2015年02月18日
今朝はNHK連続テレビ小説『マッサン』(116&117/150回)の連放です。
今朝はNHK連続テレビ小説『マッサン』(116&117/150回)の連放です。
外出を控えるように言われたエリーは家の中で退屈ですよね。
本なんか読んでいます。
マッサンは、海軍のウイスキー指定工場で連日の増産を要求され、従業員の募集に踏み切ります。
今日は、面接の日だったのです。
カーテンを閉めようと窓際に寄ると、DOKAHウイスキーの面接に来た女性たちが並んでいます。ふと・・、若い女性とめが合いました。若い女性は・・母に何か言います。
ヒデコ「お母さん・・」
母はエリーを見て・・、怪訝な顔します。
エリーは複雑な気持ちで・・また椅子に戻りました。
面接が始まります。
右から、一馬、マッサン、クマトラの順番で面接官の役目です。
博美「よろしくお願いします」
クマトラ「おー、博美」
博美「はい」
クマトラ「なんだ、達者にしてたんか。博美のお父さんは、ニシン手伝ってくれたんだ・・。親父、達者か」
博美「おととい、なくなりました」
クマトラ「そうかー、親父は大酒飲みじゃつたなー」
博美「お酒は、飲みませんでした」
クマトラ「ありゃー、そうじゃつたかー。博美のおやじは働きもんじゃつた。マッサン・・、雇ってやってくれ」
一馬「・・、もういいから、邪魔しないでくれ」
クマトラ「なんだ」
とクマトラは・・面接になりません。
一方、エリーは外で花壇を見ている女の子を見ています。
エリーは、その子に・近づいて
エリー「この花・・、なんだか、知ってる・・」
ヒデコ「・・、なでしこ」
エリー「こんにちは・・、私、亀山えりー」
ヒデコ「私は、秀子と呼ばれています」
とエリーは久しぶりに・・会話が出来てうれしそうです。
面接は続いています。
一馬「次の方・どうぞ・」
マッサン「えー・・、中村みき・さん。出身は夕張。何かお仕事されていましたか」
中村みき「小樽の食堂で働いていました。港で知り合った主人と知り合って、結婚しましたが、出征し、先月・戦死の広報が届きました。今、親戚の家でお世話になっています。雇ってください。お願いします。娘と二人で、食うものにも困っています」
クマトラ「料理が出来る。そりゃーいい。ここで、働け・・。マッサン、賄を手伝ってもらえ。工員も増える。二人では、足りんくなる。エリーを手伝ってもらえ」
中村みき「エリー・・」
と顔色が少し変わりました。
クマトラ「・・、イギリスのスコットランド出身だ。だけんと・・、エリーは日本人だ」
エリーと秀子は花壇を見ています。
ヒデコ「この花壇は、エリーさんが・・。すごくきれい」
エリー「・・、よかったら、コーヒーどう・・。クッキーもあるよ。若い人、遠慮しちゃダメよ」
そこにエマが帰ってきました。
エマ「ただいまー」
エリー「・デコ、娘のエマ・・」
エマ「デコ・・」
ヒデコ「こんにちは」
同じ年位の二人はすぐに仲良くなりました。
ヒデコ「うらやましいな・・、女学校行ってんだ・・」
エマ「最近・・、あんまり、勉強楽しくなくなった。ほとんどのひとが料簡賢母目指してるの・・」
ヒデコ「でも・・、行ってみたかったなー・・。学校の先生に成りたかったんだ」
そこに、お母さんのみきが面接を終えてきました。
中村みき「ヒデコ・・、何してんだ・・、こんなとこで・・」
ヒデコ「面接終わった・・」
中村みき「すみません、ヒデコの母です」
エリー「初めまして、亀山エリーです。こちら・・、エマ」
中村みき「随分気安く話してたけど・・、母さんが、ここに何しに来たか・・,わかってるの」
エマ「とっても、楽しかったんです・・」
エリー「ヒデコ・・、おみやげ持って帰って」
ヒデコ「え・・本当」
中村みき「やめてください・・」
と恐縮そうに固辞しました。
中村みき「すみません・・、でも、本当に・・、結構です」
エリー「・デコ、亦ね・・、さようなら」
ヒデコ「さようなら」
