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2018年11月20日
新生児 昼も夜も寝ないときはどうする?対策はこちら!
待ちに待った我が子との生活がスタートしたものの「赤ちゃんが昼も夜も寝てくれない!」と悩みと疲れでいっぱいになってしまっているママやパパもいるのではないでしょうか。新生児のうちからよく寝る子もいれば、そうでない子もいます。そこで、新生児期の赤ちゃんが昼も夜も寝ない理由や対策についてご説明します。
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新生児が昼も夜もあまり寝ないのはなぜ?
新生児は、1日に合計15時間、多いと20時間も寝ているといわれています。
授乳とおむつ交換以外のほとんどの時間を寝て過ごしているイメージがありますが、実際は「そんなに寝ない」という新生児も多いようです。
新生児期は、ママのお腹にいた頃と同じようなリズムで、寝たり起きたりの繰り返しです。
新生児期から、すでに赤ちゃんにも個性があります。起きていると思っていたらいつの間にか寝てしまっている赤ちゃんもいれば、なかなか寝ようとせず、ぐずぐずしながらずっと起きている赤ちゃんもいます。
新生児期の赤ちゃんの脳は急激に発達していて、脳の神経細胞の整理をしているとされています。
新生児は、まだ昼夜を認識できません。そのため、昼夜の関係なく寝たり起きたりしながら、外界からのたくさんの刺激を頭の中で整理しています。
このような時期を経て、周りの環境に慣れてくる生後3~4ヶ月頃には、ねんねのリズムが整ってくるようになります。
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新生児期の赤ちゃんが寝ない原因は?
新生児期の赤ちゃんがなかなか寝ないときは、先にご紹介した赤ちゃんの個性以外に、何か訴えたいことがあるのかもしれません。
新生児がなかなか寝ない場合には、以下のような原因も考えられます。
授乳後、げっぷが出なくて胸が苦しい
1回のおっぱいやミルクの量が少なく、すぐにお腹が空いてしまう
うんちが出ておらず、お腹が苦しい
暑い、または寒い
寂しさ、不安を感じている
新生児が寝ない原因はいずれか一つの場合もありますし、複数の原因が重なっている場合もあります。
赤ちゃんの様子をよく観察して、問題を取り除いてあげてくださいね。
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新生児期の赤ちゃんが寝ないときの対策は?昼間と夜で違う?
新生児が寝ない原因を「これだ!」とすぐに見分けることは、なかなか難しいですよね。
先にお伝えした通り、新生児はまだ昼夜の区別がついていないので、昼と夜で対策を分けられるわけでもありません。
少し大変ですが、考えられる原因を一つ一つ対処していきましょう。
新生児がなかなか寝ないときは、以下の対策を順番に試してみてくださいね。
1. 授乳の量や回数を調整する
新生児の赤ちゃんが寝ないで泣く多くの原因が、おっぱいやミルクの量の不足といわれています。
新生児の赤ちゃんは、まだ、おっぱいやミルクを上手に飲むことができません。
新生児は体力もないので、おっぱいやミルクを満足するまで飲む前に疲れてしまい、十分な量を飲めていない場合もあります。
また、なかには母乳の出がよくなく、赤ちゃんが欲しがる量に足りていないというケースもあります。
赤ちゃんは次第におっぱいやミルクを上手に飲めるようになりますし、赤ちゃんがおっぱいを飲むことでママのおっぱいの出もよくなってきます。
それでも新生児がなかなか寝ないときは小児科医や助産師に相談し、おっぱいやミルクの量が足りているか、確認するようにしましょう。
2. げっぷを出し、寝かせ方を変える
授乳後にげっぷが出ていなくて苦しがっている可能性があるときは、いつもより時間をかけてげっぷを出してあげましょう。
特に、新生児期の赤ちゃんの胃は縦長い形をしているので、飲んだおっぱいやミルクが逆流しやすい状態になっています。
仰向けに寝かせると胃の圧迫感で苦しく感じることもあるので、しばらく縦抱きにして様子を見たり、上体を少し起こして寝かせたりしてみてください。
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3. 便秘解消のケアをする
新生児期から生後2~3ヶ月頃は腸が未発達で、おっぱいやミルクの不足から便秘気味になる赤ちゃんもいます。
うんちが少量しか出ない、硬い、3日以上うんちが出ないというときは、便秘の可能性があります。
新生児が便秘になると、機嫌が悪く、なかなか寝ないこともあります。
便秘のときは、おへその周りを「の」の字にマッサージしてみましょう。また、母乳やミルクの量が足りているか確認するといいでしょう。
それでも便秘が改善されないときは、小児科を受診しましょう。
4. 部屋の温度調節をする
新生児期の赤ちゃんは、体温調節がうまくできません。そのため、大人が思っている以上に暑かったり寒かったりして、不機嫌になったり、寝なかったりすることがあります。
新生児の体を触ってみて、汗をかいていたり、逆に手足が冷えているときは、部屋の温度を確認しましょう。服装の枚数も調節するといいですね。
暑い時期は冷房と扇風機を、寒い時期は暖房と加湿器を上手に活用し、赤ちゃんが快適に過ごせる室温を保ってくださいね。
5. 笑顔で抱っこして愛情を伝える
温かく心地よかったママのお腹から出てきたばかりの新生児は、まだ外の世界に慣れている最中です。
光や音などの刺激に驚いて、不安になる赤ちゃんもいるといわれています。
特に理由が見当たらないのに新生児の赤ちゃんが寝ないときは、ママがしばらく抱っこして、声をかけてあげましょう。
ママの温もりを感じると、赤ちゃんも安心できますよ。
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新生児期の赤ちゃんの夜の寝ぐずりはどうしたらいい?
新生児期、特に生後間もない頃は、胎児期の習性が残っているといわれています。
妊娠中、夜になると胎動を激しく感じたというママもいるのではないでしょうか。そのような赤ちゃんは、生まれた後も夜になると活発になり、激しく寝ぐずりすることもあるようです。
このような場合は、まず抱っこして落ち着かせてあげましょう。
また、日中の刺激が強すぎて疲れてしまっているときも、寝ぐずりや夜泣きが多く、なかなか寝ない傾向があります。
部屋の明るさやテレビの音など、ママには普通の環境でも、新生児にとっては刺激が強すぎることがあります。新生児が寝ないときは、落ち着く環境づくりを試みるのも一つの方法ですよ。
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新生児が昼も夜もあまり寝ないのはなぜ?
新生児は、1日に合計15時間、多いと20時間も寝ているといわれています。
授乳とおむつ交換以外のほとんどの時間を寝て過ごしているイメージがありますが、実際は「そんなに寝ない」という新生児も多いようです。
新生児期は、ママのお腹にいた頃と同じようなリズムで、寝たり起きたりの繰り返しです。
新生児期から、すでに赤ちゃんにも個性があります。起きていると思っていたらいつの間にか寝てしまっている赤ちゃんもいれば、なかなか寝ようとせず、ぐずぐずしながらずっと起きている赤ちゃんもいます。
新生児期の赤ちゃんの脳は急激に発達していて、脳の神経細胞の整理をしているとされています。
新生児は、まだ昼夜を認識できません。そのため、昼夜の関係なく寝たり起きたりしながら、外界からのたくさんの刺激を頭の中で整理しています。
このような時期を経て、周りの環境に慣れてくる生後3~4ヶ月頃には、ねんねのリズムが整ってくるようになります。
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新生児期の赤ちゃんが寝ない原因は?
