2015年08月30日
宇宙猿人ゴリ 第1話感想 「ゴリ・地球を狙う!」
初回放映:1971年1月2日
(ストーリー:ネタバレ)
新宿駅の側で蒲生譲二がネビュラ遊星から指令を受けた。19時過ぎに富士の浦で異変
が起きるので現場へ急行せよと。また、変身を地球人に見られてはならない。
蒲生は公害調査局第八分室を訪れ、今日から自分もメンバーになると宣言。そして、
富士の浦で異変が起きるので、そこへ向かうよう第八分室室長の倉田に出動を促した。
頭のおかしいやつが現れたと訝しがるメンバーだが、そこに富士の浦から電話が入り、
ヘドロが泡立ってものすごい臭気を発しているとの報告が入った。蒲生と分室の全メ
ンバー5人は車で富士の浦に向かった。そのころ富士の浦では海面が発光し、ますます
臭いは酷くなっていった。
現場到着まで後30分というところまで来たが、19時に到着することは間に合いそうに
なく蒲生は「俺は指令に遅れた」と苦い顔をして隣の理恵に不思議がられていた。
海から怪獣へドロンが現れ、港の人達を襲い始めた。そして空から円盤が現れた。中
には宇宙猿人のゴリとその部下ラーが乗っていた。ゴリはへドロンに命じた。「人間
は美しい地球を欲望のままに汚している。許せない。人間の愚かな文化を破壊するの
だ。」
三か月前、E惑星の猿人ゴリは、優秀な科学者であったが、軍の一部と図って武器を
作成し、クーデターを企てた。クーデターは発覚しゴリは捕らえられた。精神改造刑
を受ける間際、軍人のラーがゴリを救いE惑星から脱走した。逃亡の果てに二人は地
球にたどり着いたのであったそこにはスモッグ、カドミウム、ヘドロ等ゴリが開発す
怪獣の培養に適した素材が豊富に存在していた。
夜になっても公害調査局のメンバーはまだ現場にたどり着けないでいた。富士の浦の
方角は赤く染まり、大火災が起こっていることが窺えた。
悪路でタイヤが溝にはまり、みんなで車を押そうと下車すると、いつの間にか蒲生が
姿を消していた。
蒲生は人気の無い所でネビュラ遊星からの変身の指示を受ける。変身を地球人に見ら
れたら直ちにその身体を破壊するという警告付きで。蒲生はスペクトルマンに変身し
て空に飛び立った。
まだ車を押している最中の公害調査局のメンバーは飛んでいくスペクトルマンの姿を
目撃した。
スペクトルマンの姿を見たゴリは、それが地球人ではなく、他の遊星のアンドロイド
か何かだと即座に判断。13号光線をスペクトルマンがへドロンに気を取られている
間に自動照準で発射するようにラーに命令した。
光線は命中しスペクトルマンは炎に包まれた。しかし、墜落の途中に接触したへドロ
ンも炎上した。
1971年の正月から放映が開始された第二次怪獣ブームの最初の作品です。この年の4月
から「帰ってきたウルトラマン」と「仮面ライダー」が始まりブームが本格化します。
第一次怪獣ブームの頃、「マグマ大使」、「怪獣王子」という作品を制作したピープロ
ダクションが第二次ブームの先鞭をつけました。今度のヒーローは金色ベースに焦げ茶
色のプロテクター、グローブ、ブーツという派手なのか地味なのかわからないヒーロー
です。
タイトルが「スペクトルマン」ではなく「宇宙猿人ゴリ」という敵を主役にした新規性で
が売りでした。しかし、自分が子供のころに見ていた限りでは普通の特撮ヒーロー物とあ
まり変わらないように感じました。OP主題歌が「スペクトルマン・ゴーゴー」でヒーロ
ー側の歌だし、この第1話も蒲生譲二の主人公側から物語が始まっていましたから。
人間体の蒲生譲二からスペクトルマンに変身する際は、ネビュラ遊星からの指示または許
可を得て遊星から照射される光線を浴びなければ変身できない。というユニークな設定で
した。(「仮面ライダーフォーゼ」の仮面ライダーメテオが人工衛星からライダースーツ
を転送して変身するのに似ています。タチバナからスーツの転送を止められて変身できない
ことがありました。)
この第1話は蒲生の行動が異常でした。公害調査局は話の中では明らかにされていませんが、
おそらく公務員だと思います。そこにいきなり入ってきて今日から一員ですと言ってしまう
のは、頭がおかしいと思われても仕方がないです。地球に来たばかりなので、その辺の常識
がわからないのでしょうか。(大雑把な設定・演出でも許される時代ということもあります
が。)
地球での活動拠点を公害調査局に求めたのかもしれませんが、19時に異変が起こることが分
かっていたなら、後回しにして変身してさっさと富士の浦に飛んでいった方が被害が出ずに
済んだかもしれません。
1話から敵にやられて火だるまになって墜落していくヒーローに今後の悲哀を感じました。
でもへドロンも道連れにしたところはさすがヒーローと思いました。
冒頭、新宿駅にある「新宿の目」から始まり、流れている曲は当時ヒットしたフォークグル
ープ「ソルティ・シュガー」が歌う「走れコウタロー」です。
車での出発時に蒲生が「アーサー」と叫んでいたのは、谷岡ヤスジの漫画に出てくる「アー
サー」と叫ぶ「ムジ鳥」のマネです。
