2014年07月01日
ヘルパンギーナ 子供
ヘルパンギーナ流行の兆し、
患者7週連続増−
鳥取で警報値超過、
「県内全域で増加」
「夏かぜ」の代表的な疾患のヘルパンギーナが流行の兆しを見せている。
国立感染症研究所がまとめた6月16日から22日までの週の患者報告は、
全国平均で前週比1.5倍の報告数を記録。
7週連続で報告数が増えており、
前週比3倍となった鳥取県では警報基準値を超過した。
同県衛生環境研究所は「県内全域で患者が増加し、
流行している」とし、
うがいや手洗いの徹底に加え、
罹患した場合は早目に医療機関を受診することを勧めている。
同研究所がまとめた6月16日から22日までの
全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、
定点医療機関当たり1.31人。
都道府県別の報告数は、
鳥取が最多で6.05人。
次いで山口(4.6人)、
宮崎(3.67人)、
大分(3.58人)、
熊本(3.08人)、
徳島(2.57人)、
佐賀(2.52人)、
長崎(2.43人)、
大阪(2.34人)、
群馬(2.27人)、
鹿児島と福岡(2.11人)、
三重(2.0人)、
香川(1.9人)、
東京(1.88人)などの順だった。
西日本を中心に定点当たり6.0人の警報基準値を
上回る保健所管内が増えている。
鳥取県の中部(11.0人)と東部(6.75人)、
山口県の山口(8.6人)、
萩(8.5人)、
周南(8.38人)、
長門(7.5人)、
宮崎県の日向(9.5人)と延岡(8.3人)、
大分県の南部(11.0人)、
熊本県の菊池(6.8人)と宇城(6.5人)、
佐賀県の伊万里(7.0人)、
長崎県の県南(8.8人)、
群馬県の安中(8.0人)と高崎市(6.67人)などで
警報基準値を超えている。
ヘルパンギーナは、
高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、
乳幼児が罹患するケースが多い。
2-7日の潜伏期間後、
38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。
2-4日で熱が下がり、
7日程度で治癒する。
高熱や口腔内の痛みで、
食事や水分を十分に取れず、
脱水になるほか、
熱性けいれんや髄膜炎、
心筋炎といった合併症を生じる可能性がある。
患者のせきや、
つばなどに含まれるウイルスによって感染する。
新型インフル発生時の患者移送車両を確保−
東京都が救急関連団体と協定
新型インフルエンザの発生に備え、
東京都は30日、
救急関連団体と患者移送に関する協定を結んだ。
新型インフルエンザ専門外来の医療機関から
感染症指定医療機関に患者を移送する際、
民間の救急車などを活用するのが目的。
都は今後、
車両の確保に加え、
移送を担う民間事業者への感染症対策などの教育を行うことで、
緊急時の搬送体制の拡充を図る。
新型インフルエンザの
「発生早期」の段階では、
新型インフルエンザに罹患した患者に対し、
感染症法に基づき、
感染症指定医療機関への入院措置が行われる。
ただ、
保健所が入院可能な医療機関まで患者を移送する必要があり、
車両の確保や従事者の感染防止などが課題となっていた。
都が協定を締結したのは、
財団法人東京防災救急協会と東京民間救急コールセンター
登録業者連絡協議会の2団体。
東京防災救急協会は、
緊急性のない通院や転院搬送などの際、
民間救急やタクシーの案内などを実施。
東京消防庁から患者搬送を認められ、
東京民間救急コールセンターに登録した事業者で組織された連絡協議会は、
民間救急の普及促進や事業者の教育・訓練を担っている。
都感染症対策課は「新型インフルエンザはいつ、
どこで発生するか分からないため、
発生に備え、
あらかじめ対応可能な複数の事業者の確保や配車方法の整備などが必要」
と指摘。
民間救急に関するノウハウを持つ2団体と連携することで、
緊急時の車両確保につなげたい考えだ。
新型インフルエンザの患者が発生した場合、
東京防災救急協会などが移送可能な民間事業者を保健所に紹介。
保健所と事業者で調整した上で、
新型インフルエンザの専門外来から感染症指定医療機関まで
患者を移送するという。
今後、
事業者に対する個人防護服の提供に加え、
搬送時の感染症対策の教育や訓練を行う予定。
ヘルパンギーナとは、
主に乳幼児や子供を対象として発症しやすいウイルス
感染症で俗にいう「夏かぜ」と呼ばれる疾患です。
