2018年05月12日
添い乳いつまでOK?どうやって辞める?
添い乳は、ママも赤ちゃんも楽ではありますが、賛否両論あります。添い乳していいものなのか、いつまで続けていいものなのか、気になることがたくさんありますよね。そこで、すでに添い乳をしているママ向けに、終わらせる時期の目安や、夜間断乳から始めるコツをご説明します。
添い乳とは?メリットとデメリットは?
添い乳とは、ママが横になった状態で赤ちゃんにおっぱいをあげることを指します。
添い乳のメリットの一つは、ママが楽な姿勢で授乳できること。抱っこやおんぶ、おむつ替えや入浴、着替えなどのお世話が毎日続くので、抱っこでの授乳がつらいときもありますよね。
また、抱っこで寝かしつけてベッドに置いたらすぐ赤ちゃんが起きてしまい、また抱っこであやして…という繰り返しをする必要がなく、寝かしつけと授乳を一緒にできるのも、添い乳の良いところです。
一方、デメリットとして、赤ちゃんをすぐそばに寝かせておっぱいをあげるので、ママが先に眠ってしまったときに、赤ちゃんに覆いかぶさって窒息させる危険性があることが挙げられます。
また、添い乳はクセになりやすく、「添い乳でないと赤ちゃんが眠らない」など、のちのち悩みの種となってしまうこともあります。
そのほか、「添い乳だと赤ちゃんが中耳炎や虫歯になりやすい」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは一概にはいえません。
添い乳が虫歯の直接的な原因になるわけではなく、添い乳してそのまま寝てしまうと、歯磨きをするタイミングを逃してしまいがちです。乳歯のケアを怠ってしまうと、虫歯になりやすくなります(※1)。
中耳炎についても、添い乳したからといって必ずなるわけではありません。しかし、横になりながら母乳を飲むと、母乳が耳に流れ込みやすくなります。
中耳炎になりやすい子や繰り返す子、風邪気味や体調不良のときなどは、横になった状態ではなく、少し頭を持ち上げた状態で母乳をあげましょう。
添い乳はいつまで続けていいの?
添い乳をしているママは、いつまで続けていいのか迷うかもしれませんが、「添い乳は絶対にこのときまでにやめなければいけない」という正解はありません。
虫歯を予防する観点から、乳歯が生えはじめる生後5〜8ヶ月頃に添い乳を終わらせた方がいいのでは、と考える人もいるかもしれません。
しかし、母乳に含まれる乳糖が虫歯の原因になることはなく、授乳や離乳食のあとの口腔ケアをきちんとすれば問題はありません(※1)。上の前歯が生えてきたら、母乳や食べ物のカスが歯の表面に残らないよう、しっかり歯磨きをしてあげましょう。
添い乳の辞め方は?
それでは、添い乳はどのようにして辞めればいいのでしょうか?「夜の授乳回数が多く、なかなか睡眠が取れなくて大変」というママにおすすめの方法の一つは、「夜間断乳」から始めることです。
ここでは、夜間断乳のポイントをいくつかご説明します。
夜はあげないという約束をする
「夜はもうおっぱいもねんねするんだよ。朝また飲もうね」などと言い聞かせましょう。日によってママの言うことが違うと子供は混乱してしまうので、毎日根気強く伝えることが大切です。
それでも聞かない最初のうちは寝る前に「おっぱいをのむのは、10数える間だけだよ」などと言い聞かせて、10秒たったらやめる、ということを根気よく繰り返しましょう。
入眠儀式を変える
今までおっぱいが入眠儀式になっていた赤ちゃんには、なにかそれに替わるものを提示してあげる必要があります。
寝る前に絵本を読む、家中のぬいぐるみや家具たちに「おやすみ」と言う「おやすみツアー」をする、お気に入りのタオルケットなどを渡す、子守歌を歌う、といったことを試してみてください。
お風呂あがりに白湯や麦茶を飲ませる
添い乳をする赤ちゃんは、お風呂あがりに喉が渇いた状態で母乳を飲み、そのまま眠るというパターンが多いので、卒乳すると決めたら、お風呂あがりは白湯や麦茶を飲ませるようにしましょう。喉の渇きが潤うと、おっぱいを飲まなくて満足して寝てくれることもあります。
昼寝を短く、日中を活動的に
昼寝を短く切り上げ、日中たくさん体を動かして遊ばせてあげましょう。夜ぐっすり眠ってくれるように睡眠サイクルを整えていくといいでしょう。
泣いても我慢して添い乳をしない
泣いてしまって寝てくれないときに添い乳をしてしまうと、「泣けばおっぱいをもらえる」と赤ちゃんも思ってしまいます。やめると決めたら、寝かしつけているときに泣いても、根負けしておっぱいをあげないようにしましょう。
ママにとっては、我慢するのが精神的にも身体的にもきついかもしれませんが、「3日がヤマ」という先輩ママも多いようなので、ぐっと我慢しましょう。
添い乳をやめるときに断乳して卒業するべき?