夕方マッサンとエリーとエマが家族水入らずで話しています。
エマ「ネエ・・、ヒデコのお母さん、雇ってあげてよ・・」
エリー「ううん・・。マッサンどうしたの」
マッサン「みきさんとこの、旦那さん、戦死されたそうじゃ・・」
エマ「・デコ、あんなに元気してたのに・・。だったらなおのこと雇ってあげて。二人とも困っているんでしょう」
マッサン「エマ、面接に来た人の子と、仲良くなるのは・・、面接は・・、公平にせないかん。皆生活にに困ってる人だ・・。旦那さんが戦死された人もいる」
エマ「ジャー、皆雇ってあげたらいいじゃん」
マッサン「無茶言うな」
エマ「少しでも、分配するの、当たり前でしょう・・」
エリー「マッサン・・、私も・・。エマの言うこと間違ってない」
マッサン「ジャケンど・・・皮肉なもんじゃのう・・。エリーは石をなげられた。けんど、工場は戦争が始まったことで・・」
エリー「マッサン・・、私は・大丈夫、大丈夫。マッサンいつも私を守ってくれるでしょう」
マッサン「勿論じゃ」
マッサン「一馬、名簿はできたか」
一馬「ハイ。こちらです」
俊夫「何人雇うことにしたんじゃ」
一馬「12人」
俊夫「え・そんな、よけえに・・。そんな・・12いうて・・」
マッサン「今後の戦局はどげえ・なるか・わからん。わしらの務めジャー。先を見据えてのことじゃー」
俊夫「わしも、面接立ち会うんじゃつた」
マッサン「エマにいわれてのう・・」
俊夫「エマ御嬢さんが・・これも、お国のためじゃ思うて・・、明日からビシビシやるどー」
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エリー「皿がここ・・。ナイフとスプーンは・・」
中村みき「これ・・、本モノの銀・・ですか」
ヒデコ「あー、白いお米だ・・。あー、いい匂い」
エリー「お米の配給は少しづつ少なくなってるけど・・、たくさんあります。毎日たくさん食べてください」
ヒデコ「やったー」
エマが入ってきました。
エリー「エマ、ご挨拶しなさい」
中村みき「エマ、お嬢様。賄のみきです。どうぞよろしくお願いいたします」
エリー「・デコは、工場で働くことになりました」
エマ「・デコも働くの」
ヒデコ「お嬢様、じゃものなー」
エマ「本当・・、来て」
キャラメルをエマにもらいました。
ヒデコ「おー・・、久しぶり・・、うまーい」
エマ「でしょう・・」
ヒデコ「やっぱ、キャラメルはキャラメルじゃのう。いいな、立派なおうちに自分の部屋」
エマ「ふふふ・・」
ヒデコ「本も、たくさんある・・」
エマ「読みたいもんあったら、なんでも・・、貸したゲル」
ヒデコ「本当・・」
本を見ていると・・ノートが出てきます。そこに・・鬼畜の娘・エマ・・と書かれています。
ヒデコ「エマ、どうしたの・・、もしかして、学校で。あんな素敵なお母さんのことを・・、鬼畜だなんて・・。ブットバシテやればよかったのに」
エマ「ぶっとばす・・。それって暴力・・、だめよ・・暴力は」
ヒデコ「大丈夫、時と場合によるよ。自分の身は自分で守らなきゃ」
オルガンを弾いて、歌を歌っているエマです。
いい友達が出来てうれしそうですね。
エリー「すごく気が付くし、それに優しい」
マッサン「エマも娘さんと、仲良くなったのー」
エマ「お父さん・・、ありがとう」
マッサン「相当・・、気がおうたんじゃのー」
と誰か・・の声がしたような・・気がします。
キャサリン「こんばんは・・・、こんばんは」
と小声で
エリー「・・ん・・、今のは・・まさか・・」
キャサリン「こんばんは・」
エリー「おおおー、キャサリン・・」
マッサン「おおー」
キャサリン「お久しぶりです」
とキャサリンが訪ねてきました。
思わぬ、キャサリンとの再会です。
しかし・・なんで・・北海道まで・・来たのでしょうか・・
外で・・変な男が様子をうかがっていますが・・
この男は・・・
連続テレビ小説 マッサン(117/150回)は、
ふと誰か・・の声がしたような・・気がします。