季節・時期的な特徴としては毎年6月下旬あたりから
8月中にかけて流行する特徴を持ちます。
ヘルパンギーナを発症すると、
突然非常に高い高熱を発症するケースも多くあります。
夏場になって突然前触れもなく高熱を発症するようなケースでは
ヘルパンギーナを発症している可能性も検討する必要があるでしょう。
症状としては、
口内に水泡や水ぶくれ、
口蓋垂(のどちんこの事です)に炎症症状が確認されるようになり
食べ物を摂取する際に喉に強い痛みを伴うケースが大半です。
ヘルパンギーナは前術した通りウイルスを感染源とする
ウイルス感染症です。
感染原因となる原因ウイルスは、
「エンテロウイルス」と呼ばれるウイルス群に属するウイルスです。
尚、
ヘルパンギーナはエンテロウイルス群の中でも主に
「コクサッキーウイルス」が原因となって発症します。
(※ヘルパンギーナの発症原因となるエンテロウイルスは幾つも確認されており
コクサッキーウイルスだけとは限りません)
【主なエンテロウイルス群】
☆コクサッキーウイルス(A群)
☆コクサッキーウイルス(B群)
☆エコーウイルス
☆エンテロウイルス(68型〜72型)
ヘルパンギーナの原因であるコクサッキーウイルスとは、
ピコルナウイルス科エンテロウイルス属に含まれる
ウイルスでRNA遺伝子情報を持つウイルスの一種です。
コクサッキーウイルスはA群(CA)・B群(CB)に分類されますが、
ヘルパンギーナや同様の夏風邪症状をもたらす手足口病などの
原因ウイルスは主にA型コクサッキーウイルスです。
ヘルパンギーナはこのようにウイルスを感染源とする
ウイルス感染症ですから2次感染に対しても注意が必要です。
ヘルパンギーナの代表的な症状は口腔内を中心に水泡や
強い炎症を発症する点です。
この症状は前述したヘルパンギーナの原因となる
コクサッキーウイルスなどのエンテロウイルス群が
口腔内の喉や腸管内で増殖する特徴を持つためです。
※エンテロウイルスのエンテロとは腸管の意味です
ではここで、
ヘルパンギーナの主な症状について確認しておきましょう。
【ヘルパンギーナの主な症状一覧】
☆発熱(38度以上、時には39度〜40度近い高熱を発症するケースも)
☆口内の口内炎・水泡や水泡が破れた後のただれ
☆喉・口蓋垂の炎症症状
☆高熱による倦怠感・関節の痛み
☆稀に急激な発熱に伴う熱性痙攣
以上はヘルパンギーナを発症した際に確認されている主な症状の一覧です。
特に
「急激な高熱」と
「口内炎や水泡」そして
「咽や口蓋垂の炎症症状」はヘルパンギーナの代表的な
3つの症状であると言えます。
熱は比較的、
高熱を発症する傾向にある点に関してはしっかりと把握しておく必要があります。
ヘルパンギーナの独特の症状とも言える口内に発生する水泡は、
口腔内の上あご部分や咽頭部周辺に多く発症する傾向がある点も
症状のポイントと言えます。
尚、
水泡はひとつだけとは限らず多数発生するケースも多く水泡の直径は
2ミリ〜4ミリ程度の大きさであるのも特徴の一つで、
小さい水泡ではありますがお母さんが目視で十分確認できるサイズです。
ヘルパンギーナはウイルス性感染症ですから、
家族内に症状を発症した方がいる場合は既に
家族内でウイルス感染を起こしている可能性は十分考えられます。
大人がヘルパンギーナに感染するケースでは、
子供からの2次感染によるケースも多くウイルス種も複数存在することから、
何度もヘルパンギーナを発症する可能性がある事を覚えておく必要があります。
大人は免疫力も体力も子供と比較すると強い傾向にありますが、
大人が感染した場合は
39度を超える高熱などやや重い症状が続く事もあります。
ヘルパンギーナは数日で回復する病気ですが症状がピークの状態の時には
強い倦怠感や関節の痛みなども伴う為、
大人の発症のケースでは高熱が発症している
数日間は仕事なども控えたほうが良いでしょう。
尚、
家族内に発症者が既にいる場合で、
自分も既に2次感染している場合であっても全ての感染者に同様の症状が出るとは限りません。
大人が症状を発症する多くのケースは免疫力が低下している
いわゆる体調不良状態の時に感染してしまった場合です。
ですから仮に子供が幼稚園や学校などでウイルスをもらってきてしまったとしても
体調管理をしっかりと整え、
症状を発症させない自己管理が大切となります。
ヘルパンギーナの発症原因であるエンテロウイルスの潜伏期間は、
一般的に2日〜5日程度です。
(長くても1週間程度)
