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2014年07月01日

日本はスイーツ大国に?


2兆円市場…

なぜ日本はスイーツ大国に?

世界で活躍する日本人パティシエの増加も後押し







昨年、

フランスで行われたパティシエの最高峰を決めるコンクール

「クープ・デュ・モンド・ドュ・ラ・パティスリー」で、


日本チームが優勝国のフランスに続き銀メダルを獲得し話題となった。

近年、

このような権威あるコンテストで入選を果たす日本人が増えており、


日本のパティシエへの世界的な評価が高まっているという。



 

また、

パティシエだけでなく、


消費者にとってもスイーツは身近なものとなった。

2013年度の日本国内における和洋菓子・デザート市場は2兆1096億円。

ここ数年の不況や震災で娯楽や嗜好品の需要が伸び悩む中、

スイーツの売り上げは変わらず高水準を保っており、

日本人がいかにスイーツ好きなのかがわかる。



 


さらに、

国内だけにとどまらず「

堂島ロール」(モンシェール)などの洋菓子から

「トッポ」(ロッテ)、


「じゃがビー」(カルビー)といったスナックまで、

日本製菓子の海外進出ラッシュも起きている。



 
かつて、

贅沢品として海を渡ってきた洋菓子だが、

今や日本の菓子製作技術は世界のトップレベルまで登りつめ、

逆に海外に発信されるようになった。

気がつけば日本は世界屈指の

「スイーツ大国」となっていたのだ。







● 日本の洋菓子界を築いた巨匠たち




 

日本のスイーツ業界がここまで成長したのは、

パティシエたちの活躍も大きい。

「スーパースイーツ製菓専門学校」製菓講師の市田哲朗氏は

日本の洋菓子のレベルが上がった背景について、


こう説明する。



「1960年代後半、

砂糖の輸入自由化などに伴い、

菓子への関心が高まりました。

パティシエたちが海外での活躍を求めるようになったのも、

そのぐらいの時期からです。

それまで

『日本人がつくる洋菓子なんて……』と思われていたのを、

世界に認めさせた彼らの功績は非常に大きいと思います」



 

中でも、

東京・世田谷区の洋菓子店

「オーボンヴュータン」のオーナーシェフ・河田勝彦氏は、


フランス菓子の第一人者であり、

日本の洋菓子界の礎を築いた人物としても有名だ。

67年に日本を離れ、

9年間フランスで過ごした河田氏。

差別や言葉の壁にぶつかりながらも奮闘する彼の元には、

日本人パティシエが集うようになった。

東京都洋菓子協会会長の大山栄蔵氏、

東京都・港区のスフレ専門店「ル・スフレ」のシェフ永井春男氏など、

河田氏とともにフランスで過ごした人々は、

日本のスイーツ界を代表するパティシエとなっている。

さらに、

河田氏が帰国後に開店した

「オーボンヴュータン」で修行をした人は200人を超え、

数々のコンクールで優勝し

スイーツ界の巨匠となった辻口博啓氏も彼の弟子だった。









2兆円市場…

なぜ日本はスイーツ大国に?

世界で活躍する日本人パティシエの増加も後押し



「最初に日本を出た人たちで、

帰国後に自分のお店を開いた人は多い。

おかげで、

日本人も質の高いスイーツに触れるチャンスが増え、

それを食べた若者たちが世界で活躍するようになりました」



 

総合人事・人材サービスを展開するアデコ株式会社が

今年行ったアンケート調査では、

小学生の就きたい職業1位は、

なんと医者でもなく野球選手でもなくパティシエだった。

スイーツは人々を魅了する力があるが、

それをつくるパティシエは今や憧れの職業となっているのだ。







● 繊細な味覚がスイーツの普及を後押し

戦後、

本格的に普及されていった洋菓子。

日本のスイーツ業界は西欧諸国に比べてずっと歴史が浅い。

その中で日本がスイーツ大国になり得たのはなぜだろう。

市田氏は「もともと日本人には、

お菓子を食べる舌が備わっていた」と言う。




「日本人の舌は繊細で『ただ甘ければいい』というわけではなく、

どんな甘さかまでこだわります。

和菓子文化からもわかるように、

お茶と合わせたり、

目で見て楽しんだり、

四季によって素材が変わったり……

そのような感覚は日本人特有のものでもあります。

食を大事にする国民性なので、スイーツが伝わった後も、

それを消費する力があったのでしょう」(同)