新生児期の赤ちゃんがなかなか寝ないときは、先にご紹介した赤ちゃんの個性以外に、何か訴えたいことがあるのかもしれません。
新生児がなかなか寝ない場合には、以下のような原因も考えられます。
授乳後、げっぷが出なくて胸が苦しい
1回のおっぱいやミルクの量が少なく、すぐにお腹が空いてしまう
うんちが出ておらず、お腹が苦しい
暑い、または寒い
寂しさ、不安を感じている
新生児が寝ない原因はいずれか一つの場合もありますし、複数の原因が重なっている場合もあります。
赤ちゃんの様子をよく観察して、問題を取り除いてあげてくださいね。
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新生児期の赤ちゃんが寝ないときの対策は?昼間と夜で違う?
新生児が寝ない原因を「これだ!」とすぐに見分けることは、なかなか難しいですよね。
先にお伝えした通り、新生児はまだ昼夜の区別がついていないので、昼と夜で対策を分けられるわけでもありません。
少し大変ですが、考えられる原因を一つ一つ対処していきましょう。
新生児がなかなか寝ないときは、以下の対策を順番に試してみてくださいね。
1. 授乳の量や回数を調整する
新生児の赤ちゃんが寝ないで泣く多くの原因が、おっぱいやミルクの量の不足といわれています。
新生児の赤ちゃんは、まだ、おっぱいやミルクを上手に飲むことができません。
新生児は体力もないので、おっぱいやミルクを満足するまで飲む前に疲れてしまい、十分な量を飲めていない場合もあります。
また、なかには母乳の出がよくなく、赤ちゃんが欲しがる量に足りていないというケースもあります。
赤ちゃんは次第におっぱいやミルクを上手に飲めるようになりますし、赤ちゃんがおっぱいを飲むことでママのおっぱいの出もよくなってきます。
それでも新生児がなかなか寝ないときは小児科医や助産師に相談し、おっぱいやミルクの量が足りているか、確認するようにしましょう。
2. げっぷを出し、寝かせ方を変える
授乳後にげっぷが出ていなくて苦しがっている可能性があるときは、いつもより時間をかけてげっぷを出してあげましょう。
特に、新生児期の赤ちゃんの胃は縦長い形をしているので、飲んだおっぱいやミルクが逆流しやすい状態になっています。
仰向けに寝かせると胃の圧迫感で苦しく感じることもあるので、しばらく縦抱きにして様子を見たり、上体を少し起こして寝かせたりしてみてください。
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3. 便秘解消のケアをする
新生児期から生後2~3ヶ月頃は腸が未発達で、おっぱいやミルクの不足から便秘気味になる赤ちゃんもいます。
うんちが少量しか出ない、硬い、3日以上うんちが出ないというときは、便秘の可能性があります。
新生児が便秘になると、機嫌が悪く、なかなか寝ないこともあります。
便秘のときは、おへその周りを「の」の字にマッサージしてみましょう。また、母乳やミルクの量が足りているか確認するといいでしょう。
それでも便秘が改善されないときは、小児科を受診しましょう。
4. 部屋の温度調節をする
新生児期の赤ちゃんは、体温調節がうまくできません。そのため、大人が思っている以上に暑かったり寒かったりして、不機嫌になったり、寝なかったりすることがあります。
新生児の体を触ってみて、汗をかいていたり、逆に手足が冷えているときは、部屋の温度を確認しましょう。服装の枚数も調節するといいですね。
暑い時期は冷房と扇風機を、寒い時期は暖房と加湿器を上手に活用し、赤ちゃんが快適に過ごせる室温を保ってくださいね。
5. 笑顔で抱っこして愛情を伝える
温かく心地よかったママのお腹から出てきたばかりの新生児は、まだ外の世界に慣れている最中です。
光や音などの刺激に驚いて、不安になる赤ちゃんもいるといわれています。
特に理由が見当たらないのに新生児の赤ちゃんが寝ないときは、ママがしばらく抱っこして、声をかけてあげましょう。
ママの温もりを感じると、赤ちゃんも安心できますよ。
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新生児期の赤ちゃんの夜の寝ぐずりはどうしたらいい?
新生児期、特に生後間もない頃は、胎児期の習性が残っているといわれています。
妊娠中、夜になると胎動を激しく感じたというママもいるのではないでしょうか。そのような赤ちゃんは、生まれた後も夜になると活発になり、激しく寝ぐずりすることもあるようです。
このような場合は、まず抱っこして落ち着かせてあげましょう。
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部屋の明るさやテレビの音など、ママには普通の環境でも、新生児にとっては刺激が強すぎることがあります。新生児が寝ないときは、落ち着く環境づくりを試みるのも一つの方法ですよ。
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2018年11月19日
子宮口の開き方と出産までの時間は?
臨月に入ると、出産までもう少し。妊婦健診で「子宮口が1センチ開いていますね」と産婦人科医から伝えられるとワクワクしますよね。でも、子宮口が2センチ、3センチと開いていくときに体はどんな状態になっているのか、出産まであとどれくらいなのか、不安に思うことも。そこで、子宮口の開きと出産までの時間などについてまとめました。
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子宮口が開くとは?
赤ちゃんが誕生するためには、子宮口を通って外に出てくる必要がありますよね。そのため女性の体も、臨月を迎えて出産が近づいてくると、出産するための体の準備が進み、子宮口が自然と開いていきます。
子宮口には、赤ちゃんに近い側の「内子宮口」と外界に近い「外子宮口」があり、両方が開いた状態で、「子宮口が開く」と表現されます。出産が近づいてくると、ホルモンの分泌によって産道となる子宮頚管が柔らかくなり、内子宮口、外子宮口の順番で開いていきます。
この時期には赤ちゃんも子宮内で下降し、さらに子宮口が刺激されて開いていき、開けば赤ちゃんの下降がもっと進む、という流れで出産に移っていきます。
子宮口の開き方と段階は?
陣痛が起きて、出産が始まる直前には子宮口が全開して直径10センチ程度になり、赤ちゃんが通れる状態になります。それまでの子宮口の開き方や段階は次のようになります。
準備期
子宮口が直径3センチまで開いていく時期です。まだ子宮の収縮は弱く、自覚できる不快な症状はありません。
赤ちゃんの頭が下がってくることで、不規則だった陣痛が徐々に規則的になっていきます。この期間は数日から数週間続く方もいれば、2~6時間の間に進行する方もいて、個人差があります。
また、初産婦か経産婦かによっても違いがあります。一般的な準備期の期間は、初産婦で約8時間、経産婦で約6時間です。
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活動期
子宮口が直径7センチまで開いていく時期です。子宮の収縮が強まり、陣痛は3~4分間隔と短くなっていきます。
個人差はありますが、一般的には準備期よりも短く、初産婦で約4時間、経産婦で約2時間ほどです。
移行期
子宮口が直径10センチまで開いていく時期です。子宮の収縮が非常に強くなり、陣痛は2~3分間隔で、60~90秒間続きます。
子宮口が直径10センチに広がるまでは、初産婦で約1時間、経産婦で15~20分かかるのが一般的です。
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子宮口が1センチ開くと、出産までどれくらい?