潜伏期間とはウイルスが体内に侵入してから前述した
ヘルパンギーナの症状を発症するまでの期間のことです。
潜伏期間内に感染がわかるような自覚症状はほとんどない為、
家族内で感染の有無を確認することは難しく発症後に
感染がわかるケースがほとんどです。
尚、
エンテロウイルスは
Bの症状の発症期間を過ぎ症状が収まってきた
Cの回復期に入っても2週間〜3週間以上の長期に渡り
便からウイルスが検出されるケースが多いことも確認されております。
症状が治まり見た目は元気な状態になったとしても糞口感染
(便に触れた手から体内に侵入する感染)による
感染の可能性がなくなったわけではないのですね。
乳幼児がいらっしゃるご家庭では、
免疫力が低下しているような体調を崩している場合は
おむつ交換の際にお父さん・お母さんともに
使い捨ての手袋を使うなどして
2次感染の予防対策を行う必要があります。
最後にヘルパンギーナの治療法について見ていきましょう。
ヘルパンギーナはエンテロウイルス群によるウイルス感染症ですが、
現在のところ予防となる抗ウイルス剤やワクチンはありません。
その為、
予防接種などが行われることはありません。
ですからヘルパンギーナの治療に関しては症状に対する
治療を行う対症療法が基本となります。
※対症療法=症状に合わせて治療を行うこと
ヘルパンギーナの治療の基本は、
高熱を発症しやすい事からまずは安静に過ごすこと。
そして、
高熱に伴う脱水症状を防止するために水分補給をしっかり行うことが大切です。
ヘルパンギーナでは口腔内に多数の口内炎や咽頭部の炎症を発症する為、
酸味のある果物ジュースなどは痛みが強く子供が嫌がる事も多いでしょう。
このような場合はイオン飲料の摂取や、
湯さましなど刺激の弱い水分補給を心がけるようにしましょう。
尚、
口内に発生する水泡に関しては通常
2〜3日ほどで表面がやぶれてただれてきますが
1週間程度で口内の皮膚も回復してきます。
発熱に関しては、
2〜3日程度で徐々に熱が下がりますが、
熱が長期間にわたって下がらないケースでは髄膜炎等の合
併症を発症している可能性もある為、
必ず病院の診察を受けることが大切です。
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患者7週連続増−
鳥取で警報値超過、
「県内全域で増加」
「夏かぜ」の代表的な疾患のヘルパンギーナが流行の兆しを見せている。
国立感染症研究所がまとめた6月16日から22日までの週の患者報告は、
全国平均で前週比1.5倍の報告数を記録。
7週連続で報告数が増えており、
前週比3倍となった鳥取県では警報基準値を超過した。
同県衛生環境研究所は「県内全域で患者が増加し、
流行している」とし、
うがいや手洗いの徹底に加え、
罹患した場合は早目に医療機関を受診することを勧めている。
同研究所がまとめた6月16日から22日までの
全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、
定点医療機関当たり1.31人。
都道府県別の報告数は、
鳥取が最多で6.05人。
次いで山口(4.6人)、
宮崎(3.67人)、
大分(3.58人)、
熊本(3.08人)、
徳島(2.57人)、
佐賀(2.52人)、
長崎(2.43人)、
大阪(2.34人)、
群馬(2.27人)、
鹿児島と福岡(2.11人)、
三重(2.0人)、
香川(1.9人)、
東京(1.88人)などの順だった。
西日本を中心に定点当たり6.0人の警報基準値を
上回る保健所管内が増えている。
鳥取県の中部(11.0人)と東部(6.75人)、
山口県の山口(8.6人)、
萩(8.5人)、
周南(8.38人)、
長門(7.5人)、
宮崎県の日向(9.5人)と延岡(8.3人)、
大分県の南部(11.0人)、
熊本県の菊池(6.8人)と宇城(6.5人)、
佐賀県の伊万里(7.0人)、
長崎県の県南(8.8人)、
群馬県の安中(8.0人)と高崎市(6.67人)などで
警報基準値を超えている。
ヘルパンギーナは、
高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、
乳幼児が罹患するケースが多い。
2-7日の潜伏期間後、
38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。
2-4日で熱が下がり、
7日程度で治癒する。
高熱や口腔内の痛みで、