キャサリン「こんばんは・・・、こんばんは」
と小声で
エリー「・・ん・・、今のは・・まさか・・」
キャサリン「こんばんは・」
エリー「おっほー、キャサリン・・」
マッサン「おおー」
キャサリン「お久しぶりです。民子です」
とキャサリンが訪ねてきました。
思わぬ、キャサリンとの再会です。
しかし・・なんで・・北海道まで・・来たのでしょうか・・
外で・・変な男が様子をうかがっていますが・・この男は・・・
マッサン「さあ・・、上がった・あがった」
エリー「どうして・・、ここに」
キャサリン「うちは、チャーリーと一緒に、英国に行くことに決めた」
エリー「・・いつ」
キャサリン「7/30に横浜から出とる、鋼艦船に乗っていく」
エリー「・あと、1ケ月・ちょっと」
キャサリン「エリー、一緒に行こう。
今の日本で外国人が暮して行くのは、大変や。
チャーリーと一緒に歩いてテルだけでどつかれたり、唾かけられたりして・・。
隙あらば逮捕や」
エリー「大丈夫・・」
キャサリン「スパイ容疑で取り調べ受けたら、殴るけるは当たり前、中には、拷問で命落とした人もおるらしい。エリーはマッサンらと離れたくない気持ちようわかる」
エマ「行こう。お父さんも、お母さんも一緒に行こうよ」
キャサリン「それは・・、無理や」
エマ「どうして・・」
キャサリン「落ち着いて、きいてやー。
エリー、マッサンと離縁するんや。
あんた、マッサンと結婚して日本の国籍になったんやな。
鋼艦船に乗るの英国籍の人だけや」
エリー「何・・、言ってるの」
キャサリン「あくまでも、戦争が終わるまでの一時的な、離縁じゃ。
マッサンもわかってくれるな」
マッサン「・・、あー、それは・・、じゃけんど」
エリー「あー、大丈夫」
エマ「何が、大丈夫なの。
捕まったらどうするの、拷問されたらどうするの。
お母さんだけでも逃げて。
船に乗って」
エリー「どうして、お母さん、何も悪いことしてない。
づーつと前から日本で暮らして」
キャサリン「エリー、ちゃんと聞いて、あんたの気持ちはようわかる。
だけど、人間死んだら終わりや」
エリー「でも・・」
キャサリン「命落としたら、おわりや。
何もかも失ってしますことになるんやで、お互いに」
マッサン「わざわざ・ありがとうございました。わしら、冷静になって、よう話あってみますけん」
キャサリン「何・・、言うてんの・・マッサン、話合う必要ない」
エリー「私は、ここにいる。だけど、ありがとう。ごめんなさい」
キャサリン「エリー・・」
エマ「お母さん・・」
マッサン「大丈夫じゃ・・」
キャサリン「今度の船が最後の船になるかもしれん。
身の安全のこと、エリーのこと考えてやって。
命あってのことじゃ・・、もんだいじゃ」
マッサン「ハイ」
キャサリンから突きつけられた、あまりにも残酷な選択。
マッサンは、一睡もすることが出来ずに、朝を迎えました。
俊夫「今日から、新人教育じゃー」
一馬「これは・・」
俊夫「花が・・、外国の文字入ってると・・何言われるか・わからんと・・。
わしや、いい言うたんじゃがのう。
・・お坊ちゃま、わしや・・・樽の調達に行ってきますわ」
エマは女学校です
先生「皆さん、今日から、英語の授業が選択になります。英語希望者は手を上げてください」
エマ「ハイ」
とエマだけが手を上げました・・が・・、皆の視線でエマも手を下しました。
キャサリン「今の日本で外国人が暮して行くの・・当たり前や・・。
殴るけるは当たり前や。
命落としたら何もかも終わりや・・」
といったキャサリンの言葉を思い出して・悲しくなる・エマでした。
級友「エマ・・エマ」
先生「どうしました」
エマはあたりにかまわず退席します
先生「・・亀山さん」
級友「エマ」
エリー「ごめんなさい。おそくなって」
花「エリーさん、みきさん、お料理上手よ」
みき「田舎料理しかできなくて」
花「どうしたの・・、顔色、悪いよ」
クマトラ「おかしいなー、こちらのラジオ・・どうじゃ」