子宮口の開きが直径1センチのときは、内子宮口が広がり始めた段階です。赤ちゃんの下降も始まったばかりで、子宮頚部も柔らかくなりきっていません。自覚症状がないため、妊婦健診のときに子宮口が開いていると産婦人科医にいわれて驚く方がほとんどです。
分娩までの時間には個人差があるので、あとどれくらいで分娩に至れるかはわからないのが現状です。ただ、まだ時間には余裕があります。焦らずリラックスしていてくださいね。
子宮口が1センチ開く時期には個人差があり、妊娠34週~35週で開く妊婦さんもいれば、妊娠36週でまだ1センチ開いてない妊婦さんもいます。
子宮口が2センチ開くと、出産までどれくらい?
子宮口の開きが直径1センチから直径2センチになるまでの期間には個人差があります。子宮口も徐々に開いていますが、まだまだ子宮頚部の柔らかさは3段階で表現すると「中」の状態で、すぐには開きません。ただ、赤ちゃんは少しずつ下降しているので、安心してくださいね。
子宮口が2センチ開いている状態になってもすぐに陣痛が起こるわけではないので、ゆとりをもって、いつ入院してもいいように準備を整えておきましょう。早い妊婦さんだと数日以内、遅いと数週間後に陣痛が起きることもあります。
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子宮口が3センチ開くと、出産までどれくらい?
子宮口の開きが直径3センチになると子宮頚部も柔らかくなっており、赤ちゃんの下降も着々と進んでいます。この頃になるとおしるしが起こり、陣痛が始まる妊婦さんが多いです。ただ、痛みはまだ強くないことも多く、普段と同じように過ごせる妊婦さんもいます。
陣痛が、助産師や医師にあらかじめ伝えられた間隔で、規則的にくるようなら、病院へ電話して指示を仰いでください。医師や病院にもよりますが、約10分間隔になったら連絡するよう指示されることが多いようです。
陣痛の痛みを感じるときは動作をやめて、ラクな姿勢をとるようにし、食事もできるだけきちんととりましょう。破水していなければ、お風呂に入ることもできますよ。
出産までには、初産の場合は平均10~12時間、経産婦の場合は平均4~6時間ほどかかるので、今のうちに十分な睡眠をとり、体力を温存しておきましょう。
臨月の子宮口が開くときは、痛い?
臨月の子宮口が徐々に開く段階では自覚症状がない妊婦さんがほとんどです。「痛いな」と感じるときは、子宮口が開くことによる痛みというよりも、前駆陣痛や本陣痛による痛みの方が強く感じていることが多いようです。
もちろん出産時には強い痛みを感じることになりますが、先輩ママの誰もが通って来た道です。慌てず落ち着いて、出産を迎えられるといいですね。
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出産しやすい子宮口にするには?
出産に向けては子宮口が全開になる必要がありますが、「子宮口が堅くてなかなか開かないね」と産婦人科医に診断される妊婦さんも少なくないようです。産婦人科では、次のような対処法を勧められるので、ぜひ取り組んでみてください。
積極的に身体を動かす
子宮口を開くという意味でも、階段の上り下りやスクワットなど、股関節を柔らかくする運動が効果的です。腰痛がひどいときには無理をせず、座った状態でのストレッチなどがおすすめですよ。
冷えを改善する
身体の冷え性は血行を悪くし、筋肉や身体を強張らせてしまいます。特に靴下の重ね履きなどで足を温めて、硬くなった身体の筋肉をほぐすようにしましょう。
リラックスした状態を心がける
陣痛の痛みがあるなかでリラックスするのは難しいかもしれませんが、身体に力が入った状態だと、なかなか子宮口が開かないこともあります。パートナーや助産師さんと話をするなどして、緊張をほぐすように心がけてくださいね。
子宮口が開いても慌てないことが大切
臨月になると、「早く赤ちゃんと会いたい」という気持ちが高ぶってしまい、落ち着かないママもいると思いますが、もう少しの辛抱です。
子宮口が開き始めても出産までにはもう少し時間がかかることがほとんどです。出産・入院の準備をしながら、自分の体の状況を知り、心にゆとりをもって赤ちゃんを迎えてあげられるといいですね。
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子宮口が開くとは?
赤ちゃんが誕生するためには、子宮口を通って外に出てくる必要がありますよね。そのため女性の体も、臨月を迎えて出産が近づいてくると、出産するための体の準備が進み、子宮口が自然と開いていきます。
子宮口には、赤ちゃんに近い側の「内子宮口」と外界に近い「外子宮口」があり、両方が開いた状態で、「子宮口が開く」と表現されます。出産が近づいてくると、ホルモンの分泌によって産道となる子宮頚管が柔らかくなり、内子宮口、外子宮口の順番で開いていきます。
この時期には赤ちゃんも子宮内で下降し、さらに子宮口が刺激されて開いていき、開けば赤ちゃんの下降がもっと進む、という流れで出産に移っていきます。
子宮口の開き方と段階は?
陣痛が起きて、出産が始まる直前には子宮口が全開して直径10センチ程度になり、赤ちゃんが通れる状態になります。それまでの子宮口の開き方や段階は次のようになります。
準備期
子宮口が直径3センチまで開いていく時期です。まだ子宮の収縮は弱く、自覚できる不快な症状はありません。
赤ちゃんの頭が下がってくることで、不規則だった陣痛が徐々に規則的になっていきます。この期間は数日から数週間続く方もいれば、2~6時間の間に進行する方もいて、個人差があります。
また、初産婦か経産婦かによっても違いがあります。一般的な準備期の期間は、初産婦で約8時間、経産婦で約6時間です。
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活動期
子宮口が直径7センチまで開いていく時期です。子宮の収縮が強まり、陣痛は3~4分間隔と短くなっていきます。
個人差はありますが、一般的には準備期よりも短く、初産婦で約4時間、経産婦で約2時間ほどです。
移行期
子宮口が直径10センチまで開いていく時期です。子宮の収縮が非常に強くなり、陣痛は2~3分間隔で、60~90秒間続きます。
子宮口が直径10センチに広がるまでは、初産婦で約1時間、経産婦で15~20分かかるのが一般的です。
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子宮口が1センチ開くと、出産までどれくらい?
子宮口の開きが直径1センチのときは、内子宮口が広がり始めた段階です。赤ちゃんの下降も始まったばかりで、子宮頚部も柔らかくなりきっていません。自覚症状がないため、妊婦健診のときに子宮口が開いていると産婦人科医にいわれて驚く方がほとんどです。
分娩までの時間には個人差があるので、あとどれくらいで分娩に至れるかはわからないのが現状です。ただ、まだ時間には余裕があります。焦らずリラックスしていてくださいね。
子宮口が1センチ開く時期には個人差があり、妊娠34週~35週で開く妊婦さんもいれば、妊娠36週でまだ1センチ開いてない妊婦さんもいます。
子宮口が2センチ開くと、出産までどれくらい?
子宮口の開きが直径1センチから直径2センチになるまでの期間には個人差があります。子宮口も徐々に開いていますが、まだまだ子宮頚部の柔らかさは3段階で表現すると「中」の状態で、すぐには開きません。ただ、赤ちゃんは少しずつ下降しているので、安心してくださいね。
子宮口が2センチ開いている状態になってもすぐに陣痛が起こるわけではないので、ゆとりをもって、いつ入院してもいいように準備を整えておきましょう。早い妊婦さんだと数日以内、遅いと数週間後に陣痛が起きることもあります。
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子宮口が3センチ開くと、出産までどれくらい?