食事や水分を十分に取れず、
脱水になるほか、
熱性けいれんや髄膜炎、
心筋炎といった合併症を生じる可能性がある。
患者のせきや、
つばなどに含まれるウイルスによって感染する。
新型インフル発生時の患者移送車両を確保−
東京都が救急関連団体と協定
新型インフルエンザの発生に備え、
東京都は30日、
救急関連団体と患者移送に関する協定を結んだ。
新型インフルエンザ専門外来の医療機関から
感染症指定医療機関に患者を移送する際、
民間の救急車などを活用するのが目的。
都は今後、
車両の確保に加え、
移送を担う民間事業者への感染症対策などの教育を行うことで、
緊急時の搬送体制の拡充を図る。
新型インフルエンザの
「発生早期」の段階では、
新型インフルエンザに罹患した患者に対し、
感染症法に基づき、
感染症指定医療機関への入院措置が行われる。
ただ、
保健所が入院可能な医療機関まで患者を移送する必要があり、
車両の確保や従事者の感染防止などが課題となっていた。
都が協定を締結したのは、
財団法人東京防災救急協会と東京民間救急コールセンター
登録業者連絡協議会の2団体。
東京防災救急協会は、
緊急性のない通院や転院搬送などの際、
民間救急やタクシーの案内などを実施。
東京消防庁から患者搬送を認められ、
東京民間救急コールセンターに登録した事業者で組織された連絡協議会は、
民間救急の普及促進や事業者の教育・訓練を担っている。
都感染症対策課は「新型インフルエンザはいつ、
どこで発生するか分からないため、
発生に備え、
あらかじめ対応可能な複数の事業者の確保や配車方法の整備などが必要」
と指摘。
民間救急に関するノウハウを持つ2団体と連携することで、
緊急時の車両確保につなげたい考えだ。
新型インフルエンザの患者が発生した場合、
東京防災救急協会などが移送可能な民間事業者を保健所に紹介。
保健所と事業者で調整した上で、
新型インフルエンザの専門外来から感染症指定医療機関まで
患者を移送するという。
今後、
事業者に対する個人防護服の提供に加え、
搬送時の感染症対策の教育や訓練を行う予定。
ヘルパンギーナとは、
主に乳幼児や子供を対象として発症しやすいウイルス
感染症で俗にいう「夏かぜ」と呼ばれる疾患です。
季節・時期的な特徴としては毎年6月下旬あたりから
8月中にかけて流行する特徴を持ちます。
ヘルパンギーナを発症すると、
突然非常に高い高熱を発症するケースも多くあります。
夏場になって突然前触れもなく高熱を発症するようなケースでは
ヘルパンギーナを発症している可能性も検討する必要があるでしょう。
症状としては、
口内に水泡や水ぶくれ、
口蓋垂(のどちんこの事です)に炎症症状が確認されるようになり
食べ物を摂取する際に喉に強い痛みを伴うケースが大半です。
ヘルパンギーナは前術した通りウイルスを感染源とする
ウイルス感染症です。
感染原因となる原因ウイルスは、
「エンテロウイルス」と呼ばれるウイルス群に属するウイルスです。
尚、
ヘルパンギーナはエンテロウイルス群の中でも主に
「コクサッキーウイルス」が原因となって発症します。
(※ヘルパンギーナの発症原因となるエンテロウイルスは幾つも確認されており
コクサッキーウイルスだけとは限りません)
【主なエンテロウイルス群】
☆コクサッキーウイルス(A群)
☆コクサッキーウイルス(B群)
☆エコーウイルス
☆エンテロウイルス(68型〜72型)
ヘルパンギーナの原因であるコクサッキーウイルスとは、
ピコルナウイルス科エンテロウイルス属に含まれる
ウイルスでRNA遺伝子情報を持つウイルスの一種です。
コクサッキーウイルスはA群(CA)・B群(CB)に分類されますが、
ヘルパンギーナや同様の夏風邪症状をもたらす手足口病などの
原因ウイルスは主にA型コクサッキーウイルスです。
ヘルパンギーナはこのようにウイルスを感染源とする
ウイルス感染症ですから2次感染に対しても注意が必要です。
ヘルパンギーナの代表的な症状は口腔内を中心に水泡や
強い炎症を発症する点です。
この症状は前述したヘルパンギーナの原因となる
コクサッキーウイルスなどのエンテロウイルス群が
口腔内の喉や腸管内で増殖する特徴を持つためです。
※エンテロウイルスのエンテロとは腸管の意味です
ではここで、
ヘルパンギーナの主な症状について確認しておきましょう。
【ヘルパンギーナの主な症状一覧】
☆発熱(38度以上、時には39度〜40度近い高熱を発症するケースも)
☆口内の口内炎・水泡や水泡が破れた後のただれ