エリー「あっちも・ちょっと・わるい」
クマトラ「じゃー、一馬にやらせっか」
俊夫「じゃー、7/30の船に乗らんかったら・・戻れんように、なるんでっか。
スコットランドには行けんいうことか」
マッサン「えりーは、日本人じゃから・・いいって」
俊夫「お坊ちゃま、船出した方がいい・・思いまっせ。
このままじゃ、日本におるのは気の毒じゃ、敵国人扱いにされて」
マッサン「エリーが英国に行くには、わしと、離縁せにゃ行けんのじゃ」
俊夫「離縁・・、なんじゃー、そりゃー」
マッサン「この戦争が終わるまでの一時の事で・・大丈夫とキャサリンは言ったけど。
わしらの人生なんじゃったんじや。
わしがエリーを連れて帰ったことが、悪かったんじゃろうのー。
わしと、出会ったばっかりに」
俊夫「そりゃーちがいまっせ、エリーさんが、自分で日本に行くことを決めなさったんじゃ。わしも、一緒なんじゃ。
広島が好きじゃ。
だけど、わしや、自分で決めたこと後悔してません。
わしゃ、学問もなし・・、だけんど。
人の気持ちはわかります。
エリーさんも一緒じゃ、絶対後悔してません」
マッサン「なんで、離れないかんのじゃー。
わしが、今あるのは、エリーのおかげじや。
わしゃ、まだ、エリーになんも恩返ししとらん」
俊夫「じゃけど、お坊ちゃま・、一番大事なのは身の安全でごわす」
マッサン「日本は、スコットランドと敵国どうしじゃ。
戦争が終わって、間違いなくまたあえて、一緒に住める確率があるんか。
もう会えんようになるかも知れんのじゃ・・、そう、思わんか。
俊兄いの言うことはようわかっとる。
ホンマに、日本におってエリーを守り切れるんか・・、わしは、そう考えると・・怖い。
こわうてしかたないんじや」
俊夫「うん・・」
それを聞いている、エリーも泣いています。
明日の連続テレビ小説 マッサン(118/150回)をお楽しみに・・
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本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう!ecarkimi
外出を控えるように言われたエリーは家の中で退屈ですよね。
本なんか読んでいます。
マッサンは、海軍のウイスキー指定工場で連日の増産を要求され、従業員の募集に踏み切ります。
今日は、面接の日だったのです。
カーテンを閉めようと窓際に寄ると、DOKAHウイスキーの面接に来た女性たちが並んでいます。ふと・・、若い女性とめが合いました。若い女性は・・母に何か言います。
ヒデコ「お母さん・・」
母はエリーを見て・・、怪訝な顔します。
エリーは複雑な気持ちで・・また椅子に戻りました。
面接が始まります。
右から、一馬、マッサン、クマトラの順番で面接官の役目です。
博美「よろしくお願いします」
クマトラ「おー、博美」
博美「はい」
クマトラ「なんだ、達者にしてたんか。博美のお父さんは、ニシン手伝ってくれたんだ・・。親父、達者か」
博美「おととい、なくなりました」
クマトラ「そうかー、親父は大酒飲みじゃつたなー」
博美「お酒は、飲みませんでした」
クマトラ「ありゃー、そうじゃつたかー。博美のおやじは働きもんじゃつた。マッサン・・、雇ってやってくれ」
一馬「・・、もういいから、邪魔しないでくれ」
クマトラ「なんだ」
とクマトラは・・面接になりません。
一方、エリーは外で花壇を見ている女の子を見ています。
エリーは、その子に・近づいて
エリー「この花・・、なんだか、知ってる・・」
ヒデコ「・・、なでしこ」
エリー「こんにちは・・、私、亀山えりー」
ヒデコ「私は、秀子と呼ばれています」
とエリーは久しぶりに・・会話が出来てうれしそうです。
面接は続いています。
一馬「次の方・どうぞ・」
マッサン「えー・・、中村みき・さん。出身は夕張。何かお仕事されていましたか」