子宮口の開きが直径3センチになると子宮頚部も柔らかくなっており、赤ちゃんの下降も着々と進んでいます。この頃になるとおしるしが起こり、陣痛が始まる妊婦さんが多いです。ただ、痛みはまだ強くないことも多く、普段と同じように過ごせる妊婦さんもいます。
陣痛が、助産師や医師にあらかじめ伝えられた間隔で、規則的にくるようなら、病院へ電話して指示を仰いでください。医師や病院にもよりますが、約10分間隔になったら連絡するよう指示されることが多いようです。
陣痛の痛みを感じるときは動作をやめて、ラクな姿勢をとるようにし、食事もできるだけきちんととりましょう。破水していなければ、お風呂に入ることもできますよ。
出産までには、初産の場合は平均10~12時間、経産婦の場合は平均4~6時間ほどかかるので、今のうちに十分な睡眠をとり、体力を温存しておきましょう。
臨月の子宮口が開くときは、痛い?
臨月の子宮口が徐々に開く段階では自覚症状がない妊婦さんがほとんどです。「痛いな」と感じるときは、子宮口が開くことによる痛みというよりも、前駆陣痛や本陣痛による痛みの方が強く感じていることが多いようです。
もちろん出産時には強い痛みを感じることになりますが、先輩ママの誰もが通って来た道です。慌てず落ち着いて、出産を迎えられるといいですね。
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出産しやすい子宮口にするには?
出産に向けては子宮口が全開になる必要がありますが、「子宮口が堅くてなかなか開かないね」と産婦人科医に診断される妊婦さんも少なくないようです。産婦人科では、次のような対処法を勧められるので、ぜひ取り組んでみてください。
積極的に身体を動かす
子宮口を開くという意味でも、階段の上り下りやスクワットなど、股関節を柔らかくする運動が効果的です。腰痛がひどいときには無理をせず、座った状態でのストレッチなどがおすすめですよ。
冷えを改善する
身体の冷え性は血行を悪くし、筋肉や身体を強張らせてしまいます。特に靴下の重ね履きなどで足を温めて、硬くなった身体の筋肉をほぐすようにしましょう。
リラックスした状態を心がける
陣痛の痛みがあるなかでリラックスするのは難しいかもしれませんが、身体に力が入った状態だと、なかなか子宮口が開かないこともあります。パートナーや助産師さんと話をするなどして、緊張をほぐすように心がけてくださいね。
子宮口が開いても慌てないことが大切
臨月になると、「早く赤ちゃんと会いたい」という気持ちが高ぶってしまい、落ち着かないママもいると思いますが、もう少しの辛抱です。
子宮口が開き始めても出産までにはもう少し時間がかかることがほとんどです。出産・入院の準備をしながら、自分の体の状況を知り、心にゆとりをもって赤ちゃんを迎えてあげられるといいですね。
2018年11月16日
難産とは?定義は?原因は?
妊婦さんなら誰しも「安産になるように」「難産にはなりたくない」と思いますよね。でも、安産とはどういう状態で、どうなったら難産なのでしょうか?また、体質的に難産になりやすい人はいるのでしょうか?難産の定義や原因、出産までに何時間かかるのか、赤ちゃんへ悪影響はあるのかなどをご説明します。
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難産とは?定義はあるの?
難産とは、出産がスムーズに進まなくて赤ちゃんがなかなか生まれず、人工的なサポートがなければ出産が難しい状態を指します。ただし、はっきりした定義はありません。
出産がスムーズに進めば「安産」と呼ばれますが、こちらも明確な定義はありません。一般的には、陣痛の痛みが少なく、出産にかかる時間も短かかったり、赤ちゃんが人工的なサポートなく生まれてきたりする場合に、安産だといわれます。
難産では出産までに何時間かかる?
陣痛が始まってから出産を終えるまで何時間かかると難産になる、という定義はありません。一般的に初産の人は12~15時間かかるといわれているので、15時間以上かかると難産だといわれます。ただ、長い人は出産までに50時間以上かかったということもあるので、どれくらいかかるかは人それぞれです。
かかった時間だけでなく、陣痛の強さによっても大変だと感じる度合いは異なります。本人の感じ方にも左右されるので、難産かどうかを時間ではっきりと区切ることはできません。
難産になる原因は?
難産になる原因にはいくつかあります。母体側や赤ちゃん側それぞれでトラブルが起こりえます。
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母体側の原因
産道の異常
ママの骨盤と赤ちゃんの頭(児頭)の大きさが釣り合わないと、赤ちゃんがうまく産道を通過できず、難産になることがあります。
娩出力の異常
赤ちゃんを押し出すための子宮収縮が弱くて「微弱陣痛」になっていると、分娩がうまく進みません。弱い陣痛が2~3日ほど続くと体力を消耗し、赤ちゃんにストレスがかかりやすくなるため、陣痛促進剤や帝王切開で出産させる必要があります。
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胎児側の原因
胎位の異常
通常、赤ちゃんは頭を下にして産道を下りてきますが、逆子の場合、赤ちゃんが下がってくるのをゆっくり待つ必要があるので、分娩に時間がかかります。
また、赤ちゃんの体が横になっている場合、へその緒が先に出てしまう「臍帯脱出」などのリスクがあります。
これらの胎位の場合、自然分娩ではなく帝王切開となることが多くあります。
回旋の異常
赤ちゃんは産道を通り抜けるように体をうまく回転させますが、この回転がうまくいかないと産道を通るのに時間がかかり、難産になることがあります。
巨大児や多胎児
過期産になったり、妊娠糖尿病になっていたりして赤ちゃんが巨大児になると産道をうまく通り抜けられなくなります。また、双子で自然分娩が可能なケースでも、分娩に時間がかかり、難産になりやすくなります。
難産になりやすい体質はある?
難産になる原因は様々あります。どれが起こるかは人によって違いますが、以下のような体質の人は難産のリスクが高まるといわれます。
太り過ぎ
太り過ぎは「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」の引き金になる上、赤ちゃんが巨大児になる原因でもあります。脂肪が産道を狭めてしまうので、難産になりやすくなります。
痩せ過ぎ
妊娠中に適度に体重が増えないと、出産時に体力が足りなくなる可能性があります。また、赤ちゃんにも栄養が届かず、赤ちゃんの体力も低下します。分娩時にそれぞれ体力が足りないと難産になりやすく、帝王切開などの処置が行われます。
筋肉低下
妊娠中は体を動かしづらくなるので、筋力が落ち気味です。出産時はかなり体力を使うので、筋肉が少ないと、いきんだときの踏ん張りが効かなくなってしまいます。
高齢出産
初産が35歳以上の高齢出産だと、子宮頸管が柔らかくなりにくい、産道が伸びにくい、微弱陣痛が起こりやすい、といった理由から難産になりやすくなります(※1)。
また、高血圧や常位胎盤早期剥離、前置胎盤などのリスクも高くなります。
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難産のときは胎児に影響がある?
難産になると胎児に必ず悪影響が出るわけではありません。ただ、出産が長引いたときに陣痛促進剤や帝王切開などの適切なサポートが遅れてしまうと、赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなって、胎児仮死や呼吸障害に陥るリスクがあります。そのため、難産になったときには母体と赤ちゃんの体調を見ながら、もっとも安全な処置をとることが大切です。
陣痛が長引くと使用される陣痛促進剤のリスクが心配になるかもしれません。陣痛促進剤を使用する場合は、分娩監視装置をつけたうえで、赤ちゃんとママの様子を細かく見ながら適切な量が投与されます。
難産は予防できるの?