さらに近年では、

冷凍技術の進化や、

通販での購入・お取り寄せが普及したことで、

スイーツの選択肢も増えているようだ。



「最近はスイーツもファッション化していて、

服のように季節によってトレンドがあるのです。

外国のものもおいしければ広めていくという姿勢なので、

市場に出回るスイーツの種類もどんどん増えていますし、

これほど世界中のお菓子が食べられている国も珍しいですね」



確かに、

今はやりのパンケーキやポップコーンなど、

注目のお店と聞けば長時間並んででも購入する消費者は多い。

スイーツ大国日本は、

パティシエたちの高い技術に加え、

舌の肥えた消費者によって支えられている。









カップ麺にカップスープ……

お湯を入れれば手軽に食べられることから、

手が伸びてしまうインスタント食品。

しかし、

「身体に悪い」という声があるのも事実。

確かに、


食材(かやく)は野菜・海藻がわずかばかりで、

ビタミン・ミネラル・食物繊維などの必要な栄養素はまったく足りない。

さらに、

スープを飲み干せばナトリウム(塩分)は過剰摂取で、

偏った食事になることは間違いない。

 

しかし、


それどころではない。

『買ってはいけないインスタント食品 

買ってもいいインスタント食品』

(渡辺雄二/だいわ文庫)によれば、


下痢などの体調不良はおろか、

がんまで起こしかねない危ないインスタント食品があるという。

 
 


例えば、

油で揚げたフライ麺には注意が必要だ。

油が酸化してしまうことで、

毒性物質である過酸化脂質ができている恐れがある。

過酸化脂質はふたを開けた時の鼻を突くプーンとした油

のにおいの中にも含まれているものだ。

 

「過酸化脂質は有害で、

ネズミやウサギに食べさせると成長が悪くなり、

一定量を超えると死んでしまいます。

過酸化脂質は高温でできやすいため、

揚げ油にはたくさん発生していて、

揚げた麺に多く含まれてしまう」のだ。

 

ポテトチップスや天ぷら、

フライなどを食べたときに、

腹痛を催したり下痢の症状に見舞われる症状は

「油あたり」と呼ばれるが、

これは過酸化脂質が原因なのだ。

 

似たような症状として胃が張る、


もたれる、

鈍痛に見舞われるなどの胃部不快感を引き起こすのが、

食品添加物だ。


特に調味料に使われるL-グルタミン酸Na(ナトリウム)は

「腸から吸収されて顔や腕に灼熱感を覚えたりすること」があるという。
 

実は過酸化脂質や、


L-グルタミン酸Naなどの

身体に危ない成分が含まれている食品が身近にある。

日清食品の「カップヌードル」だ。

「カップヌードル」は、

ナトリウムも多く、

添加物も15種類入っており、


危ないインスタント食品の代表格なのだ。

 

さらに姉妹品の

「シーフードヌードル」には、

添加物としてカラメル色素も含まれている。

「カラメル色素は全部で4種類あり、

そのうちの2種類には発がん性のある

4-メチルイミダゾールが含まれているのです。

ただし

『カラメル色素』としか表示されないため、


消費者には

どれが使われているのかわからないという問題があります」


 