中村みき「小樽の食堂で働いていました。港で知り合った主人と知り合って、結婚しましたが、出征し、先月・戦死の広報が届きました。今、親戚の家でお世話になっています。雇ってください。お願いします。娘と二人で、食うものにも困っています」
クマトラ「料理が出来る。そりゃーいい。ここで、働け・・。マッサン、賄を手伝ってもらえ。工員も増える。二人では、足りんくなる。エリーを手伝ってもらえ」
中村みき「エリー・・」
と顔色が少し変わりました。
クマトラ「・・、イギリスのスコットランド出身だ。だけんと・・、エリーは日本人だ」
エリーと秀子は花壇を見ています。
ヒデコ「この花壇は、エリーさんが・・。すごくきれい」
エリー「・・、よかったら、コーヒーどう・・。クッキーもあるよ。若い人、遠慮しちゃダメよ」
そこにエマが帰ってきました。
エマ「ただいまー」
エリー「・デコ、娘のエマ・・」
エマ「デコ・・」
ヒデコ「こんにちは」
同じ年位の二人はすぐに仲良くなりました。
ヒデコ「うらやましいな・・、女学校行ってんだ・・」
エマ「最近・・、あんまり、勉強楽しくなくなった。ほとんどのひとが料簡賢母目指してるの・・」
ヒデコ「でも・・、行ってみたかったなー・・。学校の先生に成りたかったんだ」
そこに、お母さんのみきが面接を終えてきました。
中村みき「ヒデコ・・、何してんだ・・、こんなとこで・・」
ヒデコ「面接終わった・・」
中村みき「すみません、ヒデコの母です」
エリー「初めまして、亀山エリーです。こちら・・、エマ」
中村みき「随分気安く話してたけど・・、母さんが、ここに何しに来たか・・,わかってるの」
エマ「とっても、楽しかったんです・・」
エリー「ヒデコ・・、おみやげ持って帰って」
ヒデコ「え・・本当」
中村みき「やめてください・・」
と恐縮そうに固辞しました。
中村みき「すみません・・、でも、本当に・・、結構です」
エリー「・デコ、亦ね・・、さようなら」
ヒデコ「さようなら」
夕方マッサンとエリーとエマが家族水入らずで話しています。
エマ「ネエ・・、ヒデコのお母さん、雇ってあげてよ・・」
エリー「ううん・・。マッサンどうしたの」
マッサン「みきさんとこの、旦那さん、戦死されたそうじゃ・・」
エマ「・デコ、あんなに元気してたのに・・。だったらなおのこと雇ってあげて。二人とも困っているんでしょう」
マッサン「エマ、面接に来た人の子と、仲良くなるのは・・、面接は・・、公平にせないかん。皆生活にに困ってる人だ・・。旦那さんが戦死された人もいる」
エマ「ジャー、皆雇ってあげたらいいじゃん」
マッサン「無茶言うな」
エマ「少しでも、分配するの、当たり前でしょう・・」
エリー「マッサン・・、私も・・。エマの言うこと間違ってない」
マッサン「ジャケンど・・・皮肉なもんじゃのう・・。エリーは石をなげられた。けんど、工場は戦争が始まったことで・・」
エリー「マッサン・・、私は・大丈夫、大丈夫。マッサンいつも私を守ってくれるでしょう」
マッサン「勿論じゃ」
マッサン「一馬、名簿はできたか」
一馬「ハイ。こちらです」
俊夫「何人雇うことにしたんじゃ」
一馬「12人」
俊夫「え・そんな、よけえに・・。そんな・・12いうて・・」
マッサン「今後の戦局はどげえ・なるか・わからん。わしらの務めジャー。先を見据えてのことじゃー」
俊夫「わしも、面接立ち会うんじゃつた」
マッサン「エマにいわれてのう・・」
俊夫「エマ御嬢さんが・・これも、お国のためじゃ思うて・・、明日からビシビシやるどー」
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エリー「皿がここ・・。ナイフとスプーンは・・」
中村みき「これ・・、本モノの銀・・ですか」
ヒデコ「あー、白いお米だ・・。あー、いい匂い」
エリー「お米の配給は少しづつ少なくなってるけど・・、たくさんあります。毎日たくさん食べてください」
ヒデコ「やったー」
エマが入ってきました。
エリー「エマ、ご挨拶しなさい」