これをすれば確実に難産を防げるというものはありませんが、妊娠中に健康的な生活を送っていることが一番の予防になります。以下の心がけを守って妊娠生活を過ごしましょう。
太り過ぎない
「食べていればつわりが治まるから」「安定期に入るとつわりが治まり、食べ物がおいしく感じられて、つい食べてしまう」という妊婦さんもいます。ですが、太りすぎるのは難産の大きな原因なので体重管理は徹底して太り過ぎないようにしましょう。
適度な運動をする
適度な運動をするのは、妊娠期間を健康に過ごすために不可欠です。体重の増え過ぎを防げるだけではなく、出産時の体力づくりにもなるからです。散歩やストレッチなど、軽めの運動から始めましょう。また、マタニティスイミングやマタニティヨガなどもおすすめです。
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妊娠中の生活改善で難産を防ごう
妊娠中は安産を目指して生活習慣の改善に取り組むことが大切です。食生活を変える、運動を始めるなど、できることから始めてください。出産予定日が迫ってきたら、呼吸の練習を始めたり、積極的に体を動かしたりを心がけましょう。
どんなに対策をしていても、出産当日には難産になってしまうことはあります。しかし、体力づくりに励んでいれば難産になっても、乗り越えられる力がつくはずです。健康的な妊婦生活を送って、元気な赤ちゃんを産んであげてくださいね。
参考文献を表示する
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難産とは?定義はあるの?
難産とは、出産がスムーズに進まなくて赤ちゃんがなかなか生まれず、人工的なサポートがなければ出産が難しい状態を指します。ただし、はっきりした定義はありません。
出産がスムーズに進めば「安産」と呼ばれますが、こちらも明確な定義はありません。一般的には、陣痛の痛みが少なく、出産にかかる時間も短かかったり、赤ちゃんが人工的なサポートなく生まれてきたりする場合に、安産だといわれます。
難産では出産までに何時間かかる?
陣痛が始まってから出産を終えるまで何時間かかると難産になる、という定義はありません。一般的に初産の人は12~15時間かかるといわれているので、15時間以上かかると難産だといわれます。ただ、長い人は出産までに50時間以上かかったということもあるので、どれくらいかかるかは人それぞれです。
かかった時間だけでなく、陣痛の強さによっても大変だと感じる度合いは異なります。本人の感じ方にも左右されるので、難産かどうかを時間ではっきりと区切ることはできません。
難産になる原因は?
難産になる原因にはいくつかあります。母体側や赤ちゃん側それぞれでトラブルが起こりえます。
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母体側の原因
産道の異常
ママの骨盤と赤ちゃんの頭(児頭)の大きさが釣り合わないと、赤ちゃんがうまく産道を通過できず、難産になることがあります。
娩出力の異常
赤ちゃんを押し出すための子宮収縮が弱くて「微弱陣痛」になっていると、分娩がうまく進みません。弱い陣痛が2~3日ほど続くと体力を消耗し、赤ちゃんにストレスがかかりやすくなるため、陣痛促進剤や帝王切開で出産させる必要があります。
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胎児側の原因
胎位の異常
通常、赤ちゃんは頭を下にして産道を下りてきますが、逆子の場合、赤ちゃんが下がってくるのをゆっくり待つ必要があるので、分娩に時間がかかります。
また、赤ちゃんの体が横になっている場合、へその緒が先に出てしまう「臍帯脱出」などのリスクがあります。
これらの胎位の場合、自然分娩ではなく帝王切開となることが多くあります。
回旋の異常
赤ちゃんは産道を通り抜けるように体をうまく回転させますが、この回転がうまくいかないと産道を通るのに時間がかかり、難産になることがあります。
巨大児や多胎児
過期産になったり、妊娠糖尿病になっていたりして赤ちゃんが巨大児になると産道をうまく通り抜けられなくなります。また、双子で自然分娩が可能なケースでも、分娩に時間がかかり、難産になりやすくなります。
難産になりやすい体質はある?
難産になる原因は様々あります。どれが起こるかは人によって違いますが、以下のような体質の人は難産のリスクが高まるといわれます。
太り過ぎ
太り過ぎは「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」の引き金になる上、赤ちゃんが巨大児になる原因でもあります。脂肪が産道を狭めてしまうので、難産になりやすくなります。
痩せ過ぎ
妊娠中に適度に体重が増えないと、出産時に体力が足りなくなる可能性があります。また、赤ちゃんにも栄養が届かず、赤ちゃんの体力も低下します。分娩時にそれぞれ体力が足りないと難産になりやすく、帝王切開などの処置が行われます。
筋肉低下
妊娠中は体を動かしづらくなるので、筋力が落ち気味です。出産時はかなり体力を使うので、筋肉が少ないと、いきんだときの踏ん張りが効かなくなってしまいます。
高齢出産
初産が35歳以上の高齢出産だと、子宮頸管が柔らかくなりにくい、産道が伸びにくい、微弱陣痛が起こりやすい、といった理由から難産になりやすくなります(※1)。
また、高血圧や常位胎盤早期剥離、前置胎盤などのリスクも高くなります。
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難産のときは胎児に影響がある?
難産になると胎児に必ず悪影響が出るわけではありません。ただ、出産が長引いたときに陣痛促進剤や帝王切開などの適切なサポートが遅れてしまうと、赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなって、胎児仮死や呼吸障害に陥るリスクがあります。そのため、難産になったときには母体と赤ちゃんの体調を見ながら、もっとも安全な処置をとることが大切です。
陣痛が長引くと使用される陣痛促進剤のリスクが心配になるかもしれません。陣痛促進剤を使用する場合は、分娩監視装置をつけたうえで、赤ちゃんとママの様子を細かく見ながら適切な量が投与されます。
難産は予防できるの?
これをすれば確実に難産を防げるというものはありませんが、妊娠中に健康的な生活を送っていることが一番の予防になります。以下の心がけを守って妊娠生活を過ごしましょう。
太り過ぎない
「食べていればつわりが治まるから」「安定期に入るとつわりが治まり、食べ物がおいしく感じられて、つい食べてしまう」という妊婦さんもいます。ですが、太りすぎるのは難産の大きな原因なので体重管理は徹底して太り過ぎないようにしましょう。
適度な運動をする
適度な運動をするのは、妊娠期間を健康に過ごすために不可欠です。体重の増え過ぎを防げるだけではなく、出産時の体力づくりにもなるからです。散歩やストレッチなど、軽めの運動から始めましょう。また、マタニティスイミングやマタニティヨガなどもおすすめです。
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妊娠中の生活改善で難産を防ごう
妊娠中は安産を目指して生活習慣の改善に取り組むことが大切です。食生活を変える、運動を始めるなど、できることから始めてください。出産予定日が迫ってきたら、呼吸の練習を始めたり、積極的に体を動かしたりを心がけましょう。
どんなに対策をしていても、出産当日には難産になってしまうことはあります。しかし、体力づくりに励んでいれば難産になっても、乗り越えられる力がつくはずです。健康的な妊婦生活を送って、元気な赤ちゃんを産んであげてくださいね。
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2018年11月14日
安産のためにできる準備とは?