(ストーリー:ネタバレ)
新宿駅の側で蒲生譲二がネビュラ遊星から指令を受けた。19時過ぎに富士の浦で異変
が起きるので現場へ急行せよと。また、変身を地球人に見られてはならない。
蒲生は公害調査局第八分室を訪れ、今日から自分もメンバーになると宣言。そして、
富士の浦で異変が起きるので、そこへ向かうよう第八分室室長の倉田に出動を促した。
頭のおかしいやつが現れたと訝しがるメンバーだが、そこに富士の浦から電話が入り、
ヘドロが泡立ってものすごい臭気を発しているとの報告が入った。蒲生と分室の全メ
ンバー5人は車で富士の浦に向かった。そのころ富士の浦では海面が発光し、ますます
臭いは酷くなっていった。
現場到着まで後30分というところまで来たが、19時に到着することは間に合いそうに
なく蒲生は「俺は指令に遅れた」と苦い顔をして隣の理恵に不思議がられていた。
海から怪獣へドロンが現れ、港の人達を襲い始めた。そして空から円盤が現れた。中
には宇宙猿人のゴリとその部下ラーが乗っていた。ゴリはへドロンに命じた。「人間
は美しい地球を欲望のままに汚している。許せない。人間の愚かな文化を破壊するの
だ。」
三か月前、E惑星の猿人ゴリは、優秀な科学者であったが、軍の一部と図って武器を
作成し、クーデターを企てた。クーデターは発覚しゴリは捕らえられた。精神改造刑
を受ける間際、軍人のラーがゴリを救いE惑星から脱走した。逃亡の果てに二人は地
球にたどり着いたのであったそこにはスモッグ、カドミウム、ヘドロ等ゴリが開発す
怪獣の培養に適した素材が豊富に存在していた。
夜になっても公害調査局のメンバーはまだ現場にたどり着けないでいた。富士の浦の
方角は赤く染まり、大火災が起こっていることが窺えた。
悪路でタイヤが溝にはまり、みんなで車を押そうと下車すると、いつの間にか蒲生が
姿を消していた。
蒲生は人気の無い所でネビュラ遊星からの変身の指示を受ける。変身を地球人に見ら
れたら直ちにその身体を破壊するという警告付きで。蒲生はスペクトルマンに変身し
て空に飛び立った。
まだ車を押している最中の公害調査局のメンバーは飛んでいくスペクトルマンの姿を
目撃した。
スペクトルマンの姿を見たゴリは、それが地球人ではなく、他の遊星のアンドロイド
か何かだと即座に判断。13号光線をスペクトルマンがへドロンに気を取られている
間に自動照準で発射するようにラーに命令した。
光線は命中しスペクトルマンは炎に包まれた。しかし、墜落の途中に接触したへドロ
ンも炎上した。
1971年の正月から放映が開始された第二次怪獣ブームの最初の作品です。この年の4月
から「帰ってきたウルトラマン」と「仮面ライダー」が始まりブームが本格化します。
第一次怪獣ブームの頃、「マグマ大使」、「怪獣王子」という作品を制作したピープロ
ダクションが第二次ブームの先鞭をつけました。今度のヒーローは金色ベースに焦げ茶
色のプロテクター、グローブ、ブーツという派手なのか地味なのかわからないヒーロー
です。
タイトルが「スペクトルマン」ではなく「宇宙猿人ゴリ」という敵を主役にした新規性で
が売りでした。しかし、自分が子供のころに見ていた限りでは普通の特撮ヒーロー物とあ
まり変わらないように感じました。OP主題歌が「スペクトルマン・ゴーゴー」でヒーロ
ー側の歌だし、この第1話も蒲生譲二の主人公側から物語が始まっていましたから。
人間体の蒲生譲二からスペクトルマンに変身する際は、ネビュラ遊星からの指示または許
可を得て遊星から照射される光線を浴びなければ変身できない。というユニークな設定で
した。(「仮面ライダーフォーゼ」の仮面ライダーメテオが人工衛星からライダースーツ
を転送して変身するのに似ています。タチバナからスーツの転送を止められて変身できない
ことがありました。)
この第1話は蒲生の行動が異常でした。公害調査局は話の中では明らかにされていませんが、
おそらく公務員だと思います。そこにいきなり入ってきて今日から一員ですと言ってしまう
のは、頭がおかしいと思われても仕方がないです。地球に来たばかりなので、その辺の常識
がわからないのでしょうか。(大雑把な設定・演出でも許される時代ということもあります
が。)
地球での活動拠点を公害調査局に求めたのかもしれませんが、19時に異変が起こることが分
かっていたなら、後回しにして変身してさっさと富士の浦に飛んでいった方が被害が出ずに
済んだかもしれません。
1話から敵にやられて火だるまになって墜落していくヒーローに今後の悲哀を感じました。
でもへドロンも道連れにしたところはさすがヒーローと思いました。
冒頭、新宿駅にある「新宿の目」から始まり、流れている曲は当時ヒットしたフォークグル
ープ「ソルティ・シュガー」が歌う「走れコウタロー」です。
車での出発時に蒲生が「アーサー」と叫んでいたのは、谷岡ヤスジの漫画に出てくる「アー
サー」と叫ぶ「ムジ鳥」のマネです。
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