また、

体調や食べた物によっては「胃や腸などの粘膜が荒れて、

そこに発がん性のある添加物が作用すれば、


細胞ががん化することも考えられ」るだけに注意が必要だ。

フライ麺ではないカップ麺でも油断はできない。

例えば、

同じ日清食品の「日清ラ王 背油コク醤油」の売り文句は「まるで、


生麺。」だが、

麺に植物油が練り込まれているため、

フライ麺ほどではないにしろ、

過酸化脂質の恐れがある。さらに、

ラ王の容器は発泡スチロールでできている。

 

「これまでの研究で、

発泡スチロールの容器に熱いお湯を入れると、

発がん性のあるスチレンがppbレベル

(ppbは10億分の1を表す濃度の単位)

で溶けだすことがわかっています。

微量とはいえますが、

一般に発がん性物質は閾(しきい)値


(この値以下であれば無害であるといえる基準)がないので、

できるだけ摂取しないに越したことはない」

 

なお、


日清食品のカップヌードルは、

2008年に容器は紙容器に変更されている。

カップ麺を食べる際には、

できる限り容器を移し替えることが賢明だろう。





●合成甘味料で下痢



さらに気をつけたいのが、

インスタント飲料だ。


カフェオレ・カフェモカなどは、

休憩時間の“ほっと一息ドリンク”の定番だろう。

 

最近では、

「カロリーが気になる」という声に応える形で、

砂糖を減らしたり無くして、


代わりに低カロリーの合成甘味料を使うことが多い。

この合成甘味料が危ないという。

 



例えば、

難消化性デキストリン。


食物繊維の一種で、

糖の吸収を抑えて血糖値が上昇しにくくする働きがあるのだが、

腸で吸収されにくいために人によっては下痢を起こすことがあるという。


注意書きとして

「飲みすぎあるいは体質・体調により、

お腹がゆるくなることがあります」とあるのは、


このためだ。

難消化性デキストリンは、

メッツコーラなど

「トクホ」といわれる特定保健用食品にも含まれている成分で、

インスタント飲料では、

味の素ゼネラルフーヅの

「ブレンディ スティック カフェオレ カロリーハーフ」に含まれている。


 
また下痢よりも深刻な症状を招く恐れのある合成甘味料が、


アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物と

アセスルファムK(カリウム)だ。

 

砂糖の180〜220倍の甘味がある

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物は、

体内で劇物のメチルアルコールを生成し、


頭痛やめまい、

不眠、


視力・味覚障害などを引き起こす。1990年代に、

アスパルテームは脳腫瘍や白血病、

リンパ腫などを引き起こす可能性があることが

研究者によって指摘されている。
 

また、


砂糖の約200倍の甘味があるアセスルファムKは、

体内で分解されないため異物となってグルグルめぐり、

肝臓や免疫の機能を低下させる恐れがあるという。

 

「妊娠したネズミを使った実験では

胎児に移行することがわかっています。

体内で分解されないため、

へその緒を通って胎児に移行するのです。

動物実験では、

催奇形性は認められなかったという判断になっていますが、

人間が摂取した際に同じ結果になるのか、

不安を感じざるを得ません」





●3大危険成分が入ったブレンディスティック


 

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物は、

味の素ゼネラルフーヅの「マキシム スティックメニュー カフェモカ」に、

アセスルファムKはネスレ日本の「ネスカフェ ゴールドブレンド 


スティックコーヒー」などに含まれている。
 


なお、

「ネスカフェ ゴールドブレンド スティックコーヒー」には、

アセスルファムKだけでなく、

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物も含まれている。


また、

先ほど難消化性デキストリンが含まれているとした

「ブレンディスティック カフェオレ カロリーハーフ」には、

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、

アセスルファムKも含まれている。


事実上、

3大危険成分が入った三冠王状態になっているのだ。

 


「そんなことを言い出すと、

食べられるものがなくなる」との声もあるだろうが、

真実を知らされずに危険にさらされている状況は改善したいもの。


こうしたリスクを踏まえて、

我々はインスタント食品と付き合わなければいけない。

ecar

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