全ての妊婦さんが、安産を願うのは当然のことです。赤ちゃんが健やかに生まれてくるため、そしてママもあまりつらい思いをせずに産むために、何ができるのでしょうか?安産のためにできることをご紹介します。
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そもそも安産とは?
安産には厳密な定義はなく、人それぞれ違った定義を持っています。多くの人が「分娩(陣痛)の時間が短いもの」「痛みが少ないもの」が安産だと捉えがちですが、痛みが少なく、早く終わったからといって、母体や赤ちゃんの健康に問題があれば安産とはいえません。
母体と赤ちゃんが健康で、出産時に問題がなければ、安産といえるでしょう。ただし結果だけではなく、出産の過程や痛みが気になるのは、妊婦さんであれば当然ですよね。
出産は、人生に多くても数回ほどしかない貴重な体験です。自分がどんなふうに赤ちゃんを産みたいのかをしっかり考え、自分なりの安産の定義やバースプランを作ってみましょう。
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安産のためにできる、7つのポイント
ここでは安産を「痛みが少なく、母体も健康で、赤ちゃんも元気に出てきてくれること」だと定義づけ、そのためにできる7つのポイントをご紹介します。
ただし、切迫早産や妊娠高血圧症候群などで、医師から何らかの生活指導が行われている場合は、その指示に従うことを最優先にしてくださいね。
1. 普段から呼吸法を練習する
出産の際、陣痛がひどいと息を止めてしまうことがあります。しかしママが息を止めると、お腹の赤ちゃんに十分な酸素が送られなって赤ちゃんが苦しくなったり、筋肉が緊張した状態になるために子宮口が開きにくくなります。
ここで重要になってくるのが呼吸法。呼吸の仕方を変えるだけで、陣痛が来てもリラックスして分娩を迎えることができますよ。
出産のための代表的な呼吸法は「ヒッ、ヒッ、フー」で有名なラマーズ法と、息をゆっくり吐くことを意識するソフロロジーがあります。
どちらも、すぐに習得できるものでも、本番で突然できるものでもないので、事前の練習がとても大切です。妊娠中に自分に合う呼吸法を見つけて練習し、落ち着いて出産に臨めるようにしましょう。
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2. 適度な運動・ストレッチをする
安定期に入り医師から許可が出たら、適度な運動を心がけましょう。おすすめの運動は誰でも手軽にできるウォーキング。下半身の筋肉を鍛えられるうえに、血行が良くなったり、気分転換できたりといいこと尽くしです(※1)。
医師に激しい運動を禁止されている場合は、ストレッチをやってみましょう。安産において重要な股関節の柔軟性を高められるストレッチが、特におすすめです。
● 股関節のストレッチ
1. 床に座って左右の足の裏を合わせる
2. 膝が床につくように、息を吐きながら手で膝を下に押す
3. 息を吸いながら膝をゆっくり戻す
ウォーキングもストレッチも、無理がない範囲で行ってください。もし運動後に気分が悪くなったら、しっかりと休みましょう。休んでも気分の悪さが続くようなら、早めに医師に相談してください。
3. 太りすぎない
妊娠中に体重が増えるのは自然なことですが、増えすぎたときは注意が必要です。
妊婦さんが肥満の場合は妊娠糖尿病のリスクが高まり、生まれてくる赤ちゃんが低血糖症などになる可能性があります。また、妊婦さんが肥満の場合は分娩がスムーズに進まないことなどから、緊急帝王切開や出産後の多量出血の可能性が通常より高くなることがわかっています(※1)。
対策としては、間食の数を極力減らしたり、脂っこいものを避けたりすることが有効です。ただし無理に運動をしてダイエットを試みるのは危険なので、医師の判断を仰ぎつつ、食べすぎに注意する程度にしておきましょう。
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4. 体を温かく保つ
妊娠中はとにかく体を温かくするようにしてください。体が冷えてしまうと血流が悪くなって、微弱陣痛になったり、お産に時間がかかったりしてしまいます(※1)。
また体温が低いと産後の後陣痛も感じやすくなる傾向にあるので、ゆっくりお風呂に浸かる、食事に温かいスープを取り入れる、レッグウォーマーやタートルネックを着用するなどの方法で、体を温かく保つことを常に意識してみてください。
5. 会陰マッサージを行う
お腹の張りがない場合には、妊娠34週頃から会陰マッサージを行うことで、出産時の会陰切開や会陰裂傷を防げるうえに、産後の会陰の痛みが少なくなる効果も期待できます(※1)。
ただし会陰周りはデリケートなので、マッサージで使用するオイルは事前にパッチテストを行い、問題ないかを確認しておきましょう。
6. ラズベリーリーフティーを適度に飲む
ヨーロッパでは、ラズベリーリーフのお茶は安産に効くとして昔から飲まれており、ラズベリーリーフの錠剤を妊娠32週から飲み続けた妊婦さんは、子宮口が全開になってから分娩までの時間が約10%短いという研究結果もあります(※2)。
ただしラズベリーリーフには子宮を収縮させる作用があるので、かかりつけ医に飲む時期を相談してから飲むようにしましょう。
7. 陣痛が来たときの準備をしておく
陣痛は突然やってくるもの。痛みが始まってから、入院の準備や病院への移動手段をどうするか…と考え始めては遅すぎます。焦った状態のまま出産になると、心の準備ができず、出産に支障が出てしまうこともありえます。
妊娠後期に入ったら、入院時の服や持ち物を整理し、パパや親への連絡をどうするか考えるなど、少しずつ準備を始めておきましょう。
もちろん、陣痛が来たら自分で車を運転することはできないので、陣痛タクシーなどの手配もしておきましょうね。
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安産には精神面からのサポートも重要
「出産は鼻からスイカを出すぐらい痛い」と怖いイメージが先行しがちですが、恐怖心を持ってしまうと体が緊張し、出産に時間がかかってしまう可能性もあります。
心身ともにリラックスした状態でお産に臨むために、音楽を聴く、アロマの香りをかぐなど、自分なりのリラックス方法を見つけておき、医師と相談して、可能なら分娩時にそれを実践しましょう。
練習した呼吸法を実践したり、パートナーに一緒にいてもらったりすることでも落ち着けます。安産になるよう、お産に対していいイメージを持っておきたいですね。
参考文献を表示する
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そもそも安産とは?
