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2012年08月29日

"SOMETHIN' ELSE"  CANNONBALL ADDERLEY & MILES DAVIS

"SOMETHIN' ELSE"  ジャズとの幸せな出会い

CANNONBALL ADDERLEY
MILES DAVIS
HANK JONES
SAM JONES
ART BLAKEY     BLUE NOTE 1958


20代前半、色々な音楽をレンタルレコード屋で借りてカセットテープに録音していた。
あの頃のレコードは存在感があったなあ。
ジャッケとの写真も大きくて迫力あったし。
ジャケットを開いたときの紙とインクの匂いとか、袋の感じとか、レコード盤の重さとか。
音楽の本質は音のはず何だけど、その入れ物に対する思い入れを刺激された。

キャノンボール・アダリーのアルバムのようで、
実はマイルスのアルバムです。

初めて聴いたとき、一曲目の"AUTUMN LEAVES"「枯葉」に完全に痺れた。
もう、何度も何度も聴きました。
飽きません。もっと自分なりの理解を深めたくてさらに聴く。

ジャズってこんな感じなんだ。サックスとトランペットの掛け合い、ピアノとドラムの掛け合いにベーズが絡む。調和と破壊自己主張と協調

ともかく、カッコいい。渋い。スリリング。
なかでも、マイルスのミュートを被せたトランペットから繰り出される
リリカルなサウンドに痺れない人がいるだろうか。

ジャズを好きになるのを通り越して、
僕は心斎橋の三木楽器に走りました。
ヤマハの一番安いトランペットとミュートと「枯葉」の入った楽譜集を買いました。
マイルスのようになりたい。マイルスのように吹いてみたい。

トランペットの独学です。
マウスピースがただの穴のあいた金属の固まりであることを知って固まりました。
音が出ない。(笑)

音は自分の唇を振るわせて出すんだ!もう、本当に怖いもの知らずでした。
それでも、それなりに吹けるようになりましたが、知れば知るほど、
マイルスが天才であることを理解せざるを得ませんでした。

ここから、僕のジャズの旅が始まったのです。
演奏ではなくて聴く方ですが・・・・(笑)

名盤というのは不思議とジャケットも渋いんですよね。
このジャケットもそう。一度見たら忘れられないジャケットでしょ。

この曲に20代のときに出会えて本当に幸せでした。
超名盤。ジャズ史上の頂点に君臨する不滅の一枚です。


編集後記 

今日も暑かった。でも、秋の気配も確実に。
段々と空が高くなってきてますよね。




Somethin' Else


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