中村みき「エマ、お嬢様。賄のみきです。どうぞよろしくお願いいたします」
エリー「・デコは、工場で働くことになりました」
エマ「・デコも働くの」
ヒデコ「お嬢様、じゃものなー」
エマ「本当・・、来て」
キャラメルをエマにもらいました。
ヒデコ「おー・・、久しぶり・・、うまーい」
エマ「でしょう・・」
ヒデコ「やっぱ、キャラメルはキャラメルじゃのう。いいな、立派なおうちに自分の部屋」
エマ「ふふふ・・」
ヒデコ「本も、たくさんある・・」
エマ「読みたいもんあったら、なんでも・・、貸したゲル」
ヒデコ「本当・・」
本を見ていると・・ノートが出てきます。そこに・・鬼畜の娘・エマ・・と書かれています。
ヒデコ「エマ、どうしたの・・、もしかして、学校で。あんな素敵なお母さんのことを・・、鬼畜だなんて・・。ブットバシテやればよかったのに」
エマ「ぶっとばす・・。それって暴力・・、だめよ・・暴力は」
ヒデコ「大丈夫、時と場合によるよ。自分の身は自分で守らなきゃ」
オルガンを弾いて、歌を歌っているエマです。
いい友達が出来てうれしそうですね。
エリー「すごく気が付くし、それに優しい」
マッサン「エマも娘さんと、仲良くなったのー」
エマ「お父さん・・、ありがとう」
マッサン「相当・・、気がおうたんじゃのー」
と誰か・・の声がしたような・・気がします。
キャサリン「こんばんは・・・、こんばんは」
と小声で
エリー「・・ん・・、今のは・・まさか・・」
キャサリン「こんばんは・」
エリー「おおおー、キャサリン・・」
マッサン「おおー」
キャサリン「お久しぶりです」
とキャサリンが訪ねてきました。
思わぬ、キャサリンとの再会です。
しかし・・なんで・・北海道まで・・来たのでしょうか・・
外で・・変な男が様子をうかがっていますが・・
この男は・・・
連続テレビ小説 マッサン(117/150回)は、
ふと誰か・・の声がしたような・・気がします。
キャサリン「こんばんは・・・、こんばんは」
と小声で
エリー「・・ん・・、今のは・・まさか・・」
キャサリン「こんばんは・」
エリー「おっほー、キャサリン・・」
マッサン「おおー」
キャサリン「お久しぶりです。民子です」
とキャサリンが訪ねてきました。
思わぬ、キャサリンとの再会です。
しかし・・なんで・・北海道まで・・来たのでしょうか・・
外で・・変な男が様子をうかがっていますが・・この男は・・・
マッサン「さあ・・、上がった・あがった」
エリー「どうして・・、ここに」
キャサリン「うちは、チャーリーと一緒に、英国に行くことに決めた」
エリー「・・いつ」
キャサリン「7/30に横浜から出とる、鋼艦船に乗っていく」
エリー「・あと、1ケ月・ちょっと」
キャサリン「エリー、一緒に行こう。
今の日本で外国人が暮して行くのは、大変や。
チャーリーと一緒に歩いてテルだけでどつかれたり、唾かけられたりして・・。
隙あらば逮捕や」
エリー「大丈夫・・」
キャサリン「スパイ容疑で取り調べ受けたら、殴るけるは当たり前、中には、拷問で命落とした人もおるらしい。エリーはマッサンらと離れたくない気持ちようわかる」
エマ「行こう。お父さんも、お母さんも一緒に行こうよ」
キャサリン「それは・・、無理や」
エマ「どうして・・」
キャサリン「落ち着いて、きいてやー。
エリー、マッサンと離縁するんや。
あんた、マッサンと結婚して日本の国籍になったんやな。
鋼艦船に乗るの英国籍の人だけや」
エリー「何・・、言ってるの」
キャサリン「あくまでも、戦争が終わるまでの一時的な、離縁じゃ。
マッサンもわかってくれるな」
マッサン「・・、あー、それは・・、じゃけんど」
エリー「あー、大丈夫」
エマ「何が、大丈夫なの。
捕まったらどうするの、拷問されたらどうするの。
お母さんだけでも逃げて。
船に乗って」
エリー「どうして、お母さん、何も悪いことしてない。
づーつと前から日本で暮らして」
キャサリン「エリー、ちゃんと聞いて、あんたの気持ちはようわかる。