世界保健機関(WHO)は、子供が2歳を過ぎるまでは母乳を飲ませることを推奨しています(※2)。断乳のタイミングは人それぞれですし、添い乳をやめたとしても母乳をあげること自体には問題ありません。
ただし、ママが仕事に復帰するなどの理由で、どうしても断乳しなければならないときには、ミルクへ切り替えるなどして断乳を検討しましょう。
断乳するのであれば、離乳食などでしっかり栄養が摂れていて、ママのおっぱいにトラブルがないときに行うのが理想です。
環境が変わるときや季節の変わり目などは、体調を崩しやすいので断乳のタイミングとしてあまり望ましくありません。
また、梅雨の時期や台風が多い季節は、低気圧により副交感神経が優位になり、血行が悪くなると考えられています(※3)。その影響もあって、母乳が詰まりやすくなるママもいるようなので、断乳は避けましょう。
できれば、断乳の前に母乳外来や訪問助産師などの専門家に相談することをおすすめします。
添い乳をいつまで続けるかは人それぞれ
添い乳はもとより、母乳育児に対しては様々な考え方があり、医師や助産師によっても意見は異なります。「これが正解」というものがあるわけではないので、最後はママの判断です。
迷ったときは産婦人科や母乳外来で相談をしながら、赤ちゃんとママに合った方法を見つけられるといいですね。
※1 新潟県小児科医会「母乳とむし歯」
※2 世界保健機関(WHO)「Breastfeeding」
※3 日本健康教育振興協会「雨の日が憂鬱なわけ」
添い乳とは?メリットとデメリットは?
添い乳とは、ママが横になった状態で赤ちゃんにおっぱいをあげることを指します。
添い乳のメリットの一つは、ママが楽な姿勢で授乳できること。抱っこやおんぶ、おむつ替えや入浴、着替えなどのお世話が毎日続くので、抱っこでの授乳がつらいときもありますよね。
また、抱っこで寝かしつけてベッドに置いたらすぐ赤ちゃんが起きてしまい、また抱っこであやして…という繰り返しをする必要がなく、寝かしつけと授乳を一緒にできるのも、添い乳の良いところです。
一方、デメリットとして、赤ちゃんをすぐそばに寝かせておっぱいをあげるので、ママが先に眠ってしまったときに、赤ちゃんに覆いかぶさって窒息させる危険性があることが挙げられます。
また、添い乳はクセになりやすく、「添い乳でないと赤ちゃんが眠らない」など、のちのち悩みの種となってしまうこともあります。
そのほか、「添い乳だと赤ちゃんが中耳炎や虫歯になりやすい」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは一概にはいえません。
添い乳が虫歯の直接的な原因になるわけではなく、添い乳してそのまま寝てしまうと、歯磨きをするタイミングを逃してしまいがちです。乳歯のケアを怠ってしまうと、虫歯になりやすくなります(※1)。
中耳炎についても、添い乳したからといって必ずなるわけではありません。しかし、横になりながら母乳を飲むと、母乳が耳に流れ込みやすくなります。
中耳炎になりやすい子や繰り返す子、風邪気味や体調不良のときなどは、横になった状態ではなく、少し頭を持ち上げた状態で母乳をあげましょう。
添い乳はいつまで続けていいの?
