2014年09月15日
妖怪ウォッチ「ゲーム実況」という言葉をご存じですか?
おはようございます、ecarです。
今日は【妖怪ウォッチ「ゲーム実況」という言葉をご存じですか?】 をお届けします。
「ゲーム実況」という言葉をご存じですか?
その名の通り、
テレビゲームで遊んでいる様子を、
ニコニコ動画などの動画サイトに投稿するユーザー動画の1ジャンルですが、
この人気が今うなぎ登りなのです。
「人がゲームしているのを見て何が面白いの?」
と普通は思います。
しかしニコ動の累計動画再生数のうち34%がゲーム関連、
171億再生に及びます(今年8月時点)。
この人気、
ニコ動の「中の人」たちでさえわからなかったらしく、
「ニコニコ超会議のようなイベントでファンの皆さんが殺到するのを見て、
初めて人気を実感しました」と、
広報の古屋涼さんは言います。
いったい何がそんなに面白いのか、
記者のツイッターのフォロワーさんたちに聞いてみました。
「好きなゲームを友達と仲良く遊んでいるような疑似体験ができる」
「(投稿者が)そのゲームを楽しんでいる姿が好きで面白い」
「『あるあるネタ』『懐かしさ』を共有する楽しさ」
といった声が寄せられました。
ニコニコ動画の実況で特徴的なのはやはり画面のコメント機能です。
ホラーゲームで、実況者が「ここ怖い、
怖い」と言いながら進むと
「そろそろ出そうだよな」とコメントが入り、
怪物に突然襲われて「ぎゃー!」と叫ぶと、
「出たー」「キター」とコメントがあふれます。
あわてふためいて逃げるさまがおかしくて、
「笑い」を示す「www」という文字列で画面が埋め尽くされることも。
実況者と視聴者はもちろん実際には知り合いではありませんが、
画面を通じて仲のよい友達同士のような、
なごんだ空気が生まれます。
実況者の中でも特に人気の高いM.S.S Projectは、
30歳3人と31歳1人の男性4人グループ。
もともと音楽専門学校からの友人だった2人が音楽活動をしながら、
他にできることを探していたところ、
ゲーム実況に出あってハマりました。
人数を増やした方が面白くなるだろうと、
高校の同級生や友人を誘って4人に拡大したそうです。
「多くの視聴、感想や意見をいただけると単純にうれしい。
日々の活動の原動力にもつながる」といいます。
「30代の男4人が子どものようにゲームをしているところが面白いとよく言われます。
僕たちが楽しんでいるところが(動画を通じて)伝わっているのでは」
人気が出たことで、
日常生活も変化しました。
「テレビや雑誌に出るようになったのは、
活動をしていなければありえなかったこと。
ゲーム開発者の方から直接お話を聞けたりすると感動します」
「もともとゲームというのはコミュニケーションに向いたジャンルなんです」
と話すのは、
ニコ動を運営するドワンゴのゲーム戦略グループ伊豫田旭彦(いよだ・あきひこ)さん。
たしかに
「たまごっち」や「ポケモン」
「モンスターハンター」などの大ヒットゲームを楽しむには、
友達とのコミュニケーションが必須。
「独りで部屋にこもって誰とも話さないなんてゲームの方がむしろ少数派なんです」
と伊豫田さんは言います。
「ゲーム実況の人気は、
ゲームが本来持つそういう性質を可視化したのだと思います」
ゲーム実況は、
ニコニコ動画がサービスを始めた2007年から人気でしたが、
長らく日陰のジャンルでもありました。
著作権上の問題がグレーだったのに加え、ゲーム会社が
「ネタバレ」
「攻略もの」と警戒していたからです。
しかし実況を通じて人気が出るゲームが続出し、
ゲーム会社側の姿勢も変わってきました。
スパイク・チュンソフトが発売したゲーム「テラリア」について、
購入者にアンケートを取ったところ、
ゲームを知ったきっかけの32%、
購入時に参考にした情報源も38%が動画サイト、
つまり「ゲーム実況」だったわけです。
このように、
ゲーム実況がゲームのPRに効果的とみなされるようになってきたのはこの数年。