安産には厳密な定義はなく、人それぞれ違った定義を持っています。多くの人が「分娩(陣痛)の時間が短いもの」「痛みが少ないもの」が安産だと捉えがちですが、痛みが少なく、早く終わったからといって、母体や赤ちゃんの健康に問題があれば安産とはいえません。
母体と赤ちゃんが健康で、出産時に問題がなければ、安産といえるでしょう。ただし結果だけではなく、出産の過程や痛みが気になるのは、妊婦さんであれば当然ですよね。
出産は、人生に多くても数回ほどしかない貴重な体験です。自分がどんなふうに赤ちゃんを産みたいのかをしっかり考え、自分なりの安産の定義やバースプランを作ってみましょう。
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安産のためにできる、7つのポイント
ここでは安産を「痛みが少なく、母体も健康で、赤ちゃんも元気に出てきてくれること」だと定義づけ、そのためにできる7つのポイントをご紹介します。
ただし、切迫早産や妊娠高血圧症候群などで、医師から何らかの生活指導が行われている場合は、その指示に従うことを最優先にしてくださいね。
1. 普段から呼吸法を練習する
出産の際、陣痛がひどいと息を止めてしまうことがあります。しかしママが息を止めると、お腹の赤ちゃんに十分な酸素が送られなって赤ちゃんが苦しくなったり、筋肉が緊張した状態になるために子宮口が開きにくくなります。
ここで重要になってくるのが呼吸法。呼吸の仕方を変えるだけで、陣痛が来てもリラックスして分娩を迎えることができますよ。
出産のための代表的な呼吸法は「ヒッ、ヒッ、フー」で有名なラマーズ法と、息をゆっくり吐くことを意識するソフロロジーがあります。
どちらも、すぐに習得できるものでも、本番で突然できるものでもないので、事前の練習がとても大切です。妊娠中に自分に合う呼吸法を見つけて練習し、落ち着いて出産に臨めるようにしましょう。
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2. 適度な運動・ストレッチをする
安定期に入り医師から許可が出たら、適度な運動を心がけましょう。おすすめの運動は誰でも手軽にできるウォーキング。下半身の筋肉を鍛えられるうえに、血行が良くなったり、気分転換できたりといいこと尽くしです(※1)。
医師に激しい運動を禁止されている場合は、ストレッチをやってみましょう。安産において重要な股関節の柔軟性を高められるストレッチが、特におすすめです。
● 股関節のストレッチ
1. 床に座って左右の足の裏を合わせる
2. 膝が床につくように、息を吐きながら手で膝を下に押す
3. 息を吸いながら膝をゆっくり戻す
ウォーキングもストレッチも、無理がない範囲で行ってください。もし運動後に気分が悪くなったら、しっかりと休みましょう。休んでも気分の悪さが続くようなら、早めに医師に相談してください。
3. 太りすぎない
妊娠中に体重が増えるのは自然なことですが、増えすぎたときは注意が必要です。
妊婦さんが肥満の場合は妊娠糖尿病のリスクが高まり、生まれてくる赤ちゃんが低血糖症などになる可能性があります。また、妊婦さんが肥満の場合は分娩がスムーズに進まないことなどから、緊急帝王切開や出産後の多量出血の可能性が通常より高くなることがわかっています(※1)。
対策としては、間食の数を極力減らしたり、脂っこいものを避けたりすることが有効です。ただし無理に運動をしてダイエットを試みるのは危険なので、医師の判断を仰ぎつつ、食べすぎに注意する程度にしておきましょう。
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4. 体を温かく保つ
妊娠中はとにかく体を温かくするようにしてください。体が冷えてしまうと血流が悪くなって、微弱陣痛になったり、お産に時間がかかったりしてしまいます(※1)。
また体温が低いと産後の後陣痛も感じやすくなる傾向にあるので、ゆっくりお風呂に浸かる、食事に温かいスープを取り入れる、レッグウォーマーやタートルネックを着用するなどの方法で、体を温かく保つことを常に意識してみてください。
5. 会陰マッサージを行う
お腹の張りがない場合には、妊娠34週頃から会陰マッサージを行うことで、出産時の会陰切開や会陰裂傷を防げるうえに、産後の会陰の痛みが少なくなる効果も期待できます(※1)。
ただし会陰周りはデリケートなので、マッサージで使用するオイルは事前にパッチテストを行い、問題ないかを確認しておきましょう。
6. ラズベリーリーフティーを適度に飲む
ヨーロッパでは、ラズベリーリーフのお茶は安産に効くとして昔から飲まれており、ラズベリーリーフの錠剤を妊娠32週から飲み続けた妊婦さんは、子宮口が全開になってから分娩までの時間が約10%短いという研究結果もあります(※2)。
ただしラズベリーリーフには子宮を収縮させる作用があるので、かかりつけ医に飲む時期を相談してから飲むようにしましょう。
7. 陣痛が来たときの準備をしておく
陣痛は突然やってくるもの。痛みが始まってから、入院の準備や病院への移動手段をどうするか…と考え始めては遅すぎます。焦った状態のまま出産になると、心の準備ができず、出産に支障が出てしまうこともありえます。
妊娠後期に入ったら、入院時の服や持ち物を整理し、パパや親への連絡をどうするか考えるなど、少しずつ準備を始めておきましょう。
もちろん、陣痛が来たら自分で車を運転することはできないので、陣痛タクシーなどの手配もしておきましょうね。
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安産には精神面からのサポートも重要
「出産は鼻からスイカを出すぐらい痛い」と怖いイメージが先行しがちですが、恐怖心を持ってしまうと体が緊張し、出産に時間がかかってしまう可能性もあります。
心身ともにリラックスした状態でお産に臨むために、音楽を聴く、アロマの香りをかぐなど、自分なりのリラックス方法を見つけておき、医師と相談して、可能なら分娩時にそれを実践しましょう。
練習した呼吸法を実践したり、パートナーに一緒にいてもらったりすることでも落ち着けます。安産になるよう、お産に対していいイメージを持っておきたいですね。
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2018年11月09日
妊娠後期の運動での注意点は?臨月の運動で安産を目指そう!
妊娠週数が進んで臨月に入ると、いよいよ出産を意識し始めますよね。体調に問題がなければ、「どんどん体を動かすように」と医師から指導されることもあります。なぜ臨月になると運動が必要なのでしょうか?臨月の運動について、妊婦さんにおすすめの運動とやってはいけない運動をご紹介します。
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臨月の運動の効果とは?安産効果が期待できるの?
臨月に入ると、それまでは「お腹が張ったら無理せず安静に」といわれていた妊婦さんも、「どんどん体を動かすように」と運動をすすめられることがあります。
これは臨月に運動をすることで、出産に備えて子宮口を開きやすくする、股関節を柔軟にする、体力をつけるという安産効果が期待できるからです。
妊娠後期から臨月にかけてお腹はぐんぐん大きくなり、赤ちゃんが下がってきて恥骨や股関節に痛みを感じやすくなるため、運動する気になれないかもしれませんが、無理のない範囲で体を動かして出産に備えたいですね。
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臨月におすすめの運動とは?
妊娠後期に入って経過も順調で積極的に運動できるという人には、以下に紹介する運動がおすすめです。注意点としては、気分が悪くなったり疲れを感じたりしたら、すぐに休憩をとることです。いくら安産効果があるとはいえ、無理して運動をすると逆効果になりかねません。
昇降運動
昇降運動とは階段を上り下りする動作のこと。外出先では、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を利用してみるのもいいですね。
お腹が大きくて足元が見えにくいので、十分注意してゆっくり行いましょう。また、駅などの公共の場は人通りも多いので、手すりを利用するようにしましょう。
スクワット
臨月のスクワットは、膝が床と平行になる程度まで腰を下ろせば十分です。足をしっかり開けば、お腹が大きくても妨げになりません。
体が疲れていたり、どこかに痛みを感じたりするときや、妊娠前にほとんど運動をしていなかった場合は、少しずつ体を慣らしていきましょう。
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ウォーキング
歩くことは健康にいいだけではなく、精神的にも気分転換になるのでおすすめです。家の近所を散歩してみたり、近くのスーパーまで車を使わず歩いていったみたり、ちょっとした工夫で歩く機会を増やすことができますよ。
臨月にウォーキングに出るときは、飲み物のほかに、母子手帳、保険証、病院の診察券、携帯電話、財布を必ず持っていくようにしましょう。
マタニティスイミング・マタニティヨガ
マタニティスイミングは妊婦さんのための運動で、水の浮力が働くため、体に大きな負担をかけずに行うことができます。水の中を歩く運動もあるので、泳げない人でも始められますよ。
妊娠後期でお腹が大きい妊婦さんでもできるヨガポーズもおすすめです。
安産体操
安産体操は産道まわりの筋肉を鍛え、お産をスムーズに行えることを目的にした体操です。テレビを見たり、音楽を聴いたりしながら、自宅で簡単にできる体操なので、時間が空いたときに気軽にできます。
家事をする
家事も立派な運動で、家のことをしながら、体を動かせるので一石二鳥です。妊娠後期や臨月に入っても体調がよければ、今まで通り行いましょう。
特に雑巾がけの四つん這いは、妊婦さんにとって比較的楽な体勢で体を動かすことができ、疲れてもすぐに横になれるのでおすすめですよ。
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妊娠後期・臨月にしてはダメな運動とは?ジャンプしてもいい?
