2018年03月15日
端午の節句 お祝い方法は？決まった料理はあるの？
5月5日は端午の節句。5月5日が近づいてくると、和菓子屋やスーパーで柏餅やちまきを目にするようになりますよね。端午の節句の食べ物には、柏餅やちまきのほかにも様々なものがあり、どれも「男の子の健やかに成長するように」という願いが込められています。菖蒲湯に入ったり、こいのぼりを飾ったりするのも、端午の節句ならではのお祝い方法ですよね。今回は、端午の節句について、食べ物や料理、菖蒲湯の由来、お祝いの方法などをご紹介します。
端午の節句をお祝いをするのはなぜ？
そもそも「節句」とは、季節の節目に無病息災や子孫繁栄などを願ってお祝いする行事です。現代の日本では、5つの節句が年中行事として祝われていて、5月5日の「端午の節句」には、男の子の成長を願ってお祝いをします。
古代中国では、5月は物忌みの月で、厄払いが行われていました。もともと「端午」とは、5月のはじめの午（うま）の日を指していましたが、「午」と「五」の音が同じなので、5月5日が端午の節句となり、日本でも奈良時代以降に定着しました。
端午の節句に男の子の成長を祝うようになったのは、江戸時代以降です。厄よけに使用する「菖蒲」と「尚武」（武道・武勇を重んじること）が同じ読みであること、菖蒲の葉の形が剣を連想させることなどから、武家の間で5月5日が尚武の節句として盛んに祝われるようになったためです。
尚武の節句は、男の子が無事に成長することを願う大切な行事となり、庶民に広がっていきました。
端午の節句の食べ物は？
端午の節句の5月5日には、関東地方では「柏餅」、関西地方では「ちまき」を食べることが定着しています。
柏餅
柏の葉は、新芽が出るまで葉が落ちないため、子孫繁栄の意味があり、柏餅が端午の節句にふさわしい縁起のよい食べ物となりました。
ちまき
現在のちまきは、笹でもち米を包んで蒸しますが、昔は茅（ちがや）の葉で巻かれていました。茅は、中国の故事で繁殖力が強く神霊が宿り、邪気を払う植物とされていたため、端午の節句に茅で包まれたちまきが食べられるようになりました。
端午の節句の食べ物は、地域によっても違いがあり、北海道や東北地方では「べこ餅」、山形県や島根県では「笹巻」、長野県から岐阜県の山間部あたりの木曽地域では「朴葉巻（ほうばまき）」といったものが食べられます。
端午の節句の料理は？お祝いメニューはあるの？
桃の節句では、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物を食べますが、端午の節句では、柏餅やちまき以外の行事食はあまり馴染みがないというママも多いのではないでしょうか。
端午の節句ではこちらの食材を食べると縁起がいいとされています。
● ブリ…「出世魚」と呼ばれるため
● 鰹…「勝男」とかけて
● たけのこ…「まっすぐに伸びる」という特徴から
鰹やたけのこは、5月頃に旬を迎える食材なので、料理に取り入れると季節を味わうこともできますね。ほかにも、赤飯やケーキといった定番のお祝いメニューや子供が好きな料理を用意すれば、端午の節句をより楽しめますよ。
端午の節句に菖蒲湯に入る理由は？
端午の節句に菖蒲湯に入る家庭も多いですよね。菖蒲湯とは、菖蒲の根や葉を入れたお風呂のことで、端午の節句に厄祓いとして行われてきた風習です。「勝負」や「尚武」と読みが同じことにあやかって、武士が出陣の前に菖蒲湯に入っていたともいわれています。
菖蒲を丸ごと入れたり細かく刻んで入れたりして、お風呂に入れてもいいですね。子供と一緒に菖蒲湯に入れば、お風呂での会話がはずみそうです。
端午の節句では何を飾るの？
端午の節句では、内飾りとして鎧兜や武者人形を、外飾りとしてこいのぼりを飾ります。昔は、どちらも母方の祖父母が贈る習わしでしたが、最近は、両家の祖父母で折半したり、誰が買うかどうかはあまりこだわらなくなったりと変化しています。
鎧兜や武者人形は、スペースをとるものなので、祖父母に用意してもらう場合は、自宅にあったサイズをリクエストしましょう。
飾り付けはいつからいつまで？何歳までやるの？
鎧兜や武者人形、こいのぼりの飾りつけは、春のお彼岸が過ぎれば飾ってもいいとされていますが、4月上旬頃に飾りつける家庭が多いようです。前日や当日に飾り付けをするのは「一夜飾り」といって、縁起が悪いとされています。節句には災厄を祓う意味もあるため、前日では間に合わないとされるためです。
片付ける時期については、特に決まりはありませんが、梅雨入り前の5月中旬頃までには片付けるようにしたいですね。特に、鎧兜や武者人形は湿気に弱いので注意してください。よく晴れた日に、しっかり汚れを落として片付けましょう。
端午の節句は、0歳で初節句を迎えてから7歳の端午の節句までお祝いするのが一般的です。ただし、鎧兜や武者人形などの内飾りは8歳以降も飾る人もいます。
端午の節句の料理を食べて男の子の成長を祝おう
端午の節句の食べ物や料理の意味を知ると、より行事を楽しめるようになりますね。端午の節句ならではの縁起がいい食材をメニューに取り入れて、子どもの健やかな成長を願いましょう。
端午の節句には長い歴史がありますが、風習やしきたりは時代に合わせて少しずつ変化しています。子供が大きくなるまで毎年楽しめるように、料理や飾りつけに子供が好きなものを取り入れたり、一緒に作ったりすると楽しいですよ。