決定的な変化は、
ゲーム機のプレイステーション4(PS4)が、
コントローラーに「SHARE(シェア)」ボタンをつけたことでしょう。
これによってプレーヤーは、
自分がしているゲームの実況を動画サイトなどにワンタッチで投稿できるようになりました。
ゲーム機やソフト会社の姿勢が大きく変わってきている表れでしょう。
そうした変化の背景には、ゲームの売り方が変わってきた点があると伊豫田さんはみています。
従来のゲームはパッケージを販売する売り切り型のビジネスモデルでした。
しかしスマートフォンを含めて最新のゲーム機は通信や決済の機能を備えていて、
ゲーム自体はもちろん、
ゲーム内で使うアイテムや新シナリオなどをダウンロード販売するようになっています。
このように、
長期間にわたってじわじわと売れるビジネスモデルの場合、
ゲーム実況で評判になることが、売り上げに必須というわけです。
ニコニコ動画も、
こうした変化を後押しするため、
いくつかの施策に取り組んでいます。
一つは、
iPhoneからゲーム実況動画を投稿しやすくする開発キットをゲーム開発会社向けに配布していること。
これを組み込むことで、
実況動画を手軽に投稿できるゲームを作りやすくなります。
さらに、
ユーザーがゲームを作る「自作ゲーム」を奨励しています。
ゲーム会社が製作するような本格的なゲームではない半面、
個性的で独特の世界観が出しやすいため、
ユニークなゲームを求める実況者に人気があります。
ニコニコ動画は自作ゲームを奨励する
「自作ゲームフェスティバル」を開いており、
近く開幕する「東京ゲームショウ2014」で4回目を開催します。
「ゲームのあり方自体が、
実況を前提としたものに変わっていく、
今はそういう節目だと思っています」
と伊豫田さんは話しています。
「ゲーム実況」やってみましょう。
楽しいですよ。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう!ecar
今日は【妖怪ウォッチ「ゲーム実況」という言葉をご存じですか?】 をお届けします。
「ゲーム実況」という言葉をご存じですか?
その名の通り、
テレビゲームで遊んでいる様子を、
ニコニコ動画などの動画サイトに投稿するユーザー動画の1ジャンルですが、
この人気が今うなぎ登りなのです。
「人がゲームしているのを見て何が面白いの?」
と普通は思います。
しかしニコ動の累計動画再生数のうち34%がゲーム関連、
171億再生に及びます(今年8月時点)。
この人気、
ニコ動の「中の人」たちでさえわからなかったらしく、
「ニコニコ超会議のようなイベントでファンの皆さんが殺到するのを見て、
初めて人気を実感しました」と、
広報の古屋涼さんは言います。
いったい何がそんなに面白いのか、
記者のツイッターのフォロワーさんたちに聞いてみました。
「好きなゲームを友達と仲良く遊んでいるような疑似体験ができる」
「(投稿者が)そのゲームを楽しんでいる姿が好きで面白い」
「『あるあるネタ』『懐かしさ』を共有する楽しさ」
といった声が寄せられました。
ニコニコ動画の実況で特徴的なのはやはり画面のコメント機能です。
ホラーゲームで、実況者が「ここ怖い、
怖い」と言いながら進むと
「そろそろ出そうだよな」とコメントが入り、
怪物に突然襲われて「ぎゃー!」と叫ぶと、
「出たー」「キター」とコメントがあふれます。
あわてふためいて逃げるさまがおかしくて、
「笑い」を示す「www」という文字列で画面が埋め尽くされることも。
実況者と視聴者はもちろん実際には知り合いではありませんが、
画面を通じて仲のよい友達同士のような、
なごんだ空気が生まれます。
実況者の中でも特に人気の高いM.S.S Projectは、
30歳3人と31歳1人の男性4人グループ。
もともと音楽専門学校からの友人だった2人が音楽活動をしながら、
他にできることを探していたところ、
ゲーム実況に出あってハマりました。
人数を増やした方が面白くなるだろうと、
