2014年08月01日
長崎・佐世保の同級生殺害 恨みなかった
:「恨みなかった」
容疑の高1供述
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、
殺人容疑で逮捕された少女(16)が被害者の女子生徒(15)について
「仲の良い友だちだった」
と話していることが弁護人への取材で分かった。
恨みはなく、
怨恨(えんこん)があったとする一部報道については事実と異なり
「被害者が悪かったことにつながりかねない」
と気遣う様子も見せているという。
弁護人によると、
少女は女子生徒について、
下の名前で呼ぶなど仲が良く
「恨みやトラブルはまったくなかった」
と説明しているという。
動機について弁護人は「言えない」としている。
少女が定期的にカウンセリングを受けていたことも明らかにした。
また、
弁護人は31日、
事件を巡る報道について
「正確な報道」
を求める要望書を佐世保市に拠点を置く報道各社に出した。
要望書によると、
少女は
▽父親の再婚について自分の心情を友だちに話していない
▽父親を尊敬している−−などと主張している。
長崎・佐世保の同級生殺害:命の教育「足りなかったのか」
苦悩深める学校現場
少女の高校「道徳授業、充実させていた」
2003年の長崎市幼児誘拐殺害事件、
そして04年の佐世保市小6同級生殺害事件と、
少年や児童が加害者、
被害者になる事件が続いた長崎県。
「命を大切にする教育」に力を入れてきた教育界が、
佐世保市の高1同級生殺害事件に揺れている。
「どうしてこうなったのか。
悔しい」。
学校関係者らは苦悩を深めている。
「子どもの育ちに何が足りなかったのか、
教育サイドで関わるとすれば何だったのか、
限界があるとすれば何か。
原因を調べ検証しないといけない。
今までの取り組みは無駄とは思わないが、
足りないことがあったのだと思う」。
29日の県教育委員会臨時会の後、
池田浩・県教育次長は困惑を隠さなかった。
幼児誘拐殺害事件は当時12歳の少年が4歳男児を誘拐して殺害、
小6同級生殺害事件は小学校内で11歳女児が12歳の同級生を切りつけて殺害した。
事件を受け、
長崎県教委は県内の全公立学校で5〜7月のうちの1週間に、
道徳の授業を保護者に公開したり、
地域との交流事業をするよう定めた。
佐世保市の小中学校は6月を
「いのちを見つめる強調月間」
と定め、
命の大切さを学ぶ講演や野外での体験学習を実施するなどしてきた。
高1同級生殺害事件で逮捕された少女(16)と
被害者の女子生徒(15)の高校も「6月から7月にかけて、
特に道徳の授業を充実させて命の大切さを訴えてきた」(校長)という。
「不登校の生徒に対するケアが足りなかったのではないか」。
県内のある私立高の40代教諭は、
逮捕された少女の高校の対応を疑問視する。
少女は昨年10月に実母を亡くし、
不登校状態になった。
今春に父親は再婚、
4月には市内に住む両親と離れて1人暮らしを始めた。
だが、
入学した高校には3日しか登校していない。
この間、
1週間に1回ほど、
中学時代の担任らが少女を訪問して相談に乗っていたという。
「どうして毎日訪ねなかったのか。
自分たちは不登校の生徒には毎日電話し、
訪問している」
と40代教諭は言う。
少女は小学校時代、
同級生の給食に洗剤を入れるトラブルも起こしていた。
高校は少女への対応について
「ケース・バイ・ケースだが、
状況を勘案し、
致し方なかった」
とも言う。
小6同級生殺害事件の現場となった
佐世保市立大久保小学校の元校長は
「どうしてこうなったのか、
残念で悔しい。
過去の事件から10年たち、
学校や地域で意識に格差が出てきているのかもしれない」
と話した。
「結論急がないで」−−元大久保小6年の担任
小6同級生殺害事件後、
大久保小6年生を受け持った栗崎和正・佐世保市立清水小教諭(54)は
「事件を聞いて胸をえぐられる思いがした」と話したうえで、
こう語った。
「事件の2人を知る子どもたちに伝えたい。
事件の原因、
結論を急いではいけない。
今は命を大切にしてください。
決して自分を否定しないでください。
自分と自分の家族を大切にすることを考えてください。
そばに必ずあなたを大切にする人がいるから」
生徒と教員31人カウンセリング
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、
逮捕された少女と被害者の女子生徒が通う市内の高校は、
事件でショックを受けるなどした27人の生徒と4人の教員が
30日にカウンセリングを受けたことを明らかにした。
同校によると、
27人は事件によるショックやインターネットの
情報を見て体調不良を訴えており、
21人が1年生。
うち3人が少女と同じクラスという。
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容疑の高1供述
