないと江戸を去って
行きましたが、是非また戻ってきてほしいものです。
小五郎の妻ふくの懐妊騒動は、主水も何回か体験したお馴染みの話でした。仕立て屋の
匳は、仕事を誰かに見られたかも知れないとお伊勢参りに紛れてしばらく江戸を離れま
すが仕事を見た武士が武家殺しに殺された時点で終息していたようです。武家殺しも匳
の殺しを見ていたという風には話が広がっていきませんでした。
お伊勢参りの踊りがまんまブレイクダンスです。時代考証無視の必殺シリーズの面目躍
如でした。
必殺シリーズは、時代劇の形を借りた現代風刺の色も強く、今回は当時の政権の公共事
業削減、事業仕分けが取り上げられています。
勘定吟味役の風間右京之助は、公共事業の延期・中止で幕府の財政を立て直そうとして
民衆からは「天下の嫌われ者」といわれていました。その反面、部屋住みの旗本の三男
坊柿本平太郎として私財を投入して民衆のための炊き出しや、「武士も町人もない世が
いずれ来る、武士は不要」と若者を啓発していました。しかし、町人の娘との間に子供
が出来、炊き出しの金のために父親が前将軍から拝領した茶碗を質に入れたのを政敵に
見つかり、若者たちが啓蒙を曲解して武家殺しを行っていたことが分かるという重なる
不運に心変わりをして大奥御年寄の霧島の誘いに乗って出世の道を選びます。闇落ちす
る理由に納得でした。
主水が居なくなったのに仕事の打ち合わせは自身番で行われていました。次回から場所
が変わっっていたか、見ていたはずですが思い出せません。
小五郎は渡辺家に押し入ろうとした風間右京之助と不意打ちではない正面からの切り合
いを行います。しかし右京之助の腕がどれくらいのものか(少し前のシーンで馬上から
元の仲間を数人切ってお見事といわれてましたが)わからないので、緊迫感に欠けるよ
うに思いました。
この後必殺仕事人は2011年は放送されず、2012年からは1年に1回のスペシャルが放送さ
れています。今年の放送についてはまだ発表がないようですが、是非このまま続いて欲
しいものです。
・必殺仕事人2012 2012年 2月19日放送
・必殺仕事人2013 2013年 2月17日放送
・必殺仕事人2014 2014年 7月27日放送
・必殺仕事人2015 2015年11月29日放送
次は「必殺仕事人2012」ではなく、「必殺仕事人2009」に遡って観ていこうと
思います。
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