添い乳をしているママは、いつまで続けていいのか迷うかもしれませんが、「添い乳は絶対にこのときまでにやめなければいけない」という正解はありません。
虫歯を予防する観点から、乳歯が生えはじめる生後5〜8ヶ月頃に添い乳を終わらせた方がいいのでは、と考える人もいるかもしれません。
しかし、母乳に含まれる乳糖が虫歯の原因になることはなく、授乳や離乳食のあとの口腔ケアをきちんとすれば問題はありません(※1)。上の前歯が生えてきたら、母乳や食べ物のカスが歯の表面に残らないよう、しっかり歯磨きをしてあげましょう。
添い乳の辞め方は?
それでは、添い乳はどのようにして辞めればいいのでしょうか?「夜の授乳回数が多く、なかなか睡眠が取れなくて大変」というママにおすすめの方法の一つは、「夜間断乳」から始めることです。
ここでは、夜間断乳のポイントをいくつかご説明します。
夜はあげないという約束をする
「夜はもうおっぱいもねんねするんだよ。朝また飲もうね」などと言い聞かせましょう。日によってママの言うことが違うと子供は混乱してしまうので、毎日根気強く伝えることが大切です。
それでも聞かない最初のうちは寝る前に「おっぱいをのむのは、10数える間だけだよ」などと言い聞かせて、10秒たったらやめる、ということを根気よく繰り返しましょう。
入眠儀式を変える
今までおっぱいが入眠儀式になっていた赤ちゃんには、なにかそれに替わるものを提示してあげる必要があります。
寝る前に絵本を読む、家中のぬいぐるみや家具たちに「おやすみ」と言う「おやすみツアー」をする、お気に入りのタオルケットなどを渡す、子守歌を歌う、といったことを試してみてください。
お風呂あがりに白湯や麦茶を飲ませる
添い乳をする赤ちゃんは、お風呂あがりに喉が渇いた状態で母乳を飲み、そのまま眠るというパターンが多いので、卒乳すると決めたら、お風呂あがりは白湯や麦茶を飲ませるようにしましょう。喉の渇きが潤うと、おっぱいを飲まなくて満足して寝てくれることもあります。
昼寝を短く、日中を活動的に
昼寝を短く切り上げ、日中たくさん体を動かして遊ばせてあげましょう。夜ぐっすり眠ってくれるように睡眠サイクルを整えていくといいでしょう。
泣いても我慢して添い乳をしない
泣いてしまって寝てくれないときに添い乳をしてしまうと、「泣けばおっぱいをもらえる」と赤ちゃんも思ってしまいます。やめると決めたら、寝かしつけているときに泣いても、根負けしておっぱいをあげないようにしましょう。
ママにとっては、我慢するのが精神的にも身体的にもきついかもしれませんが、「3日がヤマ」という先輩ママも多いようなので、ぐっと我慢しましょう。
添い乳をやめるときに断乳して卒業するべき?
世界保健機関(WHO)は、子供が2歳を過ぎるまでは母乳を飲ませることを推奨しています(※2)。断乳のタイミングは人それぞれですし、添い乳をやめたとしても母乳をあげること自体には問題ありません。
ただし、ママが仕事に復帰するなどの理由で、どうしても断乳しなければならないときには、ミルクへ切り替えるなどして断乳を検討しましょう。
断乳するのであれば、離乳食などでしっかり栄養が摂れていて、ママのおっぱいにトラブルがないときに行うのが理想です。
環境が変わるときや季節の変わり目などは、体調を崩しやすいので断乳のタイミングとしてあまり望ましくありません。
また、梅雨の時期や台風が多い季節は、低気圧により副交感神経が優位になり、血行が悪くなると考えられています(※3)。その影響もあって、母乳が詰まりやすくなるママもいるようなので、断乳は避けましょう。
できれば、断乳の前に母乳外来や訪問助産師などの専門家に相談することをおすすめします。
添い乳をいつまで続けるかは人それぞれ
添い乳はもとより、母乳育児に対しては様々な考え方があり、医師や助産師によっても意見は異なります。「これが正解」というものがあるわけではないので、最後はママの判断です。
迷ったときは産婦人科や母乳外来で相談をしながら、赤ちゃんとママに合った方法を見つけられるといいですね。
※1 新潟県小児科医会「母乳とむし歯」
※2 世界保健機関(WHO)「Breastfeeding」
※3 日本健康教育振興協会「雨の日が憂鬱なわけ」
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