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、
殺人容疑で逮捕された少女(16)が被害者の女子生徒(15)について
「仲の良い友だちだった」
と話していることが弁護人への取材で分かった。
恨みはなく、
怨恨(えんこん)があったとする一部報道については事実と異なり
「被害者が悪かったことにつながりかねない」
と気遣う様子も見せているという。
弁護人によると、
少女は女子生徒について、
下の名前で呼ぶなど仲が良く
「恨みやトラブルはまったくなかった」
と説明しているという。
動機について弁護人は「言えない」としている。
少女が定期的にカウンセリングを受けていたことも明らかにした。
また、
弁護人は31日、
事件を巡る報道について
「正確な報道」
を求める要望書を佐世保市に拠点を置く報道各社に出した。
要望書によると、
少女は
▽父親の再婚について自分の心情を友だちに話していない
▽父親を尊敬している−−などと主張している。
長崎・佐世保の同級生殺害:命の教育「足りなかったのか」
苦悩深める学校現場
少女の高校「道徳授業、充実させていた」
2003年の長崎市幼児誘拐殺害事件、
そして04年の佐世保市小6同級生殺害事件と、
少年や児童が加害者、
被害者になる事件が続いた長崎県。
「命を大切にする教育」に力を入れてきた教育界が、
佐世保市の高1同級生殺害事件に揺れている。
「どうしてこうなったのか。
悔しい」。
学校関係者らは苦悩を深めている。
「子どもの育ちに何が足りなかったのか、
教育サイドで関わるとすれば何だったのか、
限界があるとすれば何か。
原因を調べ検証しないといけない。
今までの取り組みは無駄とは思わないが、
足りないことがあったのだと思う」。
29日の県教育委員会臨時会の後、
池田浩・県教育次長は困惑を隠さなかった。
幼児誘拐殺害事件は当時12歳の少年が4歳男児を誘拐して殺害、
小6同級生殺害事件は小学校内で11歳女児が12歳の同級生を切りつけて殺害した。
事件を受け、
長崎県教委は県内の全公立学校で5〜7月のうちの1週間に、
道徳の授業を保護者に公開したり、
地域との交流事業をするよう定めた。
佐世保市の小中学校は6月を
「いのちを見つめる強調月間」
と定め、
命の大切さを学ぶ講演や野外での体験学習を実施するなどしてきた。
高1同級生殺害事件で逮捕された少女(16)と
被害者の女子生徒(15)の高校も「6月から7月にかけて、
特に道徳の授業を充実させて命の大切さを訴えてきた」(校長)という。
「不登校の生徒に対するケアが足りなかったのではないか」。
県内のある私立高の40代教諭は、
逮捕された少女の高校の対応を疑問視する。
少女は昨年10月に実母を亡くし、
不登校状態になった。
今春に父親は再婚、
4月には市内に住む両親と離れて1人暮らしを始めた。
だが、
入学した高校には3日しか登校していない。
この間、
1週間に1回ほど、
中学時代の担任らが少女を訪問して相談に乗っていたという。
「どうして毎日訪ねなかったのか。
自分たちは不登校の生徒には毎日電話し、
訪問している」
と40代教諭は言う。
少女は小学校時代、
同級生の給食に洗剤を入れるトラブルも起こしていた。
高校は少女への対応について
「ケース・バイ・ケースだが、
状況を勘案し、
致し方なかった」
とも言う。
小6同級生殺害事件の現場となった
佐世保市立大久保小学校の元校長は
「どうしてこうなったのか、
残念で悔しい。
過去の事件から10年たち、
学校や地域で意識に格差が出てきているのかもしれない」
と話した。
「結論急がないで」−−元大久保小6年の担任
小6同級生殺害事件後、
大久保小6年生を受け持った栗崎和正・佐世保市立清水小教諭(54)は
「事件を聞いて胸をえぐられる思いがした」と話したうえで、
こう語った。
「事件の2人を知る子どもたちに伝えたい。
事件の原因、
結論を急いではいけない。
今は命を大切にしてください。
決して自分を否定しないでください。
自分と自分の家族を大切にすることを考えてください。
そばに必ずあなたを大切にする人がいるから」
生徒と教員31人カウンセリング
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、
逮捕された少女と被害者の女子生徒が通う市内の高校は、
事件でショックを受けるなどした27人の生徒と4人の教員が
30日にカウンセリングを受けたことを明らかにした。
同校によると、
27人は事件によるショックやインターネットの
情報を見て体調不良を訴えており、
21人が1年生。
うち3人が少女と同じクラスという。
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