☆喉・口蓋垂の炎症症状
☆高熱による倦怠感・関節の痛み
☆稀に急激な発熱に伴う熱性痙攣
以上はヘルパンギーナを発症した際に確認されている主な症状の一覧です。
特に
「急激な高熱」と
「口内炎や水泡」そして
「咽や口蓋垂の炎症症状」はヘルパンギーナの代表的な
3つの症状であると言えます。
熱は比較的、
高熱を発症する傾向にある点に関してはしっかりと把握しておく必要があります。
ヘルパンギーナの独特の症状とも言える口内に発生する水泡は、
口腔内の上あご部分や咽頭部周辺に多く発症する傾向がある点も
症状のポイントと言えます。
尚、
水泡はひとつだけとは限らず多数発生するケースも多く水泡の直径は
2ミリ〜4ミリ程度の大きさであるのも特徴の一つで、
小さい水泡ではありますがお母さんが目視で十分確認できるサイズです。
ヘルパンギーナはウイルス性感染症ですから、
家族内に症状を発症した方がいる場合は既に
家族内でウイルス感染を起こしている可能性は十分考えられます。
大人がヘルパンギーナに感染するケースでは、
子供からの2次感染によるケースも多くウイルス種も複数存在することから、
何度もヘルパンギーナを発症する可能性がある事を覚えておく必要があります。
大人は免疫力も体力も子供と比較すると強い傾向にありますが、
大人が感染した場合は
39度を超える高熱などやや重い症状が続く事もあります。
ヘルパンギーナは数日で回復する病気ですが症状がピークの状態の時には
強い倦怠感や関節の痛みなども伴う為、
大人の発症のケースでは高熱が発症している
数日間は仕事なども控えたほうが良いでしょう。
尚、
家族内に発症者が既にいる場合で、
自分も既に2次感染している場合であっても全ての感染者に同様の症状が出るとは限りません。
大人が症状を発症する多くのケースは免疫力が低下している
いわゆる体調不良状態の時に感染してしまった場合です。
ですから仮に子供が幼稚園や学校などでウイルスをもらってきてしまったとしても
体調管理をしっかりと整え、
症状を発症させない自己管理が大切となります。
ヘルパンギーナの発症原因であるエンテロウイルスの潜伏期間は、
一般的に2日〜5日程度です。
(長くても1週間程度)
潜伏期間とはウイルスが体内に侵入してから前述した
ヘルパンギーナの症状を発症するまでの期間のことです。
潜伏期間内に感染がわかるような自覚症状はほとんどない為、
家族内で感染の有無を確認することは難しく発症後に
感染がわかるケースがほとんどです。
尚、
エンテロウイルスは
Bの症状の発症期間を過ぎ症状が収まってきた
Cの回復期に入っても2週間〜3週間以上の長期に渡り
便からウイルスが検出されるケースが多いことも確認されております。
症状が治まり見た目は元気な状態になったとしても糞口感染
(便に触れた手から体内に侵入する感染)による
感染の可能性がなくなったわけではないのですね。
乳幼児がいらっしゃるご家庭では、
免疫力が低下しているような体調を崩している場合は
おむつ交換の際にお父さん・お母さんともに
使い捨ての手袋を使うなどして
2次感染の予防対策を行う必要があります。
最後にヘルパンギーナの治療法について見ていきましょう。
ヘルパンギーナはエンテロウイルス群によるウイルス感染症ですが、
現在のところ予防となる抗ウイルス剤やワクチンはありません。
その為、
予防接種などが行われることはありません。
ですからヘルパンギーナの治療に関しては症状に対する
治療を行う対症療法が基本となります。
※対症療法=症状に合わせて治療を行うこと
ヘルパンギーナの治療の基本は、
高熱を発症しやすい事からまずは安静に過ごすこと。
そして、
高熱に伴う脱水症状を防止するために水分補給をしっかり行うことが大切です。
ヘルパンギーナでは口腔内に多数の口内炎や咽頭部の炎症を発症する為、
酸味のある果物ジュースなどは痛みが強く子供が嫌がる事も多いでしょう。
このような場合はイオン飲料の摂取や、
湯さましなど刺激の弱い水分補給を心がけるようにしましょう。
尚、
口内に発生する水泡に関しては通常
2〜3日ほどで表面がやぶれてただれてきますが
1週間程度で口内の皮膚も回復してきます。
発熱に関しては、
2〜3日程度で徐々に熱が下がりますが、
熱が長期間にわたって下がらないケースでは髄膜炎等の合
併症を発症している可能性もある為、
必ず病院の診察を受けることが大切です。
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