高校の同級生や友人を誘って4人に拡大したそうです。
「多くの視聴、感想や意見をいただけると単純にうれしい。
日々の活動の原動力にもつながる」といいます。
「30代の男4人が子どものようにゲームをしているところが面白いとよく言われます。
僕たちが楽しんでいるところが(動画を通じて)伝わっているのでは」
人気が出たことで、
日常生活も変化しました。
「テレビや雑誌に出るようになったのは、
活動をしていなければありえなかったこと。
ゲーム開発者の方から直接お話を聞けたりすると感動します」
「もともとゲームというのはコミュニケーションに向いたジャンルなんです」
と話すのは、
ニコ動を運営するドワンゴのゲーム戦略グループ伊豫田旭彦(いよだ・あきひこ)さん。
たしかに
「たまごっち」や「ポケモン」
「モンスターハンター」などの大ヒットゲームを楽しむには、
友達とのコミュニケーションが必須。
「独りで部屋にこもって誰とも話さないなんてゲームの方がむしろ少数派なんです」
と伊豫田さんは言います。
「ゲーム実況の人気は、
ゲームが本来持つそういう性質を可視化したのだと思います」
ゲーム実況は、
ニコニコ動画がサービスを始めた2007年から人気でしたが、
長らく日陰のジャンルでもありました。
著作権上の問題がグレーだったのに加え、ゲーム会社が
「ネタバレ」
「攻略もの」と警戒していたからです。
しかし実況を通じて人気が出るゲームが続出し、
ゲーム会社側の姿勢も変わってきました。
スパイク・チュンソフトが発売したゲーム「テラリア」について、
購入者にアンケートを取ったところ、
ゲームを知ったきっかけの32%、
購入時に参考にした情報源も38%が動画サイト、
つまり「ゲーム実況」だったわけです。
このように、
ゲーム実況がゲームのPRに効果的とみなされるようになってきたのはこの数年。
決定的な変化は、
ゲーム機のプレイステーション4(PS4)が、
コントローラーに「SHARE(シェア)」ボタンをつけたことでしょう。
これによってプレーヤーは、
自分がしているゲームの実況を動画サイトなどにワンタッチで投稿できるようになりました。
ゲーム機やソフト会社の姿勢が大きく変わってきている表れでしょう。
そうした変化の背景には、ゲームの売り方が変わってきた点があると伊豫田さんはみています。
従来のゲームはパッケージを販売する売り切り型のビジネスモデルでした。
しかしスマートフォンを含めて最新のゲーム機は通信や決済の機能を備えていて、
ゲーム自体はもちろん、
ゲーム内で使うアイテムや新シナリオなどをダウンロード販売するようになっています。
このように、
長期間にわたってじわじわと売れるビジネスモデルの場合、
ゲーム実況で評判になることが、売り上げに必須というわけです。
ニコニコ動画も、
こうした変化を後押しするため、
いくつかの施策に取り組んでいます。
一つは、
iPhoneからゲーム実況動画を投稿しやすくする開発キットをゲーム開発会社向けに配布していること。
これを組み込むことで、
実況動画を手軽に投稿できるゲームを作りやすくなります。
さらに、
ユーザーがゲームを作る「自作ゲーム」を奨励しています。
ゲーム会社が製作するような本格的なゲームではない半面、
個性的で独特の世界観が出しやすいため、
ユニークなゲームを求める実況者に人気があります。
ニコニコ動画は自作ゲームを奨励する
「自作ゲームフェスティバル」を開いており、
近く開幕する「東京ゲームショウ2014」で4回目を開催します。
「ゲームのあり方自体が、
実況を前提としたものに変わっていく、
今はそういう節目だと思っています」
と伊豫田さんは話しています。
「ゲーム実況」やってみましょう。
楽しいですよ。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、ごきげんよう!ecar
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