子供が成長したことに感謝して、また来年も無事にこの日を迎えらえるように祈りながら、お祝いをしてあげられるといいですね。
子どもの布団も清潔に☆花粉対策にはこちら！
端午の節句をお祝いをするのはなぜ？
そもそも「節句」とは、季節の節目に無病息災や子孫繁栄などを願ってお祝いする行事です。現代の日本では、5つの節句が年中行事として祝われていて、5月5日の「端午の節句」には、男の子の成長を願ってお祝いをします。
古代中国では、5月は物忌みの月で、厄払いが行われていました。もともと「端午」とは、5月のはじめの午（うま）の日を指していましたが、「午」と「五」の音が同じなので、5月5日が端午の節句となり、日本でも奈良時代以降に定着しました。
端午の節句に男の子の成長を祝うようになったのは、江戸時代以降です。厄よけに使用する「菖蒲」と「尚武」（武道・武勇を重んじること）が同じ読みであること、菖蒲の葉の形が剣を連想させることなどから、武家の間で5月5日が尚武の節句として盛んに祝われるようになったためです。
尚武の節句は、男の子が無事に成長することを願う大切な行事となり、庶民に広がっていきました。
端午の節句の食べ物は？
端午の節句の5月5日には、関東地方では「柏餅」、関西地方では「ちまき」を食べることが定着しています。
柏餅
柏の葉は、新芽が出るまで葉が落ちないため、子孫繁栄の意味があり、柏餅が端午の節句にふさわしい縁起のよい食べ物となりました。
ちまき
現在のちまきは、笹でもち米を包んで蒸しますが、昔は茅（ちがや）の葉で巻かれていました。茅は、中国の故事で繁殖力が強く神霊が宿り、邪気を払う植物とされていたため、端午の節句に茅で包まれたちまきが食べられるようになりました。
端午の節句の食べ物は、地域によっても違いがあり、北海道や東北地方では「べこ餅」、山形県や島根県では「笹巻」、長野県から岐阜県の山間部あたりの木曽地域では「朴葉巻（ほうばまき）」といったものが食べられます。
端午の節句の料理は？お祝いメニューはあるの？
桃の節句では、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物を食べますが、端午の節句では、柏餅やちまき以外の行事食はあまり馴染みがないというママも多いのではないでしょうか。
端午の節句ではこちらの食材を食べると縁起がいいとされています。
● ブリ…「出世魚」と呼ばれるため
● 鰹…「勝男」とかけて
● たけのこ…「まっすぐに伸びる」という特徴から
鰹やたけのこは、5月頃に旬を迎える食材なので、料理に取り入れると季節を味わうこともできますね。ほかにも、赤飯やケーキといった定番のお祝いメニューや子供が好きな料理を用意すれば、端午の節句をより楽しめますよ。
端午の節句に菖蒲湯に入る理由は？
端午の節句に菖蒲湯に入る家庭も多いですよね。菖蒲湯とは、菖蒲の根や葉を入れたお風呂のことで、端午の節句に厄祓いとして行われてきた風習です。「勝負」や「尚武」と読みが同じことにあやかって、武士が出陣の前に菖蒲湯に入っていたともいわれています。
菖蒲を丸ごと入れたり細かく刻んで入れたりして、お風呂に入れてもいいですね。子供と一緒に菖蒲湯に入れば、お風呂での会話がはずみそうです。
端午の節句では何を飾るの？
端午の節句では、内飾りとして鎧兜や武者人形を、外飾りとしてこいのぼりを飾ります。昔は、どちらも母方の祖父母が贈る習わしでしたが、最近は、両家の祖父母で折半したり、誰が買うかどうかはあまりこだわらなくなったりと変化しています。
鎧兜や武者人形は、スペースをとるものなので、祖父母に用意してもらう場合は、自宅にあったサイズをリクエストしましょう。
飾り付けはいつからいつまで？何歳までやるの？
鎧兜や武者人形、こいのぼりの飾りつけは、春のお彼岸が過ぎれば飾ってもいいとされていますが、4月上旬頃に飾りつける家庭が多いようです。前日や当日に飾り付けをするのは「一夜飾り」といって、縁起が悪いとされています。節句には災厄を祓う意味もあるため、前日では間に合わないとされるためです。
片付ける時期については、特に決まりはありませんが、梅雨入り前の5月中旬頃までには片付けるようにしたいですね。特に、鎧兜や武者人形は湿気に弱いので注意してください。よく晴れた日に、しっかり汚れを落として片付けましょう。
端午の節句は、0歳で初節句を迎えてから7歳の端午の節句までお祝いするのが一般的です。ただし、鎧兜や武者人形などの内飾りは8歳以降も飾る人もいます。
端午の節句の料理を食べて男の子の成長を祝おう
端午の節句の食べ物や料理の意味を知ると、より行事を楽しめるようになりますね。端午の節句ならではの縁起がいい食材をメニューに取り入れて、子どもの健やかな成長を願いましょう。
端午の節句には長い歴史がありますが、風習やしきたりは時代に合わせて少しずつ変化しています。子供が大きくなるまで毎年楽しめるように、料理や飾りつけに子供が好きなものを取り入れたり、一緒に作ったりすると楽しいですよ。
子供が成長したことに感謝して、また来年も無事にこの日を迎えらえるように祈りながら、お祝いをしてあげられるといいですね。
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