妊娠後期や臨月に運動することには、さまざまな効果があるとはいえ、避けた方がいい運動もあります。たとえば、縄跳びやトランポリンのようなジャンプする運動は、お腹を激しく揺らしてしまうので控えるようにしましょう。
このほかにも以下の運動は、安全のために控えてください。
● 転倒の恐れがある運動(サイクリングなど)
● 人やモノとぶつかる恐れがある運動(バスケットやバレーボールなど集団で行うもの)
● 体をひねる運動(ゴルフやテニスなど)
妊娠前から続けていて慣れた運動でも、大きなお腹ではどんなアクシデントがあるかわからないので、やめておきましょう。
臨月に運動するときのポイントは?
臨月は出産目前とあって、ナイーブになりがちで、運動しようにも様々な不安がよぎるかもしれません。以下3つのポイントを押さえながら、適度に運動しましょう。
● 母子ともに経過が順調なら、臨月でも必要以上に安静にする必要はない
● 買い物や掃除など、日常生活の中でも体を動かすことはできるので、無理をしないように心がける
● お産に必要な体力をつけることが目的なので、激しい運動はしない
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妊娠後期・臨月の運動で出産に備えよう
運動することに慣れていない妊婦さんは、最初はどれくらい体を動かせばいいのかわからないかもしれませんが、運動を続けていると、自分の体に合った運動の種類や強度が自然と分かってくるものです。
臨月に運動する際は、かかりつけの医師に相談しながら行うと安心です。妊娠経過によっては、臨月とはいえ運動を控えるように指示されることもあるため、事前に確認をするようにしましょう。
妊娠後期から臨月にかけて無理のない範囲で体を動かし、ストレスのない健康な体で出産に臨めるといいですね。
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臨月の運動の効果とは?安産効果が期待できるの?
臨月に入ると、それまでは「お腹が張ったら無理せず安静に」といわれていた妊婦さんも、「どんどん体を動かすように」と運動をすすめられることがあります。
これは臨月に運動をすることで、出産に備えて子宮口を開きやすくする、股関節を柔軟にする、体力をつけるという安産効果が期待できるからです。
妊娠後期から臨月にかけてお腹はぐんぐん大きくなり、赤ちゃんが下がってきて恥骨や股関節に痛みを感じやすくなるため、運動する気になれないかもしれませんが、無理のない範囲で体を動かして出産に備えたいですね。
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臨月におすすめの運動とは?
妊娠後期に入って経過も順調で積極的に運動できるという人には、以下に紹介する運動がおすすめです。注意点としては、気分が悪くなったり疲れを感じたりしたら、すぐに休憩をとることです。いくら安産効果があるとはいえ、無理して運動をすると逆効果になりかねません。
昇降運動
昇降運動とは階段を上り下りする動作のこと。外出先では、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を利用してみるのもいいですね。
お腹が大きくて足元が見えにくいので、十分注意してゆっくり行いましょう。また、駅などの公共の場は人通りも多いので、手すりを利用するようにしましょう。
スクワット
臨月のスクワットは、膝が床と平行になる程度まで腰を下ろせば十分です。足をしっかり開けば、お腹が大きくても妨げになりません。
体が疲れていたり、どこかに痛みを感じたりするときや、妊娠前にほとんど運動をしていなかった場合は、少しずつ体を慣らしていきましょう。
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ウォーキング
歩くことは健康にいいだけではなく、精神的にも気分転換になるのでおすすめです。家の近所を散歩してみたり、近くのスーパーまで車を使わず歩いていったみたり、ちょっとした工夫で歩く機会を増やすことができますよ。
臨月にウォーキングに出るときは、飲み物のほかに、母子手帳、保険証、病院の診察券、携帯電話、財布を必ず持っていくようにしましょう。
マタニティスイミング・マタニティヨガ
マタニティスイミングは妊婦さんのための運動で、水の浮力が働くため、体に大きな負担をかけずに行うことができます。水の中を歩く運動もあるので、泳げない人でも始められますよ。
妊娠後期でお腹が大きい妊婦さんでもできるヨガポーズもおすすめです。
安産体操
安産体操は産道まわりの筋肉を鍛え、お産をスムーズに行えることを目的にした体操です。テレビを見たり、音楽を聴いたりしながら、自宅で簡単にできる体操なので、時間が空いたときに気軽にできます。
家事をする
家事も立派な運動で、家のことをしながら、体を動かせるので一石二鳥です。妊娠後期や臨月に入っても体調がよければ、今まで通り行いましょう。
特に雑巾がけの四つん這いは、妊婦さんにとって比較的楽な体勢で体を動かすことができ、疲れてもすぐに横になれるのでおすすめですよ。
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妊娠後期・臨月にしてはダメな運動とは?ジャンプしてもいい?
妊娠後期や臨月に運動することには、さまざまな効果があるとはいえ、避けた方がいい運動もあります。たとえば、縄跳びやトランポリンのようなジャンプする運動は、お腹を激しく揺らしてしまうので控えるようにしましょう。
このほかにも以下の運動は、安全のために控えてください。
● 転倒の恐れがある運動(サイクリングなど)
● 人やモノとぶつかる恐れがある運動(バスケットやバレーボールなど集団で行うもの)
● 体をひねる運動(ゴルフやテニスなど)
妊娠前から続けていて慣れた運動でも、大きなお腹ではどんなアクシデントがあるかわからないので、やめておきましょう。
臨月に運動するときのポイントは?
臨月は出産目前とあって、ナイーブになりがちで、運動しようにも様々な不安がよぎるかもしれません。以下3つのポイントを押さえながら、適度に運動しましょう。
● 母子ともに経過が順調なら、臨月でも必要以上に安静にする必要はない
● 買い物や掃除など、日常生活の中でも体を動かすことはできるので、無理をしないように心がける
● お産に必要な体力をつけることが目的なので、激しい運動はしない
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妊娠後期・臨月の運動で出産に備えよう
運動することに慣れていない妊婦さんは、最初はどれくらい体を動かせばいいのかわからないかもしれませんが、運動を続けていると、自分の体に合った運動の種類や強度が自然と分かってくるものです。
臨月に運動する際は、かかりつけの医師に相談しながら行うと安心です。妊娠経過によっては、臨月とはいえ運動を控えるように指示されることもあるため、事前に確認をするようにしましょう。
妊娠後期から臨月にかけて無理のない範囲で体を動かし、ストレスのない健康な体で出産に臨めるといいですね。