だけど、人間死んだら終わりや」
エリー「でも・・」
キャサリン「命落としたら、おわりや。
何もかも失ってしますことになるんやで、お互いに」
マッサン「わざわざ・ありがとうございました。わしら、冷静になって、よう話あってみますけん」
キャサリン「何・・、言うてんの・・マッサン、話合う必要ない」
エリー「私は、ここにいる。だけど、ありがとう。ごめんなさい」
キャサリン「エリー・・」
エマ「お母さん・・」
マッサン「大丈夫じゃ・・」
キャサリン「今度の船が最後の船になるかもしれん。
身の安全のこと、エリーのこと考えてやって。
命あってのことじゃ・・、もんだいじゃ」
マッサン「ハイ」
キャサリンから突きつけられた、あまりにも残酷な選択。
マッサンは、一睡もすることが出来ずに、朝を迎えました。
俊夫「今日から、新人教育じゃー」
一馬「これは・・」
俊夫「花が・・、外国の文字入ってると・・何言われるか・わからんと・・。
わしや、いい言うたんじゃがのう。
・・お坊ちゃま、わしや・・・樽の調達に行ってきますわ」
エマは女学校です
先生「皆さん、今日から、英語の授業が選択になります。英語希望者は手を上げてください」
エマ「ハイ」
とエマだけが手を上げました・・が・・、皆の視線でエマも手を下しました。
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殴るけるは当たり前や。
命落としたら何もかも終わりや・・」
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級友「エマ」
エリー「ごめんなさい。おそくなって」
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マッサン「えりーは、日本人じゃから・・いいって」
俊夫「お坊ちゃま、船出した方がいい・・思いまっせ。
このままじゃ、日本におるのは気の毒じゃ、敵国人扱いにされて」
マッサン「エリーが英国に行くには、わしと、離縁せにゃ行けんのじゃ」
俊夫「離縁・・、なんじゃー、そりゃー」
マッサン「この戦争が終わるまでの一時の事で・・大丈夫とキャサリンは言ったけど。
わしらの人生なんじゃったんじや。
わしがエリーを連れて帰ったことが、悪かったんじゃろうのー。
わしと、出会ったばっかりに」
俊夫「そりゃーちがいまっせ、エリーさんが、自分で日本に行くことを決めなさったんじゃ。わしも、一緒なんじゃ。
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だけど、わしや、自分で決めたこと後悔してません。
わしゃ、学問もなし・・、だけんど。
人の気持ちはわかります。
エリーさんも一緒じゃ、絶対後悔してません」
マッサン「なんで、離れないかんのじゃー。
わしが、今あるのは、エリーのおかげじや。
わしゃ、まだ、エリーになんも恩返ししとらん」
俊夫「じゃけど、お坊ちゃま・、一番大事なのは身の安全でごわす」
マッサン「日本は、スコットランドと敵国どうしじゃ。
戦争が終わって、間違いなくまたあえて、一緒に住める確率があるんか。
もう会えんようになるかも知れんのじゃ・・、そう、思わんか。
俊兄いの言うことはようわかっとる。
ホンマに、日本におってエリーを守り切れるんか・・、わしは、そう考えると・・怖い。
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俊夫「うん・・」
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本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう!ecarkimi
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